2011年11月19日

思考・発想にパソコンを使うな


思考・発想にパソコンを使うな (幻冬舎新書)


■■【評価】
◎読みやすさ
非常に実例が多く、その背景もしっかり説明されており、わかりやすい。

◎オススメ
すべてのビジネスマン。特に20代、30代の方にはぜひ読んでほしい。

◎コメント
この本を読んでからメモ・ノートを付けるようになって1年たつ。
自分のメモ術・ノート術のすべての原点がここにある。
これをやるようになって、非常に考えることがスムーズになったような気がする。

それと、会議のときに、さっとホワイトボードに議論をまとめるのが早く・適切になった(自分でいうのもなんだが)。これは訓練であり、考えたことを形に出すこと(特に文章ではなく、図解)が素早く、適切な書き方が見つかる。

プロスポーツの選手を見てもわかることだが、スポーツ理論はおおよそのところは、だれでもわかる。野球のやり方、サッカーのやり方がわからない人は少ないだろう。だが、それがやれるかとなると別物である。
プロスポーツ選手のように毎日地味なトレーニングを繰り返し、基礎練習を反復してようやくプロとして認めてもらえるのだ。

ビジネスマンとして、プロだと思うのであれば、この程度のことは基礎訓練として身に着けておいてほしいものだ。

■■【要約
◎課題
社会人・ビジネスマンとして、メモを取ることは非常に重要である。
学生時代と違って「任務」があるからだ。だが、メモが取れるようになることはたんにスタート地点に立ったに過ぎない。本書では、メモをいかに進化させ、思考・発想をノートとして完成させて行くかについて、しっかりした解説書が必要である。

◎解決策
今までの成功者の例を挙げてノートの大切さを実感してもらうとともに、その具体的なやり方について実例を紹介していく。これらの中で、自分の状況にあったものを取捨選択し、メモやノートの活用方法を身に着けて成功するビジネスマンになってほしい。


◎目次
第1章 なぜノートがスゴイのか? ノート概論
第2章 かの著名人たちは、こんな「ノート」をつくっていた
第3章 自分に合ったノートの方法を発見する
第4章 手帳、メモ、ノートの連携

◎要約images.jpg
メモノート。この言葉は同じように使われることが多いが、メモとノートは別物である。文学者や著名人の「ノート」を研究してわかったことは、彼らは「メモ」を進化させ、「ノート」にまとめ、それを活用しているということだった。「ノート」の最大の特微は、自分なりの好きなルールで使うことができ、発想を自由に広げられるという点にある。そういう「ノート」を成功に向けて活かすためには、どうしたらいいのか。この点を、本書で説明していきたいと思う。
まずは「メモ」と「ノート」の違いを理解していただくところから始めよう。「メモ」の本質、「ノート」の本質がわかってくれば、それぞれを最大限に活用する方法をあなた自身が見っけ出すことができると信じている。

あなたの思考・発想を凡庸にしているのはパソコンだ!
コピー&ペーストで、記憶力、構成力、表現力が衰える。パソコンは大量の情報の収集・整理には便利だが、知的創造には不向き。そこで「手書きノート」だ。ふと浮かんだアイディアは、断片をメモするだけでなく、可能な限り文章化する。文章にすれば記憶に定着しやすいし、そのプロセスが、自己分析力と他人に伝える力をつける。漱石熊楠から、野村克也監督中村俊輔選手まで、古今各界一流人の使えるノート術も一挙公開する。

ただ、本書では、パソコンやデジタルな道具をすべて否定しているわけではない。むしろそういった新しい道具とこれまでのアナログな道具をうまく組み合わせて使っていくことが大切なのである。
大量の情報収集・整理にはデジ夕ル、思考・発想などの頭脳労働には手書きノートを使えば、最大限にあなたの能力が引き出せるはずだ。


◎キーワード・キーフレーズ
◆できるビジネスマンはなぜかノートを持っている
◆「仕事ノート」はお小言帳
◆忘れたい情報ほどノートに晒すべし
◆私の借金返済ノート術
◆手帳とメモとノートの違い
◆あなたを成功に導くのは、「メモ」でなく「ノート」だ
◆「デジタル」の時代だからこそ「アナ口グ」で差がつく
◆知的作業場としてのノートは、「読むもの」である
◆人と差をつけたいなら、メモ術は古い。「ノート」で勝負
◆なぜ「ノート」の用法はノウハウ化されないか
◆継続することで「ノート」になる
◆ノートを日課にしない
◆手書きで脳活性−キーを打つとき、脳はまったく働かない
◆何から始めたらいいのかわからない人は、「書き写す」ことから
◆南方熊楠も勝海舟も書き写した
◆自分がなぜその決断をしたか、の記録を続けてみる
◆今日のランチとその理由をノートするだけで、決断力がつく
◆サッカー中村俊輔選手の「サッカーノート」はヒントの宝庫
◆ノートはあなた宛の手紙
◆わかりきったことを文章にする大切さ。
◆野村克也監督の「野村ノート」に学ぶ
◆ノートの効果がすぐに出る、ダイエットノートー
◆常の仕事の整理をしたかったら、夕スクをノートに書き写してみる
◆どんなメモ帳、ノートを買えばいい?
◆テーマを決めよう
◆ノートとプ口グはまったく別物
◆インブットとアウトプットはどちらが多い?
◆「メモ」「ノート」「手帳」を一冊にまとめる、は間違っている!?

images (2).jpg◆宮崎駿氏も、"文字だらけ"の手書きノートをつくっている
◆何かあったらノートだけは持ち出すという人たち
◆遠藤周作は、自分の創作ノートを何度も読み返していた
◆日記の読者は自分であり、自分が「読む」ことに最大の意味がある
◆「嘘の日記は全く無意味」−山田風太郎の日記よりち−
◆高見順の『敗戦日記』
◆徳川夢声が日記をやめたくなった理由
◆日記を書くことで、自分を癒した−古川□ッパの日記
◆「日記帳」から「大学ノート」に変わると、内容が格段におもしろくなる
◆同じ日の日記がいくつもある謎−小津安二郎の日記
◆伊丹十三の原稿制作過程
◆紙切れにアイディアを書いた星新一
◆星新一は書き直しをしながら原稿を完成させた
◆一年経ってから価値がわかった−沢村貞子さんの献立ノート
◆女優業に役立てるノート
◆メモとノートを使い分けた永井荷風
◆日記の始まりはメモにある−阿久悠の日記
◆実現させたい目標を日記に書こう
◆伊丹十三のメモは名刺サイズ
◆「日記」に残されたナゾの部分
◆「無名作家の日記」に見る日記

◆営業マン時代の私の手帳
◆パソコンがあればノートなんて必要ないと思っていた
◆ICレコーダーがあっても、アナ口グのメモがないとダメ
◆「メモ」→「パソコン」のプ口セスには無理が生じる
◆散歩ノートをつくってみた
◆制作のプ口セスが見えないパソコン
◆手書きにすると、脳の使い方が変わる
◆「王様の耳は口バの耳」とノートの意外な関係

◆手書き文字には、自分の"その瞬間"がが記録されている
◆わかりきったことは書かないのが「メモ」、書くのが「ノート」
◆メモはスビード、ノートはじっ<り
◆筆記用具探しには「永」の字を書く
◆葉書を手帳に挟んで持ち歩く
◆大量の情報を持ち歩く人ほど、情報を使いこなすのが下手
◆東国原知事は、気になる記事をノートに書き写す

◆南株で儲けるのも、東大合格も、秘訣はノートにあり
◆左ページに板書、右ページに復習。
◆学生時代のノートの取り方が基本
◆コーネル大学式ノート作成術
◆あのノートの達人も、"なんでも書かれているノート"をつ<っている
◆わかりきったことでも、「手帳」→「ノート」へ書き写すと見えなかったものが見えてくる
◆「手帳」は「ノート」のインデックスとして使う
◆ノートをつくるだけで、メモのテク二ックも劇的にアップする
◆頭の中にメモ帳を置く
◆頭のメモを定着させるためには、あとで必す「書く」
◆メモの効用は、頭の中にあるものを外に出すこと
◆具体的なことほどメモする価値がある
◆取材はメモ、あとでまとめるのがノート
◆メモするという行為は、相手へのシグナルだ
◆プレゼンテーションの最小単位は「ノート」だった
◆意外な小道具としてのメモ帳
◆復唱したり、まとめてみるのがメモのコツ
◆忘れるためのメモ、考えるためのノート
◆落書きスペースに「時間管理マトリックス」をつくると、タスクが整理される
◆「Web情報」をあえて「手書きノート」することで大変革が!
◆デジタルで記録。その後、アナ口グで整理
◆あとで読み返したくなるようなノートの書き方
◆会話を盛り込めば、臨場感が増す
◆「欲望マトリックス」をつくってみよう
◆「逆算チャート]で夢実現プ口グラム
◆ノートの改訂は、消しゴムでなく二重線で!
◆ノートを活かす簡単ツール「マンダラート」
◆ノートに「マインドマップ」を書こう
◆文章を書き写す漱石の「読書ノート」
◆"毎日ノート生活"の到達点
◆ノートと手帳の二本立てが正解!?
◆自分だけのオーダーメイドの情報が、価値ある情報だ


■■【キーポイント】
■知識になったところimages (1).jpg
・メモとノートは別物である。
 メモは省略して書くことが第一。ノートは後から読むことを考えて書くのが第一。
・デジタルでは考えは出せない
 デジタルツールは確かにコピーが簡単で、きれいに書ける。
 だが、表現力に自由度がない。つまり頭の中にあるイメージをそのまま、実世界に転写する能力がないのだ。
・キーボードを打つ時には人ななにも考えていない
 キーボードを打つ時には、頭の中で整理された文章をコンピュータに転送しているだけである。したがって、キーボードを打っているときには、思考する脳は停止していることになる。
・メモとノートは1冊にまとめてはいけない
・ノートを取ることは、ストレス解消になる
・記事をノートに書き写すことで記憶に残る、文章の勉強になる
・具体的なことほど書き出す価値がある。
 抽象的なことほど書き出すと具体的になる
・デジタルで記録、アナログで整理
・マンダラートで発想を展開する
・自分の書いたものは世界唯一の価値ある情報だ

★p37−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
先日、あるテレビ番組で携帯電話のメールを打っ際の脳の動きというのをやっていた。
なんと驚くべきことに、携帯電話でキーを叩くとき、脳はまったく使わないそうである。これに対して、手書きの場合は脳を使う。文字を書こうとするとき、蓄積された膨大なデータから"書きたい文字の形"を検索する高度な処理が、脳内で一瞬にして行われているという。実際に自分でやってみるとそれがよくわかる。ノートに手書き文字で文章を書いてみると、確かにキーボードを打っときとはまったく違った脳の動きになっているのを感じる。
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歩かずにすむ生活がメタボを招くように、それによって失ったものも多い。
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★P46−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
今日のランチとその理由をノートするだけで、決断力がつく
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これは、ぼんやりと決断していた事柄に対して、なぜ自分がそういう選択をしたのかを明確にするためのトレーニングである。
思っていたよりもいろんな理由でメニューを決定してきたことがわかるし、いい決断と悪い決断の違いも見えてくるだろう。これを積み重ねていくと、不思議なことに、次の自分の決断がわかってくる。たかがランチの記録でも、そこからそのときの自分の体調、気分、金銭価格など、いろんなことがわかるし、そういう状態のときにどういう判断をしたのか、どういう判断が正しかったのかなどが、見えてくるのだ。
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単なる事実記録だけでも、その理由を考える、あるいはその思考過程を振り返ることで、どういう判断をすればいいのかが、あるパターンをもってわかるようになる。
それが、仕事上の決断についてであれば、いわんをや、である。

★P185★−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
彼は二つの点に注意すべきだと本の中で指摘している。
これは私自身のメモ術にも共通しているのだが、まず一つ目は、授業などで疑問に思った点は必ずメモしておくことだそうだ。「疑問点のメモ」は、私の仕事のひとつである「取材」の際、とても重要になってくる。イン夕ビューならば、そこが話の糸口になるし、町歩き記事の場合でも、構成のスタート地点になることが多い。
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二つ目の注意点。それはメモを取るポイントである。先生の言うことをメモすると言ったが、とくに重要なのが具体例だ。普通、具体例は聞き流してしまうことが多い。しかしその具体例がポイントなのだ。具体例こそは抽象的な事柄を理解する手がかりになる。「具体例こそは抽象的な事柄を理解する手がかりになる」とはまさしくそのとおりだ。本質を見事にひとことで表していて、さすがである。
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抽象的な話は本などの一般的なものに当たればわかるが、自分にのために置き換えられた具体的な話は、先生からしか教わることはできない。
だから、抽象的な話はおいておいても、具体的な話を明確にメモに残すべきである。



posted by 管理人 at 06:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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