2013年04月26日

決断までの時間



リーダの条件として、自分が最も大切だと思っているのは「リーダーシップ」ではなく、「決断」だと思っています。もちろん同格の人たちと何らかのプロジェクトをする上で、自分の思い通りに進めていくためには、リーダーシップは必要です。ただ、リーダたる必要条件ではあっても、充分条件ではないという気がします。

以前にも書きましたが、次期リーダとして課長候補の面接をするのですが、

 ・課題認識
 ・課題解決
 ・マネージメント意識
 ・リーダシップ

といった評価項目があるのですが、これらはある程度話し方でごまかしが利きます。事前に上司と打ち合わせをして、「面接ではこんなふうに過去の実績を話そう」というのを決めてくるので、いかにも自分が課題を発見して、その対策としてメンバーを引っ張ってきたかのように話すことは、ちょっと話のうまい人ならなんとでもできます。



しかしながら、ごまかしようがないのが「決断力」。

■判断と決断


よく間違われるのですが、「判断」と「決断」は全く別物です。
これを混同している人が結構いるのが、時々気になります。

「判断」というのは、非常十分な情報を集め、その情報に基づいて論理的に「選択する」ことです。

一方、「決断」というのは、情報が不十分だけど、自分の望む未来を得るために、何かを選択すること。逆に言えば、それ以外のものは「選択しない」こと。

つまり、「判断」は100人の人が考えても、全員が同じ答えに行き着きますが、「決断」は100人いれば100通りの選択がなされるということです。




■リーダの絶対条件


リーダとして行動するためには、この「決断」が絶対条件。
いろんな選択肢がある中で、「オレがこれに決めたんだから、それにしたがってやってもらう。もしうまく行かなければ、それはオレの責任」といえることです。その時に使うのがリーダーシップ。最初に「決断」があるのです。

面接などで、「なぜ、それをやろうと思いましたか?」「それいがの方法はなぜ選択しませんでしたか?」とよく聞きます。このときに、いろいろな条件を示して、「これしか選択肢がなかった」「これがベストの選択肢だった」というふうに話す人より、「色々選択肢はあるものの、将来きっと役に立つと思って」みたいに、自分の意志が優先されている人がいれば、私は後者の人に高い点をつけます。

しっかりした情報がありさえすれば、別にその人でなくとも同じ答えが出せたはず。
世の中、完璧な判断情報などというものはそうそうないのだから、不十分な情報を元に「判断」する人は、いつか大間違いをします。自分の持っている情報だけで「判断しようとする」から。その情報に偏りがあればアウトです。
「決断」している人は、もちろん情報を集めますが、自分の意志を明確に持っているので、たとえ間違いであったとしても、そこから何かを学びますし、結論を出すのも早い。そのため、次の行動に移るまでの時間も短いんですね。

■「決断」には正解がない


ちょっといい方を変えると、リーダとして、進むべき方向を決めるのが「決断」です。過去の延長線上の次の位置にあるものを探すのが「判断」。なので、「判断」には間違いがありますが、「決断」には間違いはありません。

ただし、それによって不利益を被ることもあるでしょうし、反対されることもあるでしょう。

それでも、「自分の責任において決断した」と宣言出来れば、リーダとしては合格だと思います。

■決断までの時間


だから、すでにリーダである人、またはこれからリーダになろうとする人には、是非

 自分が「決断」する

ということを意識し、拙速を心がけて欲しいと思います。

ここでいう決断は、「右へ行くか、左へ行くか」を決めることだけではなく、「今はきめない」という事を選択することも決断の一つです。

そして決断したら、すぐにそれによるアクションを決めること。
「決断を延ばす」事によって、アクションが起きないのであれば、自分以外に自分の決断の選択肢を狭くさせられますので。そうなってからでは手遅れ。

素早いアクションが、自分の次の選択肢を広げ、それによって、より自由な判断ができるようになります。
自分の意志で「決断」していると、自然と部門やプロジェクトチームでの影響力が高くなります。

だって、みんなで課題を話し合うにしても、最初に「こうしましょう」といった人の意見から議論が始まりますよね。最終的に、それが否定されるにしろ、受け入れられるにしろ、その意見が基本になる事になるので、参加者は、あなたの意見に影響されて物事を見るようになるからです。

ただし、「こうしましょう」というだけではダメで、「こういうビジョンがあって、それに向かっていくためには、こうするのがいいと思うから」というふうに説得力は持たせないといけません。「KKDですが、こうしましょう」といってもなかなか受け入れてもらいにくいですので。





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