2014年04月10日

識者を探す




上司と部下の大きな違いのひとつに、「人間関係の力」というのがあると思います。

ある部門や課を任されていると、当然他の部門や課の業務の折衝に代表として参加することになるので、どの部門にどういう人がいて、どういう力関係や知識を持っているかがある程度わかるようになります。
一方部下はというと、自分の参加しているプロジェクトに関係しているメンバーのことであればわかりますが、その人が所属する部門の中でどの程度専門知識を持っているのかは比較対象が無いためにわかりません。

この違いのために、問題にぶつかった時に、だれをどう動かせばいいかという手段の段階でやり方に違いが出るわけです。

■識者を探せ

逆に言えば、問題解決力というのは当然その人自身の問題に対するアプローチの仕方もありますが、どれだけ解決力や行動力があり、専門知識を持っている人を知っているかにも影響されるということです。

例えばなにかの調査をする時に「誰に聞けば正解に近づくための情報が出てくるか」を知っていることが大事になります。
上司から「××について調査するように」といままで余りやったことがない分野の調査を依頼されたらどうするかであなたの人間関係力やそれに伴う仕事の結果を出す力というのはかなりわかってしまいます。

ときどき見かけるのが、関係する部門のメーリングリストに一斉メールを投げる人。
「××について詳しい方、教えてください」みたいなメール。

インターネットの世界だと、結構親切な人がいて「××は○○だよ」みたいに教えてくれる場合もあるのですが、会社での場合、それぞれ仕事を抱えているので、無視される場合も少なくありません。

もし誰かが返事をくれたとしても、さらに詳しく知りたくて、追加質問をドンドンするとそのうちに面倒がられて返事がなくなります。
第一、それが仕事に関わることであれば、「○○さんがこう言っていたので…」みたいに報告されたら、もし間違っていたら後で責任を追求されかねません。
どうしても返事をする側は慎重になるわけです。

つまり一斉メールではまともな応えは返ってこないと考えたほうがいいです。

じゃぁどうするかというと、最も単純な手は

 上司に誰に聞いたらいいかを聞く

ことです。
このアクションが起きれば上司としては、「可もなし不可もなし」という行動でしょう。

最悪なのは、「分かりました」と言っておいて、どうすればいいかわららずに放置すること。
決して放置しているわけではなく、次のアクションがわからないだけなのですが、上司から見ると結果が出てないことに変わりはありません。
※個人的にですが、いらいらするのは、進捗報告を要求すると「関係しそうな人にメールを出したので返事が来るのを待ってます」みたいな返事。要は誰か親切心で助けてくれるのをただ口を開けて待っているだけ。

■識者の探し方

上司として信頼できる部下は、こういう自分の知識や能力では処理できないことに対して、こんなアクションを期待してます。

 「六次の隔たり」を利用する

ね。大したことじゃぁ無いでしょう?

以下はWikipediaの説明
★――――――――――――――――――――――――――
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AD%E6%AC%A1%E3%81%AE%E9%9A%94%E3%81%9F%E3%82%8A
六次の隔たり(ろくじのへだたり、Six Degrees of Separation)とは、人は自分の知り合いを6人以上介すと世界中の人々と間接的な知り合いになることができる、という仮説で、多くの人数からなる世界が比較的少ない人数を介して繋がるスモール・ワールド現象の一例とされる。SNSに代表されるいくつかのネットワークサービスはこの仮説が下地になっている。
――――――――――――――――――――――――――★


一斉メールを投げても返事は期待できないので、「知っている人を知っていそうな人」に直接聞きに行くんです。

 「××の目的で○○を知りたいんだけど誰に聞けばいいかわかりますか」

です。もしその人が知らなければ、

 「知っているかもしれない人を紹介してくれませんか」

とお願いすることです。

もし聞きに行った人が知らなくても、心当たりのある人を順番に紹介してもらえれば、「●●さんの紹介で〜」と個人に直撃すれば多くの場合はそれなりに応えてくれます。
当然、お願いするのですから、目的や期限などをしっかり説明する必要はありますので、口頭だけで説明するのではなく、簡単な資料を作って印刷して持って行きましょう。

また、中間報告や、結果が出たら関係してくれた人には、お礼と結果報告のメールを忘れずに。
その人の上司にもCCを入れて、その人の貢献をその人の上司にアピールすることも大切。
これをしないと、次から助けて貰える確率が下がります。

■「誰か助けて」は助けてもらえない

何かの心理学の本だったか忘れてしまいましたが、「助けを求めるときには『誰か』ではいけない」という事が書いてありました。

 「誰か救急車を読んでください」

ではなく

 「そこの青い服を着た眼鏡の人、119番に電話をしてください」

と言えば助けて貰える確率が高まるということです。

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