2014年12月26日

自己プレゼンの文章術2


自己PR文をどのように書くかを解説した本をご紹介します。

関連書籍は何冊か読んだのですが、本書が一番まとまっていて、具体例も身近なものが多かったので、本書をご紹介することにします。ただし、本書は「学生が企業にエントリーシートを提出する際に書く」という講義をまとめたものなので、場面が「未経験者」という物が多いですが、中途や昇進昇格に十分応用できる内容ですし、これが「基本形」なんだと理解しやすい構成になってます。




■自己プレゼン


就職・転職活動や昇進昇格時に自己PRがうまく欠けないと、どんなに実力があっても、面接まで進めません。会社によっては、2000文字程度の自己PR文を書かせるようなところも。

単に、自己プレゼンと思っていたら、あに図らんや、意外といろいろなコツがあるものです。
中には以前のヒントでご紹介したような内容もあって、「なるほど」と関心しました。

メルマガだと長くなってしまうので、詳細目次は省略して章目次だけご紹介します。
詳細はブログ記事をご覧ください。

本日は、キーポイントをお送りします。




■目次


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●第一章 そこに読み手がいる
●第二章 内容が決め手になる
●第三章 書き方が問題になる
●第四章 事前に打つ辛がある


■キーポイント


★P139〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

ムダのない文章で書かれた、ムダな内容のない作文はキミに多大の利益をもたらす。そのいくつかをあげてみる。
・まともに読んでもらえる。趣旨がまっすぐに伝わる。冗長・冗漫な文章は読みとばされ、くずかご行きにされかねない。
・表現と内容のムダを省こうとする、その思考自体が作文の質を高める。文例26を他人の目で見直すとき「郷里の山や川は生育の舞台装置。そんなに詳しく知りたくはない。山や川のことより、もっと自己表現の本質に迫るペきだ」といった考えに気づく。
・簡潔な文章には知的な雰囲気が漂う。書き手のアタマがよさそうに見える。いや、文章を簡潔にするプ口セスでアタマがよくなってゆくのである。
・簡潔な文を目指していれば、表現や構文のミス・乱れをまねくことが少なくなる。修飾語を多用し、複雑な構文にかまけていると、文章がややもすればおかしくなる。「なんだ、このややこしい文章は」と、内容以前のところで悪評価されるのは大損である。
・余分な言葉、余分な内容をなくせば、作文字数に余裕が生まれる。その分、自己表現の核に大スペースを与えることができる

森村稔(著) 『自己プレゼンの文章術
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★P168〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

ここから学べることが三つある。一つは、耳や目に心地よい形容詞、カタカナ語、抽象語だらけの文を書くな、ということ。そのような文は読み手に対して無力であるどころか、マイナスに働く。

もう一つは、書き手の自己満足的な主張ではなく、読み手が求める実質情報を中心にせよ、ということ。就職作文が、仮に「私は自身をリメイクし、御社の未来をトータルにへルプしたい」といった文章で書かれていたとしたら、読み手の人事部員はどう思うか。

もう一つ、どこにでも通用する文章、だれもが書きそうな文章は書くな、ということ。

例にあげたコピーは、北海道のA ホテル、伊豆のB ホテル、宮崎のC ホテル、どこのホテルでも(表面的には) 使えそうだ。キミが自己表現文を書くときは、そんな汎用性タのあるコピーで個性を埋没させてはならない。

森村稔(著) 『自己プレゼンの文章術
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★P169〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

●「思う」が多すぎる
学生の作文によく出てくる語の一つは「思う」である。これを安易に使って、文章の底を浅くしてしまっている作文は少なくない。

客観的事実や当然の帰結に「思う」をつける必要はないし、意見・考え・趣味が分かれそうな事柄を「思う」の一語で片づけるのには間題がある。「思う」だけで思考がストップしてしまうのだ。
 :
 :
 :(中略)
 :
あるベテラン読み手は、作文紙面にさフと目を走らせ、「と思う」という文末語が二つ三つ見えたら、それだけで低い点をつけるそうだ。とくに論文の場合は、そのやり方で十分だと言う。

不用意に「思う」を多用すると、ものごとをリアルにとらえきちんと思考することの苦手な人物、とみなされかねないのである。

森村稔(著) 『自己プレゼンの文章術
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★P169〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

●主体性・自発性を疑われる受け身表現
われわれ日本人は、会話にも文章にも受動態(受け身)表現をよく使う。

周囲に対して受け身の姿勢をとるのが好きなのかも知れない。気にする人は少ないが、自分のことを言う際の受動態表現は、発言や文章にネガティブな雰囲気をもたらす。
 :
 :(中略)
 :
欧米人が「私は税金をいくらいくら払った」と言うところを、日本人は「いくらいくら取られた」と言いがちである。前者には主体性があり、後者には被害者意識が潜んでいる。

就職試験の際、多くの学生は「A 社に落とされました。B 社にも落とされました」と言ってくる。「キミが落ちたのだ。落ちました、と主体的に言えるようになれ」と助言する。

「c 社に拾われた」「内定をもらえた」のでなく「内定をかちとった」との報告がくるのを期待する。

自己表現文の中で受動態表現を乱発して、主体性・自発性の乏しさを読み手に印象づける必要はない。学生諸君が何気なく使う受動態表現の例はいくらでもある。これは能動態の方がいいぞ、と赤鉛筆でよく印をつけたものだ。

森村稔(著) 『自己プレゼンの文章術
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■参考図書 『自己プレゼンの文章術




文章を綴る目的は、人の心をどうつかむかということに尽きる。最も切実に、作文力を要求されるのは就職準備のときだ。その後のキャリアにおいても、そこで培われた作文力は応用できる。企画のプレゼンテーション、学校や職場での小論文テスト。挨拶や自己紹介の場合にも、作文で身につけた構成力と文章力は強い武器になる。著者は広告マンとして、また管理職として、そして大学や企業での講座の形で様々な作文の現場に立ち会ってきた。そこで得た豊富な実例(成功と失敗の体験)をもとに、テーマに応じた作文術のノウハウを解き明かす。





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自己プレゼンの文章術
著者 :森村稔

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●本書を引用した記事
 文章のコツ6:同じ言葉を使う
 文章のコツ5:大和ことば(和語)と漢語を使い分ける
 文章のコツ4:「である」調と「ですます」調
 文章のコツ1:接続詞の使い方で意味が変わる
 自己プレゼンの文章術2
 自己プレゼンの文章術1
 自己PR文で「思う」な
 昇進・昇格申告書:受け身表現を使うな
 自己PRは個性を主張する
 結起承転結
 できる人の要約力
 説得力のある文章を書くための11のコツ
 具体的に妄想すると考えられる

●このテーマの関連図書


メディアの仕組み

自分の言葉で語る技術

就活生のための作文・プレゼン術(ちくま新書)





■関連する記事

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