2016年12月26日

一番簡単にできる成果の増やしかた




年末になると、今年度の業務目標と現時点の実績との差が気になり始めます。

たいていは、まだ未達状態(未完了)のものが多くて、「あと3ヶ月で年度始めに立てた目標が達成できるか?」と心配になるものがあります。

■一番簡単にできる成果を出す方法

一般社員なら、年間の業務目標は4〜10個というところでしょうか。管理職なら、部下の業務目標数だけあるはずなのですが、ある程度集約もされるので、20個くらいというところでしょうか。

私は第4クオーターになると、こうした個人的に持っている目標、管理職として持っている目標を大きく4つに振り分けてしまいます。

 1.目標に到達済みのもの
 2.淡々と勧めていれば目標に達するもの
 3.頑張ればなんとかなりそうなもの
 4.頑張ってもかなり難しそうなもの(正直に言えば、「もうだめ」っぽいやつ)

一番簡単に成果として報告できるのは、すでに目標に到達しているものですね。あとは寝てればいい。

まあ、これを除外すると、残りは3つ。

私は、このリストのうち、4は早々に諦めます。

業務の時間配分を、

 2>3>|断層|>4

みたいにしちゃいます。1日の作業で最初に取り組むのは2の業務です。やれることがあればすぐに手を付けます。
2の作業がなくなったら(やるべきことの全てが手待ちになったら)、3に時間を使います。3の作業が全て手待ちにならない限り4には手を付けません。

 無理そうなものに必要な時間を有効に使う

のが成果を出すポイントだと考えています。

■パレートの法則

以前ご紹介した、パレートの法則を思い出せば、これは当たり前なんですよ。

 努力と成果は比例しない。その1
 50対95の法則

つまり、そこにかけた時間や労力と成果は比例しません

効率のいいかけ方をしたものだけで、8割近くの成果を出しているわけです。

上記の4のように、できるかどうかに工数を投下したら、本来できるはずの2や3のものができなくなる危険があるのですよ。成果はある一定水準を超えたものだけがカウントされます。つまり、学校のテストを思い出してもらえればわかるのですが、50 点が合格基準であるときに、どんなに頑張っても 49 点は不合格です。

業務目標も同じで、3月30日時点で××完了が目標なら、4月1日に完了しても目標未達です。
まあ、この差なら頑張ればなんとかなるかもしれませんが、6月にならないと完成しそうもないプロジェクトは頑張っても3月完了にはもうなりません。

残り3ヶ月時点であと半年掛かりそうなプロジェクトを、3ヶ月で完了するためにはものすごく力を入れないとできないんですよ。他のすべてを投げ打つくらいの努力をしないと。

で、それをやったとしてもできる保証はありません。

それどころか、淡々とやっていればできたものもまで道連れにされて、成果は全滅という事になりかねません。

成果がゴールを超えると思われるものに集中しないと、全滅→評価ダウンは避けられません。

■達成できない業務目標は別の言葉に言い換えてごまかす

ただし、過去記事面接の自己評価は最高点をつけるでも書いたように、私は全ての年度末自己評価は満点にして提出します。
なぜかについては、上記記事を参照してください。

問題は年度末に行われる期末評価になんと言って最高点をつけるかです。

途中で諦めちゃったプロジェクトなので、年度末駆け込み活動をやってません。

となると、正攻法としては、ひとつはそれまでの頑張りをアピールするとともに、不可避だった顕在化リスクをアピールすることです。

まあ、ざっくり言ってしまうと、「自分はこんなに頑張りましたけど、××のせいでできませんでした」って言うことです。

もうひとつの手は、日本語の読み替えをしてしまうことです。

たとえば、私の仕事のひとつ、システム開発を事例にすれば「年度末までに××システムをリリースする」というものがあったときに、××システムでやりたかった成果に繋がる仕組みは完成していないときでも、ちょっと読み替えると、「目標は達成」といえるようになります。

 「××システム」というのは、先日にリリースした「××ツール」のことで、目標確定後、別のシステムが必要だということがわかりましたので、これは来年度プロジェクトとしてます。年初の時点では名称やスコープが決まってませんでしたので、××システムと呼んでましたが、自分の想定は××ツールです。
 したがって、この目標は達成したものとみなせます。

っていい切っちゃ言えばいいんです。上司も暗黙の了解だった部分について「自分はそうは思ってなかった」と言うかもしれませんが、「それはお互いの見解の相違でしたね。来年度からはもっとちゃんと確認するようにしましょう」って来年度の話にすり替えちゃえばいいんです。

ただし、これはビクビクしながら言うと逆効果です。
平然と、かつ、堂々と、いかのも当然のことかのように言うことです。

でないと、見透かされますから。



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