2017年04月24日

「教える」のではなく「シェアする」意識

よく言われることですが、何かに熟達したいと思ったら、だれにでもできる方法があります。

 他人に教える

ことです。

ただ、どうもこの「教える」というのはハードルが高いです。つい、自分に「他人に教える程の知識があるのか」と疑問に思っちゃいますので。でも、実は誰にでもできることなんです。

■「教える」こと


子供の頃に、「先生が生徒に教える」というイメージがついているので、ある程度熟達した人が、未熟な人に対してやる行為みたいな気がします。

国語辞典を引くと

◇――――――――――――――――――――――――――
・知識・学問・技能などを相手に身につけさせるよう導く。教育する。教授する。
 「英語を―・える」「イヌに芸を―・える」「学校では三年生を―・えている」
・知っていることを相手に告げ知らせる。
 「道を―・える」「花の名所を―・える」
・ものの道理や真実を相手に悟らせて導く。戒める。教訓を与える。
 「父の生き方に―・えられた」「今回の事件が我々に―・えるところは多い」

出典:https://dictionary.goo.ne.jp/jn/30920/meaning/m0u/
――――――――――――――――――――――――――◇


と書いてあります。

やっぱり、「教える」って上から下に向かってベクトルがあって、どうも自分は上にいないといけないみたいですね。

子供に対して大人というポジションにいれば、「教える」というのは余り違和感はありません。あきらかに人生経験や知識の面では、大人が上の場合が多いので。
それが同じサラリーマン同士になれば、実際それほど知識の差があるわけではありません。
※もちろん、その小さな差が、結果に対してはすごく大きな差を生みますが…


■「教える」ではなく「シェアする」


で、こう言い換えてみることにしました。

★P163〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

●自分は教師ではない
開発者たちに教えることが必要だと伝えたときの言い訳でもっとも多いのが、自分は教師ではなく、教え方を知らないというものだ。

確かに私たちは全員が教育方法の訓練を受けているわけではないが、教えることは誰にでもできる

本当の問題は主に、能力ではなく自信である

マスターしたことのやり方を見せてほしいと頼まれれば、躊躇なく見せることができるだろう。

しかし、はっきり知らないことのやり方を見せてくれと頼まれると、恐ろしさを感じるのではないだろうか。

自分はある分野のエキスパートだと思っているが、それを教えることだけが大変なのだということはまずあり得ない。

というのも、ある分野の専門家になるためには、修行の一部として他人に教えるということが必要になるからだ。誰か他人に教えたことのない分野の専門家になるのは非常に難しい。

実際、「マスター」したけれども誰か他人に教えたことのないスキルがあるのか考えてみていただきたい。

あるよと言われるかもしれないが、本当にマスターできているスキルの大半は、ほかのこととともに、他人の学習を手伝うことを通じてマスターしているものだ

。ただ、大半の人たちは教えていることを意識せずに教えているのである。教えることには形式張ったイメージがっきまとっているが、実際には、教えるとは何らかの知識をほかの誰かにシエアするだけのことである。

あなたはそうと意識せずに、しょっちゅう知識の共有を行っている。同僚に何らかのコンセプトを説明したり、フレームワークやライブラリの使い方を具体的に示したりしたことが何回あるだろうか。

黒板を背に指し棒を持ってクラスの生徒の前に立ったことはなくても、あなたは教えていたのである。

教師になるために学位や証明書は不要であり、エキスパートである必要もない。

きちんと教えるために必要なのは、教わる人々よりも 1 歩前を歩いていることだけである

だから、自分には教師になるために必要なものが備わっていないと思ったとしても、実際には私たちはみな教師なのだ。

ジョン・ソンメズ(著) 『SOFT SKILLS ソフトウェア開発者の人生マニュアル
―――――――――――――――――――――★


ここで重要だと思ったのは、

 ・「教えられない」の原因は能力ではなく自信の問題
 ・「教える」という形式にこだわらずに「シェアする」つもりで

ということ。

たとえば、仕事で何かを Web で調べたら、それを自分だけの知識にせずに、同僚に「こんなこと調べたよ」ってメールを出せばいい。「ひまなときに読んでね」「もしよかったらどうぞ」「FYI(For Your Information)」。

たったそれだけでも十分なんです。

そして、そのメールは、「ふ〜ん」で流されてしまってもいいです。その同僚のためにしたわけではなくて、「自分がまとめた」ことに意味があるのですから。



■参考図書 『SOFT SKILLS ソフトウェア開発者の人生マニュアル





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「より良い人生」を送るためのノウハウ・スキルを網羅した、生き方バイブル本です。

ソフト開発者向けに書いてありますが、そこで言われていることはあらゆるビジネスパーソンに通じることばかり。

良い人生を送るためには、技術習得法やキャリア構築法といったノウハウに加え、対人的な交渉・指導・意思疎通などをうまく行える能力や知恵、すなわち「ソフトスキル」が不可欠です!

本書では、キャリアの築き方、自分の売り込み方、技術習得法、生産性の高め方といった仕事で成功する方法だけでなく、財産の築き方、心身の鍛え方、恋愛で成功する方法など、「人生全般をより良く生きる方法」を具体的に説明します。

●「解説」から抜粋
本書はソフトウェア技術者向けの書籍ではありますが、いわゆるテクノロジーのことはほとんど書いてありません。しかし、「成功者」になるために必要なそれ以外の多くのことが書いてあります。(中略)今こそ私たちがもっと成功に貪欲になれるチャンスなのではないでしょうか。

●「訳者あとがき」から抜粋
全体を読み通して感じたのは、人の弱さを十分に意識して書かれていること、率直であること、上からではなく同じ高さから話しかけてくることでした。
(中略)校正のために読み返してみると、株や栄養や腹筋のことなど、「何かで読んだんだけどさあ」という枕で出てくるような話の多くを本書で覚えたことに気づきました。無意識のうちにいろいろな影響を受けているようです。この本、ただものではないですよ。

●目次
第1部 キャリアを築こう
第2部 自分を売り込め!
第3部 学ぶことを学ぼう
第4部 生産性を高めよう
第5部 お金に強くなろう
第6部 やっぱり、体が大事
第7部 負けない心を鍛えよう

付録A コードを書けるなら金融は理解できる
付録B 株式市場の仕組み
付録C 食事と栄養の基礎:ガラクタを入れればガラクタが出てくる
付録D 健康な食事の方法:ピザは食品群ではない






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●本書を引用した記事
 「教える」のではなく「シェアする」意識
 大切な物を置かないとなくさない
 集中力を高める環境の作り方3:アプリを閉じる
 集中力を高める環境の作り方2:机の上にはなにもおいてはいけない
 集中力を高める環境の作り方1:集中力を保つ方法
 メールの自動受信はオフにしておきなさい
 Pomodoroテクニック
 出世階段の上がり方3:勉強していることを知ってもらう
 教えることの効用は脳内変換にある
 他人が望むことを仕事にする
 出世階段の上がり方2:自分の存在を主張する
 プロであることを確認する
 出世階段の上がり方1:責任を引き受ける
 「知識の隙間」を探す方法
 キャリアの目標を持っていますか?
 命をかけるに値するかを考えて議論に持ち込む
 効果を見るならひとつづつ変えなさい
 マニュアル・ガイドライン・モットー1
 長期休暇でリフレッシュする2:仕事を忘れてリラックスする
 長期休暇でリフレッシュする1:長期休暇を自分だけ長くする

●このテーマの関連図書


ZEROBUGSシリコンバレープログラマの教え

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