2017年05月08日

図解のコツ1:カタマリを作る

ホワイトボードに説明を書いてもらったときや、パワーポイントなどにまとめたときなどに「説明が上手いなあ」と思う人と、なにを書いているのかさっぱりわからない人がいます。

文章を書くにしても図解をするにしても、こういうのがうまくできるようなコツがあります。
過去記事でも何度か触れてますので、ちょっとご参考までに。

■過去に紹介した図解のコツ


 3つの習慣part1
 A4で議論する
 図解活用のメリット
 コミュニケーションよりコンバージョン
 記憶力を高める
 高速メモの技術3
 思考・発想にパソコンを使うな
 思考フレームワーク
 昇進申告書はアウトラインが重要
 図解がわかるたった4つのパターン
 図解する
 図解力を10倍高める本
 図読(図解読書)する

ちょっと確認してみたら結構あった。

まぁ、それだけ私が「図解」というのを意識している証拠なのでもありますが、これを練習するようになって、「やっててよかったなぁ」と思う瞬間が結構あります。

とくに感じるのは、「他人の発言の論理構造と導き出したい結論が割と素早く理解できる」ようになったこと。


■頭のなかで論理を組み立てる


特に上の方々と話をしていて思うのですが、こういう方々が普段話すことって、頭のなかである論理を組み立てていて、それの要点を話すことが多いです。
※部下や社員に向けてスピーチをするときには「理解しやすい」ように話されるのですが、普段は理解力が高い人と話しているので、細かな説明は省いて話すことが多いです。

ちょうど、囲碁で石を順番においていくような感じ。
最初は飛び飛びに見えた石が、局面が進んでいくに連れて、徐々にどういう戦略でどういう攻撃の仕方をしようとしているかがはっきりしてきます。

で、理解力が高ければ、数目石をおいただけで、相手の意図を読み取れるわけ。

なので、上の方々っていうのは、あまり長時間・言葉を尽くして話し込まなくても、何らかの合意を形成して、それぞれのアクションを決定したりできるみたいですね(できないこともありますが)。

■訓練次第


これは特殊な能力ではなくて、凡人が普段でもやれる時があります。

「実は○○が××で…」みたいに話があったときに「はは〜ん。○○を△△したいんだな」とか「こういう事を言いたいんだな」ということが直感的にひらめいたり、頭のなかに話のイメージがぱっと分かってしまうことがありますよね。

あるいは、小説(特に探偵もの)なんかで、主人公がちょっとした質問をしただけで、物語の核心に迫るような真実を理解できてしまうとか。

あんな感じ。

■訓練の基礎は図解


それをより強化していくためには、いろんなことをやらないといけませんが、その最も底辺にある基礎能力が図解だと思ってます。

単語と単語をつなげたり離したりして、単語の配置図を作る。その配置図を意図という線で結んで、相手の頭のなかにあるイメージを自分の頭のなかで再現する力が「図解」です。

簡単な話、地図をつくればいいです。
ドライブコースを土地勘がない人に言葉で説明するとすごく大変ですが、地図にしてしまえば、これからどういうルートでどこに行くのかは簡単に説明できます。

ただ、思考は地図のように言葉の配置が決まっていないので面倒なだけ。

■図解の最初のステップはカタマリを作ること


地図だと思うと、配置を考えないといけません。北にあるものを下に書いたり、直線道路を曲がった線で書いたりしたら混乱しますよね。

ただ、練習もなくいきなり配置するのは難しいので、以下のやり方がわかりやすいと思ってます。

★P19〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

●図解とは、「位置/配置」に情報を盛り込むこと
例えば、有名な情報整理術に、「KJ 法」というものがあります。

考案者である文化人類学者・川喜田二郎氏のイニシャルをとってこう呼ばれています。

ここでは詳しくは説明しませんが、キーワードを書いたカード、新聞や雑誌の切り抜きといったものを、机の上で「関連性の高いものは近くに置く」「関連性の高いものでも、上位の概念は上に置く」というルールで配置していくものです。

関連性の高いものごとにかたまりができ、大量の情報をざっくりと整理できるというわけですが、出来上がりたものは、図解そのもの。

かたまりを線で囲ってグルーブ化し、「→」などで関係を書き加えれば、そのまま図解として使えます。

「図解とは、位置/配置で関係を表したもの」この本質を理解すれば、たちまち文書整理が得意になるはずです。

中山真敬(著) 『基本図形の使い方で劇的に変わる! 図解力を10倍高める本
―――――――――――――――――――――★


すごく簡単な説明なのですが、とっても本質をついた説明です。

 ・相手の言った単語を、頭のなかで配置して、それをグループ化する。
 ・そのグループに名前をつける。
 ・それぞれの単語やグループの相関関係を見つける

実際やっているのはこれだけで、他人の話の理解度はめちゃくちゃあがります。

本をよむのも同じです。音を聞いてそれをするのか、文字を読んでするのかの違いがあるだけです。本のほうがしっかり説明がされているので、話を聞くより簡単です。

■カタマリ=チャンク


また以前の記事、

 記憶力を高める

に書きましたが、人間は自由にできる記憶は最大で7つと言われています。つまり、長い文章で多数の単語が出てくると理解できなくなります。

これを短くするのが、グループ化。グループを作ってしまえば、そのグループの詳細は一旦、別のところに移してしまっていいわけです。このグループを「チャンク」と呼びます。

KJ法で言うところの「上位の概念」というやつですね。

■トレーニング、トレーニング、トレーニング


まあ、理屈がわかったからと言って、すぐにできるようになるわけでもありません。できるようになったと言っても、レベルに差はあります。

なので、毎日、人の話を図解する、新聞の社説を図解する、本の1節を図解するなどの練習をしていないと上達はしません。
自転車の理屈がわかっても自転車には乗れませんから。

何かを読んだり、誰かと話をしたら、ノートにそれを図解するという習慣があるといいですね。

メモにもなって一石二鳥。


■参考図書 『基本図形の使い方で劇的に変わる! 図解力を10倍高める本

コツさえわかれば、絵心がなくても大丈夫!
図解化の基本からオフィスソフト(PowerPoint、Word、Excel)の作図テクニック、
そして、全312アイテムの描き方を紹介。

あなたの企画書の説得力を10倍アップする究極の実践書! !

あなたはいくつ、描き方をイメージできますか?

□老若男女の描き分け
□人物をビジネスマンと分からせる方法
□建物を学校とわからせる方法
□公共サービス(電気・水道・ガス)の描き方
□現在・過去・未来の時間の描き分け

答えはすべて、本書にあります!




◆アマゾンで見る◆◆楽天で見る◆◆DMMで見る◆

基本図形の使い方で劇的に変わる! 図解力を10倍高める本
著者 :中山真敬

基本図形の使い方で劇的に変わる! 図解力を10倍高める本
検索 :最安値検索

基本図形の使い方で劇的に変わる! 図解力を10倍高める本
検索 :商品検索する



●本書を引用した記事
 図解とは位置・配置に情報を盛り込むこと
 かっこいいグラフを作れるテンプレートChartChooser
 図やチャートをきれいに整列させなさい
 図形編集の究極技:頂点の編集
 オートシェイプの文字だけを連続して修正するコツ
 図解トレーニングで反射神経が鍛えられる
 オートシェイプのコツ:SHIFTを使うときれいに拡大できる
 プレゼン資料にネットで拾ったイラストは使うな
 図解力を10倍高める本
 会議にパワーポイントをむやみに使うな

●このテーマの関連図書


デザイン仕事に必ず役立つ図解力アップドリル

図解力の基本ちょっとしたコツだけど、だれも教えてくれない88のテクニック

手描きで考え、伝える図解表現使いこなしブック

伝わるイラスト思考(アスカビジネス)

誰でもデキる人に見える図解de仕事術(アスカビジネス)

頭がよくなる「図解思考」の技術



■同じテーマの記事

習慣を改める習慣をつける

多くの仕事は考えなしに突撃すると失敗します。一方で、ある行動は習慣化して、考えずに行動することで、迅速にやれるようになります。習慣の力過去記事でも何度かふれてますが、習慣の力は自動車の運転を考えてみればわかります。教習所に通っていた頃、あるいは免許を取りたての頃は、ミラーを確認してシートベルトを締めてエンジンをかけて::(中略):後方確認をしてブレーキを緩めてアクセルをふかしながらゆっくりクラッ..

「…による」には2つの意味が存在する

論理的な文章を書く際に、気をつけている単語があります。「〜によって」「による」「により」この単語が一つの段落や文節に2つ以上出てきたら、多分読まされる人は苦痛です。意味がわからなくなるから。「によって」を多用してはいけないこの「によって」という単語は結構便利な接続して、因果関係のある事象を結びつけるのに使用します。たとえば「AによってBの問題が発生した」みたいな文章です。ところがこれが多段接続する時があります。「..

置くべきところに置くと失せ物がない

私個人の場合、年に1,2回くらいは携帯を忘れて会社に行くことがあります。たいていは、夜充電をして、朝出勤時にカバンに入れ忘れる、というのが私のいつものパターン。会社について、カバンから携帯を取り出そうとした時点で、いつも入れているカバンのポケットにない!、「あちゃ〜、忘れてきた…」と。一方、私の家内はというと、出かける前に携帯を持っていないことに気がつけば、「携帯がない〜」と言いながら家中探し回って、出かける時間がどんどん遅れていくということがあります。出かけ..

図解とは位置・配置に情報を盛り込むこと

よく「図解」という言葉が使われますが、どうもこの意味を誤解していて、きれいなピクトグラムや挿絵を使って、ひと目で意図がわかるようなものを想像される方が多いようなのですが、こういう定義を「図解」に与えてしまうと、私のようなイメージ貧困なボンクラにはハードルが非常に高くなってしまいます。過去記事でも、「文字とマル、線と矢印だけで十分図解だ」などと書いてましたが、実際、絵を描くことと図解そのものには乖離があります。図..

電車が遅れたら駅から離れる

私の経験的には、1〜2ヶ月に1回くらいは、通勤電車でトラブルがあります。電車が止まる/遅れるんです。こんなとき、どう対処しますか?別の路線を選べる人なら、それはそれで便利だとは思いますが、田舎ではそうも行きません。それ以外に選択肢はない場合には、復旧するのを待つしかありません。このときに、駅でひたすら待つというのは、生産性はゼロですね。せっかくできた時間なので有効活用するようにしてます。交通機関が遅延したら待たない交通..

情報が聞きたければ話してはいけない

情報収集が上手い人がいます。私の場合は、つい話しすぎて、あとで「あちゃ〜」と思う場合がよくあるのですが、とくにコンサルタントを名乗るような人は大抵、核心部分の質問にうまく持ってかれます。ここには実はいろいろなテクニックがあるようです。コンサルタントの話題を引っ張る技術コンサルタントは、自分の仮説を証明する事実をラインスタッフから聞き出そうとします。ただ、大抵の場合、社外の人間に対しての発言は、結構気を使いますので、本音..

記憶術:同じような問題を繰り返し考える

囲碁や将棋は1局でだいたい 200 手を相互に打ちます。プロ棋士は、これをほぼ全部記憶しているそうです。ある局面を見せられると、その前後に打った手を再現することなど簡単なのだそうな。ところが、ど素人が打った棋譜は全く覚えられないらしいです。ここに記憶術のヒントがあります。パターンを見極めて覚える記憶術プロ棋士は、ある局面を見たときに、次にどのようなパターンが考えられるかを膨大に覚えています。そのパターンがわかっていれば..

部下からの不平不満は上司の勲章

『課長のルール』という書籍から。部下に嫌われることを恐れるな誰だって人から嫌われたくはありません。部下とも末長く仲良くやっていきたいものなのですが、最近の若い世代は少々事情が許さなくなってきているようです。::(中略):おそらく部下に気を遣って気が引ける場面も多いことでしよう。しかし、部下に遠慮するのは絶対に禁物です(変に高圧的になってもだめですが)。さらにちよ..

日記を書く理由、日誌を書いたほうがいい理由

私はほぼ毎日、日誌をつけてます。日記ではなく日誌。ここには結構こだわりがあったりします。辞書で調べてみると、「日記」の項には「毎日の出来事や感想などを書いた記録。日誌。と書かれていて、日誌と日記はほぼ同じようなものみたいなのですが、たとえば、「航海日誌」は「航海日記」とはいいませんよね。違いは、事実を書くか、感想(印象)を書くかの違いではないかと考えてます。確かに、私は日誌に「あのヤロー、気に入らね〜」みたいに感想(?)を書くことも少なくありませんが、基..

相手の態度から本音を見抜く方法

相手の態度から「こんな風に考えてるかも…」「こんな人かも…」というのはなんとなくわかりますよね。おそらく子供の頃からの対人経験によって培われてきたものだとは思いますが、きちんと因果関係を説明はしにくいものです(あくまでも経験値なので)。どんな行為がどんな意味を持っているのかは、その場にいる人やその時の雰囲気によって変化するものではありますが、ある程度共通のパターンがあります。それを言葉にすると、もう少し明確にその人の..

posted by 管理人 at 10:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 仕事術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック
人気ブログランキングへ 上司の指示に従うだけの毎日から抜け出したいなら、 「7つの習慣」で学ぶ事をオススメします。 コヴィー博士追悼企画として今なら、初回DVD50%オフ+コヴィー博士最後の著書プレゼント付き! http://123direct.info/tracking/af/620699/Fg9QE9Jf/ 現代ビジネス界の金字塔、7つの習慣DVD講座