判断することが仕事
らしい。
って、どういうことなんでしょう?

インバスケット思考 鳥原 隆志
良い判断とは、良い。フロセ入によってつくられます。思いつきで判断したり、むやみに複雑に考えたりする判断は、良い判断ではありません。決められたプロセスを通って、論理的に判断するのが良い判断です。
とは書いてありますが、
で、どうやって判断すればいいの?
ということで、多くの方はいわゆる
KKD(勘と経験と度胸)
で判断されているのではないでしょうか?
自分も最近までそうでした。
でも別の記事にも書いたように、日誌を書いていると、判断の結果が良くない方向に行ってしまったときに反省と再発防止を考えないといけないのですが、KKDで判断すると、「こうすべきだったか…」で終わり。
再発防止にはなりませんね。
それは、判断のプロセスが非論理的だからです。
だからどのポイントで間違えたのかがわからない。結果として、同じ間違いを繰り返すということに気が付きました。
この「インバスケット思考」という本には、個々の事例についてどのように判断するべきなのかは書かれていますが、じゃぁ一般化して、自分の事例でどう判断すればいいのかは、さっぱりわからない。
ということで、判断のためのテンプレートを作ってみました。
@事実と推論発生している事実と、事実から導き出される推論の一覧表を作る
もちろん頭の中だけでも構わないですが、決定した後でもいいので、ちょっとそれを書き留めておく。
A利害関係者この問題を判断するにあたって、どのような人が関係するのか?
当然、何かすれば特定の人には利益になり、別の人に不利益になる場合があります。その場合、その利益・不利益が妥当なものかどうかを判断します。
B判断の目的もしかしたら、何も判断しない(放置する)という選択肢があるかもしれません。
部下や後輩から判断を求められたときに、つい右か左かを選択しないといけないような強迫観念にとらわれることがありますが、じつは「どちらも選ばない」という判断もあり得るということを考えておくべきです。
つまり、何のために判断するのか、が説明できれば、それは判断するべきです。
C時間的猶予自分がよく間違いを犯すのがこれ。
判断を求められたときに、今すぐ結論を出して行動を起こさないといけないのか、あるいは1週間後でも問題ないのか、ということです。
判断する材料(情報)というのは、100%集まることはないです。
つまり今ある材料で判断しなければならない。ただし、時間的余裕があれば、それはもう少し条件を考えたり情報を集めなおしたりすればいいわけです。
瞬時に判断するのが、できるビジネスマンかのように書かれている本などがありますが、
うそですから
D選択肢カレーにしますか?、ラーメンにしますか?
といわれて、「じゃぁ、やきそば」といえるだけの選択肢を考えないといけません。
相手が判断する最終的な目的は
自分の利益を守ること
です。自分が不利益になるような判断は凡サラリーマンとしては、避けます。まぁ、自己犠牲は美徳だと思って見える方は別です。
ということで、この@〜Dを机の上に張り出してあります。
つい「どうすればいいですか?」なんて相談されると、勢いでKKDに戻ってしまうので、自戒を込めて。
逆説的ですが本の紹介

判断力をつけるトレーニングとしては、非常にわかりやすいです。
人間の考えは基本的に電光石火です。だだ、それに対して、正しい結論を導き出すためには訓練が必要です。どうやって訓練したらいいか? この本を読んでみるとヒントが見つかるかもです。