
学習のサイクルというのは
@実践
A経験
B省察
C概念化
を繰り返して、その人の学習が成り立っているそうです。
参考図書: 企業内人材育成入門 中原淳ほか
でどうしても必要なのがこのBの省察ということ。
国語辞典で調べると
自分自身をかえりみて、そのよしあしを考えること。
ということです。
発生した事態そのものには良いことであるとか、悪いことであるとかはありません。それを決めているのは受け取る人次第。それによって何を学ぶかも人次第です。
ただ、振り返りをしないと、単なる出来事として流れて行ってしまって、改善は起こりません。だから必ず改善のネタを考えます。
これを1日に最低5個、出すようにしてます。
なければ、あるようにする。

1日に最低5個 ひねり出す。
これを毎日やっていると、あらゆる物事に課題が見つかるようになります。
この課題を書き溜めて行って、毎週あるいは毎月、課題の一覧を眺めます。そうすると、繰り返し出てくる課題というのが見つかります。
これがほぼ核心に近い、あなたの、あるいは部門の課題です。
で、今度はこの部門の課題の対策を考えましょう。
どうしたらこの課題は解決できるのか、この課題に対して「あるべき姿」はなんなのか。
ここまでは必ず一人でやります。ほかの人に話してはいけません。これを
自分の手柄にする
ためです。せっかく自分で一生懸命やって見つけたのですから、他人にくれてやることはありません。そして課題の対策を複数個出せたらようやくほかの人に話します。
まず上司に相談
です。これは上司次第ですが、上司も同じような課題にうすうすは気が付いています。
ただ、それが言語化されていない場合が多いので、まともな上司なら、その課題と対策案を持ってきた部下に対しては、喜んで話を聞いてくれます。
単に課題を持っていくだけだと、上司に課題を投げつけたことになり、解決策のない問題を投げつけるやつ、と判断されかねませんので、かならず複数の解決策とセットで。
なぜ複数個の解決策が必要かというと、上司に判断させるためです。上司はそれによって、その解決策に「コミットメント」したことになります(上司が自分で考えたような気になる)。そのうえで、
自分にその解決策の推進をやらせてください
というわけです。これは上司から見れば非常に歓迎すべき部下です。
自分が何もしなくても、課題を見つけさらにその解決もしようとしてくれているのですから。
自分にとっても、いいことだらけです。まず、上司から評価される。結果はうまくいけばそれでハッピーだし、うまくいかなくてももともと。
上司のお墨付きをもらって活動するのですから、ほかの人は協力しないわけにはいきません。つまり、グループのナンバー2になっていけるわけです。
もちろん、課題が自分のものであれば、自分の行動の改善をします。
自分の行動の改善をし続けていると、業務効率や業務品質が上がり、これも上司から評価されますし、自分でも気持ちいいです。
反省点を毎日に5件
半年続ければ、効果は目に見えてわかります。
上司から評価され
グループ内での地位が上がり、
自分の業務品質が上がり、
気持ちいい
いいことづくめですよ。