先日から、会社の業務プロセスを変えようと、あちこちで調整作業をしてます。
で、ようやく合意を取り付けて、それに関するコンサルに一度講演をしてもらうことにしました。講演をしてもらい、関係者全員が、改革の必要性を理解してもらうという趣旨です。
ところが、その場で出てくる質問が、

その改革を他社に導入したときに、うまくいった事例を教えてくれ
という質問。
アホか
もちろんコンサルの方は非常にいろいろな経験をされていますので、いろんな事例を教えてくれます。ところが聞いた人たちは、こんな反応をするわけです。
「他者事例だと、××のところで、うちはうまくいかないよな」
「あのやり方では、うちのやり方だとあわないよな」
課長級の方たちからして、この程度の意識です。
つまり、誰かがうまくやれたことをそのままコピーして自社に適用しようとする。そんなものうまくいくはずがないじゃぁない。
コンサルはいろいろな事例を知って、それを別の環境にうまく適用させる応用方法を知っているから、新しい環境でもうまくやれる方法論を知っている。
これを
「一般化」とか「メタ化」
といいます。
たとえばISO-9000。いろんな会社でとってますが、ISO-9000の基準書に書いてあるのは、それを一般化したものであって、その導入事例はあくまでもほかの会社の「例に過ぎない」わけです。
それをそのまま適用しようとしてもうまくいくはずがない。うまくやろうと思ったら、人員から製品まで、その会社と全く同じにする以外にない。
このブログでも、いろんな具体例を紹介していますが、それをそのままやって、自分と同じような成果をあげられると思われるなら、読む必要はありません。
時間の無駄です。
そんなことにチャレンジするくらいなら、今迄通りのやり方をしてたほうが、よっぽど余計な手間をかけずに済みます。
人のやったことを、自分なりに解釈して、自分のやり方に落としていく
人のやったことを自分に適用するためにはどうすればいいかを考えて適用する
ようは一生懸命考えることです。ここでいう考えるとは、
一般化する ⇒ 特殊化する
ということで、特殊化とは自分の環境に合わせて応用することです。
※注記※これを、テーラリングとかインプリメントとか言うようです。
ネット検索で、自分にそのままあてはまる、すごいテクニックを探して、ここにたどり着いた方、あなたは時間を無駄にしてますよ。