図解 3秒で相手を操る!ビジネス心理術事典
■■【評価】
◎選書理由
ビジネスに心理学を用いる際の、具体的な方策を知りたかったから。
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◎読みやすさ
非常に読みやすい。読書時間40分ほど。
◎オススメ
すべてのビジネスマンに使える。
心理学はわかったようでわからない難解な用語を連発されてすぐにケムにまかれるが、この本はそうではない。心理学には詳しくないがビジネスをうまくやるためのコツを教えてくれる。
◎著者
内藤 誼人
心理学者。慶應義塾大学社会学研究科博士課程修了。有限会社
アンギルド代表取締役。執筆活動、講演、セミナー、コンサルティング等で幅広く活躍中。心理学系アクティビストとして、ビジネスの場で実践できる心理学を多方面から研究し、あらゆる場面で多彩に活用する方法を紹介している。
◎コメント
心理学に詳しくなくとも、具体的な例を引いてわかりやすくその心理学を応用した行動を指南してくれます。
どんなメガネをしていたら、相手に好印象を持ってもらえるか、成長できる人は、自分自身にどのような魔法をかけているのかを明確に示してくれるので、交渉事をうまく住められるようになりたい方や、自分自身のモチベーション維持(やアップ)をしたい方は是非読んでみてほしい一冊です。
本書を買ったときに、「ビジネス心理学辞典」だと思ってましたが、よく見ると「心理学」ではなく、「心理術」でした。たしかに、心理学の本ではなく、それを応用した現実の対応方法が書かれていて、確かに「心理術」。
いろいろ、以前に読んだ心理学の本に書いてあったことを思い出しました。「こう使えばいんだ」という応用例的な内容も数々紹介されていました。「なるほど、こうやって応用するんだ」とちょっといろいろ過去の読書した記憶がよみがえってきました。
■メガネの選び方ひとつで、欠点を隠すことができる
メガネの話は、面白いと思ったが、やっぱりセンスのある人がその人の顔にあったものを選ぶのがいいかもしれない。自分にはセンスのかけらもないみたいで、「別に見えればいいじゃん」と感じてしまうのですが、相手に与える心理効果から、メガネを選ぶというのはちょっと目からうろこでした。
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において、親しみがあるのは、文章が長い傾向にあると書かれているが、自分もメールは長い方だと思う。ただ、ビジネス文書としてはあまりほめられた形式ではないことも確か。
温かみのある文章というと、どうしても「気持ち」の部分を書かなければならず、これはビジネス文章としては、推奨されないのではないかと感じます。
つまり、一般に言われている「メールは要点を絞って単刀直入に」というやり方と矛盾するのでは?、と感じました。
■文章の結びは褒め言葉で締めよう
メールの書き方で、否定的な言い方をしなければならないことが、少なからずある。この時には、相手に悪感情を与えないように、最後に肯定文を持ってくるというやり方を気を付けるようにしよう。
図解 3秒で相手を操る!ビジネス心理術事典
■■【要約】
◎課題
ビジネス領域に心理学が適用できるということが知られて久しい。だが、実際に探してみるとビジネスで使える心理学を解説した本は意外と少ないことがわかる。
◎解決策
心理学で使われる専門用語を使わずに、具体的な課題に対して、心理学がどのように応用するのかについて説明し、心理学的な要素を持たなくても、ビジネスの場で実際に使える行動や判断知識を解説する。
◎目次
1 交渉で“絶対的優位”に立つ!―パワープレイの心理術
交渉の演出術;自己アピール術 ほか
2 一瞬にして“ホンネ”を見抜く!―スナップジャッジメントの心理術
性格の把握;タイプ別アプローチ ほか)
3 相手に100%「YES」と言わせる!―パワーロジックの心理術
自己表現術;会話術 ほか
4 「人の上に立つ人」になれる!―リーダーシップの心理術
リーダーの資質;リーダーの心構え ほか
5 「心の弱さ」を克服する!―メンタルトレーニングの心理術
壁の突破;感情コントロール ほか
6 自分の能力を最大限に高める!―ブレイクスルーの心理術
セルフコントロール;ブレイクスルー ほか
◎キーワード・キーフレーズ
★ 交渉の演出術
1 交渉前は、好ましい世間話で温かなムード作りを
2 「ホームグラウンド」での交渉で、心理的に優位に立つ
3 「香り]の演出で、相手の譲歩をうながそう
★ 自己アピール術
1 ボールペンを30 秒噛んで、自然な笑顔作りを
2 メガネの選び方ひとつで、欠点を隠すことができる
3 男性的な服装で、力強さと決断力を演出する
4 相手の性別に合わせて話す速度を使い分けよう
5 パワーを感じさせる会話で相手の心を操る
★ ボディランゲージ
[し心さ」によって会話はコント口ールできる
★ 魅力アッブ術
1 相手に好かれるためにマスターしたい一自己演出法」
2 相手の好感を勝ち取る会話の「力メレオン効果」
3 相手の姿勢を真似して共感と信頼感を得よう
★ プレゼンテクニックー
1 とにかく「大きな動き」で自分自身をアピールしよう
2 「シンメトリーの姿勢」は、見る者の心を安定させる
3 原稿の丸読みは相手にとって退屈なだけ
4 演説の最後には照明をつけて気分を明るくする
5 「AM 理論」から聴衆の心理を読み取る
★人心掌握術
1 目線をZ状に動かして聴衆の心に訴える
2 ターゲットが厄介な人の場合、「秘書や知人」と仲良くなる
3 先輩・上司に取り入るより、後輩・部下に親切を施そう
★ 効果的な取り入り術
1 「お世辞」は、相手を気持ちよくさせる最強の
★ 性格の把握
1 話しぶりから相手をジャッジするポイント
2 相手の[口グセ」から、心の中をジャッジする
3 年配者を説得するには「プライド」をくすぐれ
4 競争的なタイプにはソフトな説得を心がけよう
★ タイブ別アブ口ーチ
1 手ごわい女性心理をくすぐる"5つの会話テクニック"
2 話し好きな人を攻略する4つのポイント
3 「不安タイプ」は、こんな対応に心を閉ざす
4 「体重」によって説得されやすさがわかる
5 「嘘の痕跡」を見抜いて相手の弱点を探る
6 「歩き方」ひとつで相手の性格や気分を見抜く
★ 読心術
1 ハンドランゲージで相手の「YES」「NO」を見抜く
2 感情と身体の動きの相関関係をジャッジする
★ 自己表現術
1 相手の感情をグラッと揺さぶる自己紹介を心がけよう
2 言葉の「やりとりの多さ」が信頼感を生み出す
3 プラスの感情を相手に感染させる表情の作り方
4 「あいづち」ひとつで相手の話を引き出す秘訣
5 「比愉]の威力でひそかに相手を操る
★ 会話術
文章の結びは「褒め言葉」で締めよう
★説得術
1 相手にメリットを伝える"4つのプレゼン術"
2 人を説得したいなら、ーつのポイントに絞り込め
3 説得力は「情報量」ではなく「質」で決まる
4 頼みことの前には、必す相手を「褒めておく」
5 相手に信頼されるための"7つの会話術"
★ ソフトアピール
できるだけ「ソフト」な会話でアピールしよう
★タイブ別説得術
1 心を動かされにくい"5つのタイプペの対処法
2 動かしにくい相手を動かす"4つのテクニック"
3 思い込みの強い夕イプには「二段構えの説得」を心がける
4 上司を説得するには、なるべくボジティブな表現で
5 説得には、余計な話はせず「事実だけ」を相手に伝えるを
★ 説得の実現
1回の「大説得」よりも、100回の[小説得」で心を動かす
★ リーダーの資質
1 リーダーシップにもっとも欠かせないのは「知能」だ
2 組織における「社風」と「リーダーシップ」の相関関係
3 つまらない仕事ほど「民主的リーダー」がいい
4 部下に「好かれる」タイプと「評価される]タイプは違う
5 一流企業で使われている「リーダー養成プログラム」
★ リーダーの心構え
1 心構えとして知っておきたい「L・E・A・D・E・R」のルール
2 どんな顔の人が会話の主導権を握れるのか
3 「しゃべりすぎるリーダー」は相手に嫌われる
★ リーダーの演出術
1 「人望のある人」は、どんな話し方をするのか
2 「退屈な話ばかりする人」は、リーダーには向かない
3 「小さな達成感」を与えて、やる気を引き出す
★ 後輩・部下の掌握術
1 後輩・部下は、先輩・上司に話を聞いてもらいたがっている
2 仕事が楽しいかどうかは、「ラべリング」で大きく変わる
3 批判は「建設的]でなければならない
4 褒め上手が使っている「サンドイッチ法」
5 「これだけはやってはいけない」−叱り方の下手な人が犯すタブー
6 嫌われる話し方"3つの夕ブー"
7 ビジネスにおける「正しい判断]の条件
★ 組織論
1 「組織変革」における成功の"5つの条件"とは
2 組織内での不正の防止は意外に難しい
3 会議を繰り返すと考え方が極端になる理由
★ 壁の突破
1 「壁」の存在を心理学的に考える
2 他人との間に[壁」を作るのは自分自身である
3 マイナス感情を生み出す「ドミノ思考」をやめよう
★ 感情コント口ール
1 「他人の評価」にとらわれると、思考は止まってしまう
2 「思い込み」が植えつけられると、何もできなくなる
3 イヤな感情をわざと追体験するストレス解消法
4 名僧・良寛和尚の話し方だ"16のアドバイス"
5 場数を踏むだけで、話はだれでもうまくなる
★ 対人関係
1 対人関係で壁ができてしまうざつの原因
2 「結果はどうでもいい」と開き直る方法
3 壁にぶつかったら、遠くの景色を1分間見る
★ ストレス解消
1 ストレス解消には[日記J が一番
2 「支え」が多い人ほど不安が消えていく
3 とにかく身体を動かすことが、うつには有効
★ リフレッシュテクニック
1 休息は「受動的」より一積極的」が効果的
2 人間関係のコツは「相手を尊重する」こと
3 ギクシャクした相手との関係修復法
★ 自己演出術
1 「人あたりのよさ」をアップするづつの技法
★ セルフコント口ール
1 より鮮明に、より具体的にイメージを持てる人が成功する
2 空想する習慣が柔軟な思考を生み出す
3 イメージ・トレー二ングでプレッシャーをはね返す
★ ブレイクスル
1 [あきらめない」人だけが壁を突破して成長できる
2 トライアル&エラーの試行錯誤で壁を突破できる
3 [楽しさ」を感じることが、継続へのエネルギーになる
★ 心を強くする方法
1 「落ち着け」より「大丈夫」という一言が動揺を鎮める
2 直観力・想像力を一局める「一t互コk 法」
3 一感情の「3要素」が強くなるトレー二ング法
★ 目標設定
1 欲望を叶えるために体得したい[目標設定の法則」
2 目標は、絶えず「修正」したほうがうまくいく
3 「累積度数のグラフ」で、やる気が心んぐん高まる
4 目標はできるだけ小さく、わかりやすく、がべスト
5 「少なくとも」という言葉で手抜きを防こう
★ スピードアッブ法
1 仕事量が半端じゃないときは、「ゲーム感覚J でやっつけよう
★ 能力開発
1 「4 つの知能」を使いこなせば、人間関係を洗練できる
2 工キスバートになるための"3つのノウハウ"
3 「義務感で働く人」と「楽しいから働く人」の違い

★P18(10)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
■メガネの選び方ひとつで欠点を隠すことができる
丸顔
フレームの土下サイドがまっすぐでサイドが内側にすぼむような
角度のあるもので大人っぽさを演出。
四角い顔
丸顔とは反対に丸みや力一ブのついたフレームを選べば、頑固そうな
イメージが柔和な感じに。
面長の顔
大きく幅広で両サイドが太く丸みのあるものだと顔の長さを短く
角張った感じに見せてくれる。
逆三角形の顔
広い額にとがった顎には、下が力ーブした軽いフレームでつり
あいをとるとバランスがよくなる。
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★P21(11)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
■パワーを感じさせる会話で相手の心を操る
パワーを感じさせたいのなら、断定的な口調で短く言い切ってしまうことが大切だ。短文ぶつ切り型の会話スタイルは味気ないかもしれないが、パワーを感じさせるにはそのほうが効果的なのである。
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これは心理学的にはよく言われる法則だし、実際にそのように感じます。
断定的な言い方をされた場合と、「〜かも」のような気弱な言い方をされた場合で、説得力は断然違って、前者のほうが説得しやすいみたいですね。相手を説得したり、言い負かそうとするのであれば、
「〜だから、××です。」
と言い切ってしまうほうが相手にはダメージが大きいです。

★P62(32)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
■ハンドランゲージであいての「YES」「NO」を見抜く
★「YES」を読むための基準
・手はリラックスしていて強く握り締めていない
・手を机の上などに広げて置いている
・デスクの上の障害物を片づけている
・アゴをこすっている
★「NO」を読むための基準
・手が握りこぶしを作っている
・両手をももの上に置き、さらに肘を張り、両手の親指を
組んでいる
・両手を頭の上に組む
・ボールペンなどを盛んにいじっている
・指で額の真ん中を押している
・両手でアゴを支えている
・指で机を「コンコン」と叩いている
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明確にYES/NOを判断しているわけではないと思いますが、同意の意思は前向きに持っているときには、心理学的にもそのような動きをする場合が多い見たいです。これは確か別の本で読んだ記憶があるのですが、何の本だったか記憶がない…。
★P72(37)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
■言葉の「やりとりの多さ」が信頼感を生み出す
人に信頼されたいのであれば、言葉をたくさん交わし、温情にあふれたメッセージをたくさん聞かせてあげることだ。そうすれば、あなたは相手から信頼されるはずだ。
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これも別の心理学の本で読んだのですが、接触回数や接触時間が長ければ長いほど、人間は相手に対して親近感を持つ。当然その時の発言は、「温情にあふれたもの」でなくてはならないですけど。
たとえば、ミクシィにはまる人は、ミクシィにおける反応の暖かさと多さに精神的に充足感を得ているという調査があります。逆に2ちゃんねるなどのインターネットの公開された世界では、否定的な反応が返ってくることが少なくないため、どうしてもそこにのめりこめる人は少なくなるようです。こっちにのめりこめる人はこの信頼感などの安心ではなく、何かに参加しているという、参画感が掲示板、ニュースなどに参加させるインセンティブになっているのではないでしょうか。
★P77(39)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
■文章の結びは褒め言葉で締めよう
日本語の特性に「文末決定性」がある。後半に否定的なを置くと、
その前にどんなに褒め言葉を並ペようが、否定的な印象を相手に
与えてしまうので注意しよう。
:
したがって、日本語では、言葉の最後に置かれた意味合いのほう
がより重大なものとして認識させる傾向があるのだ。
・褒めている?
「Aさんは仕事はできるが、嫌な奴だ」
「B君は報告書の作成は早いが、うっかりミスが多い」
「Cさんは社交的で人懐っこいが、時々敬語を間違える」
・褒めている!
「Aさんは嫌な奴だが、仕事はできる」
「B君はうっかりミスが多いが、報告書の作成は早い」
「Cさんは時々敬語を間違えるが、社交的で人懐っこい」
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なるほど。言われてみればたしかに。
前半の文章は否定的に聞き取れますね。言うほうはあまり気にしてないかもしれませんが、実際に言われたほうは、そう聞こえるみたいですね。目からうろこ。
★P104(53)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
■心構えとして知っておきたい「L・E・A・D・E・R」のルール
Listen 人の話を聞こう
Explain 人が納得できるよう説明しよう
Assist 人を援助しよう
Discuss 人と討論しよう
Evalute 人をきちんと評価しよう
Respond きちんと応答しよう
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いかにも、コンサルをやるような型のまとめ方ですね。こういうキーワード作りは一般人にはちょっとハードルが高いですね。変なところに感心してしまいますが。
図解 3秒で相手を操る!ビジネス心理術事典