会議でヒーローになれる人、−バカに見られる人
絶対おすすめ。
■要約
◎目次
第1章 仕切られる側だからこそ目的と戦略を持て!
第2章 会議・議論ではじけるバカの生態を知る
第3章 業務会議で負けは許されない―上下関係に支配される場で損をしないための技術
第4章 ツワモノぞろいの社外交流会で頭一つ抜け出す
第5章 グループワークで眠ったままの力を発掘する
◎課題
「仕事は会議でやるものではない」はよく言われるが、実際には間違いであって、仕事でよくできるように見せようと思うのであれば、会議でいいところを見せるべきである。それは、会議での発言や結論がその人の評価を決定しているからだ。上司は常に仕事をしているところを見ているわけではないが、会議には顔を出している。だからそこでアピールするべきなのだ。
◎解決策
会議で、場違いな発言、バカな発言をしないように、会議の空気や流れを読んで、賢くみられるような発言をしなければならない。また、この時に、ほかの人に足を引っ張られないように注意をする必要がある。
本書では、どうしたら会議で自分が目立てるのか、自分の足を引っ張ってくる人がどのようなタイプの人がいて、どう対処するべきかについて、具体的に教授する。
◎要約
会議というのは、いろんな種類があるが、基本的に上司や仲間に自分をアピールする絶好の機会である。そのためにはまず、会議に参加している人のタイプを知り、それに対する戦略を立てなければならない。
タイプ別に分けるとこんな感じである。
10のキャラクター”議論戦隊ジューレンジャー”
快感をむさぼる”ナガインジャー”
会議こそがマイステージ”メダツンジャー”
重箱の隅を宇宙に変える”ツツクンジャー”
言いたいことはなんだろうな”トブンジャー”
遅れてきた反逆児”ムクレンジャー”
ストップ・ザ・暴走”マキコムンジャー”
沈黙のテロリスト”ダマルンジャー”
熱いトークでサムさ炸裂”スベルンジャー”
へこませてやれ!”カシコインジャー”
ハートで仕切れ!”シキルンジャー”
そして、会議で使うテクニックは
・偉い人の意見に賛成せよ
・7文字で結論を述べよ
・3分の2黙っていたら最後まで発言するな
・会議の負けは、はがれない負のレッテルと心得よ
・会議はセレモニーと心得る
・自慢話は戦略的に使え
・比喩のマジックをつかえ
・ネーミングセンスを磨け
・頭がいい奴と思わせる
・ライバルと安全パイを見極める
・書記をして議論を誘導せよ
・ヒーロー登場のタイミングを見極めよ
・他人のいい発言をまとめに使え
を心得れば、あなたはきっと成功者になれるだろう。
■書評
◎コメント
なんといっても驚いたのが、今までの開技に関する本はほとんどが、会議を主催する側がどうするかについて書かれたものが圧倒的だったのに、この本は会議の一参加者が、会議をどのように乗り切って自分を目立たせていくか、会社や部門の成功者になっていくかについて書かれた貴重な一冊です。
筆者の書き方も非常にユーモア・ウイットに富んでおり、きっと筆者は会議ではヒーローだったのだろうなぁと思わせます。
管理職になっても結局自分の上司や同僚がいるわけですし、会議でいつも権威者として威張っているわけにもいきません。そんな時、このやり方というのは非常に鋭いメンバーの一員として扱われるようになっていく、エッセンスではないかと思います。
早速、積極的に書記をしたり、全体の話をまとめるタイミングで、流れを整理するだけの発言をしたりして、効果がでました。
今までの会議に関するビジネス書で、効果があると思わせてくれたナンバーワンの一冊です。
◎ポイント
★P117−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
7文字以内で結論を述べよ
:
ここでは、会議に臨む基本的なマナーを解説したい。会議・議論に関するどの本を読んでも、会議に臨む基本的なマナーとして「簡潔に話す」と書かれているが、具体的な定義がない。
私はが簡潔の定義を「7文字以内」としている(7 文字と聞くと、「そりゃ短すぎる」と思われるかもしれないが、誤解を恐れずに言えば、世の中のあらゆる現象は7 文字以内で説明できる。どんな話も最終的には7文字以内に要約されるのだ。
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確かに筆者の要約したような方法を使えば7文字以内で発言できるようになりました。
実際に7文字で発言することはないが、この後出てくる「ネーミングセンス」にかかわってきます。つまり、いいポイントを押さえたネーミングセンスは、この要約力にかかわってくるわけです。
社内稟議でも、非常に簡潔に根本を言い当てるネーミングのプロジェクトは、割合上司の方には受けがよくなります。上司が、
なんとなくわかったような気になる
ということでしょう。
これをやるようになってから、自分の提案が多く会議を通過するようになりました。
絶対効果あり!
★P206−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
■ホワイトボードで議論を意のままにする禁断テクニック
その人の意見を変えるわけではないが、どこを強調して書くかによって、後で読み返すと別の意見に見える。これによって、自分の思う方向に議論を誘導することができる。
たとえば、「営業と開発で見積もりの仕方が違うので、標準化したほうがよい」という意見に対して
1.営業と開発見積もり手法におけるギャップの問題
2.営業と開発のコミニュケーションの問題
3.見積もり手法の標準化の問題
のいずれも、発言時にはみんなが発言を理解しているので、あまり違和感は感じないが、後で読み返すとポイントがまったく違って見える。
「会議が絶対うまくいく法」では、発言者の言葉を変えずに正確に記録することが所期の役割になっていたが、これを逆手に取れば、議論を一定の方向にゆがめることができるということになる。
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これは確かにそうです。目からうろこです。
その通り、会議はあとで誘導できるんです。
それが議事録になって残ってしまえば、「あの時にこう発言してますよね? 議事録に残ってますよ」といえば、相手は「はめられた?」とは思うかもしれませんが、拒否はできません。
めちゃくちゃ有効な手段ですので、同じ会社の人には教えないようにしてます。
会議でヒーローになれる人、−バカに見られる人