計画を立てる時には未来から逆算して考えます。
これは、ビジネスマンにとって必須の考え方だと思っています。
つまり、
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1.目的、指針となる価値観
・なぜそれをやろうとしているのだろうか?
・あえて行う意味・目的は何か?
・これ実行したり、判断したりする際の重要な基準は何か?
・どのような規範に基づいて行動するのか?
2.ビジョン、目標、望んでいる結果
・うまく行った時の結果は、どのようなものか?
・どうなっていたら、うまく行ったといえるのか?
・達成した時に、自分や関係者がどのような状態にあり、どのような気分になっているのか?
3.ブレインストーミング
・これについて考えた時にどんなことが浮かんでくるか?
・現在確かな事実は何か?
・知っていること、知らないことは何か?
・何を考慮しなければならないか?
・もう何も思い浮かばないというまで、キーワードを出す
4.整理
・構成要素を並び替える。順番、優先順位
5.次に取るべき行動
・次に取るべき行動はなにか?
・それは誰がやるべきか?
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という順番に考えます。
■近未来ほど細かくする
ただ、計画の規模にもよりますが、全部は出ません。
たとえば、ある作業を1ヶ月かけてやるときに、
・その作業の完成した状態を思い描く
・それが「みちなかば」の状態というのは、どういったものがあるだろうか? おおよその目安は、2週間後。
というものを出します。
そうしたら、その「みちなかば」をゴールとして、またその状態の「みちなかば」を考えます。
そうすると、今度は1週間後の状態がわかるので、ここで出たアイテムを、1日のスケジュールに落とします。
要は遠い未来のことはソレはソレで放っておいて、近い未来のことだけを考えていくわけです。
■2次元で考える
これは、時々紹介してますが、マインドマップというツールが非常に役に立ちます。
マインドマップは、思いついたことをどんどん書いていけるので、あるポイントだけを深めていかずに、あちこち思いつくがままキーワードを出していけます。
★−−−−−−−−−−−−アイディアマップ より−−−−−
脳が「連想」を生み出す方汰には2通りある。 1つ目は「開花型ブルーム)の連想」というもの。これは、すべてのアイデアが中心概念から派生し、その中心概念に関連づけられるというプロセスだ。連想されるアィデアはすべて、中心概念から放射状に広がる形になる。 2つ目は「流れ型(フロー)の連想」と呼ばれるもの。この場合、連想はひとつのアィデアから始まり、そこからまた別のアイデア、さらに別のアイデアへとつながっていく。つまり、意識がひとすじの流れを形作るわけだ。アィデアマップを作るときは、この「開花型」と「流れ型」の連想を組み合わせて使う。
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要するに、私達の「考え」というのは、あるキーワードに対して、それを中心にして、幾つものアイディアを出したり、ある特定のアイディアからひとつのアイディアを出し、またそのアイディアから次のアイディアを出して、深堀りしていくような考え方をしたりするということです。
これが同時並行に発生するので、直線的に深堀りしていくようなやり方では、大切なアイディアを取りこぼしてしまう可能性があるわけです。なので、2次元的に考えが広げられるマインドマップというツールが非常に便利なわけです。
■細かく考えすぎない
ただ、スケジュールを考えるときには、遠い未来のことを細かく考えても大して役には立ちません。
今週1週間程度のことは細かく考えて、それ以降のことは、週単位、あるいは月単位に考えれば十分です。
■未来から現在へ
このあたり、計画を立てるのがへたな人は、調整ができてないですね。いきなり、全部を考えようとしたり、「今」をベースに考えようとしたりしていることが一緒にスケジュールを立てているとよくわかります。
計画は、ゴールのイメージ(ビジョン)から考える必要があるんです。
ソレを分解すれば、次に何をすればいいかが、簡単にわかります。