自分が本当に何がしたいのか
ということが、自分自身の腹に落ちているでしょうか?
大抵の場合、「自分の考え」や「自分の好み」と思っていることは世の中(これも思い込みで、自分の知っている範囲に限定されるものですが)で言われている「あるべき姿」にふられている可能性が高いです。
そんな時に、自分の本当の気持を発見する方法があります。
極論する
ことです。
つまり、極端な物言いをすること。それを他人に公言することです。
例えば、「残業時間の削減」をしたいのであれば、
残業禁止
を自分に課してみる。定時になったら、その瞬間に帰るようにすることです。
よく仕事でも、「効率改善」という話題が出ることがあります。
その時に目標とするのは、「5%の効率をよくしよう」という方針。
この方針自体は否定するものではありませんが、出てくるのは中途半端な案ばかり。
それくらいならいっそ、
業務時間を半分にするためにはどうすればいいか
を目標に上げると、色々突飛な案が出てきます。
あるいは、自分は車を運転するのが好きなのであれば、「レーサーになろう」と考えればいいです。中途半端に「運転がうまくなりたいので、〜のサーキットでの講習会に出る」なんて言う、どうなるかわからないような結論が出るわけです。今すぐ会社をやめて、レーサになる道を選ぶとすれば、本当にそれが自分の本心なのかがわかるのではないでしょうか。
じゃぁ、逆に車を運転するのをきっぱりやめるとしたら、どのように感じるでしょうか。今ある車も売り飛ばしてしまって、電車通勤にする。公共交通機関を使うようにする、と考えてみる。
自分が本当にそれを望んでいるのかについて、あるいはそれをどのように達成するのかについて、迷ったら、振れ幅を極端にしてみる。真ん中をウロウロ迷うのではなくて、両極端な議論(自分自身との議論ですよ)をすることで、いろいろな反動をおこし、反動の連続で、自分の取るべき道を決めていくのです。
気持ちが定まらないまま、中途半端にやろうとすると、中途半端な結論しか得られません。