2012年04月12日

異端児を大切にする

■異端児
よく、組織の方向性について話をしているときに、疑問や反論をいう人がいますよね。もちろん、文句を言うためだけに文句を言っている人は論外なのですが、建設的に自分の意見をいう人は組織としては大切にしたいものです。

私はこういう人を「異端児社員」と呼んでます(こっそり)。


■存在意義
組織の方向性は、どうしても上司がある思い入れで方針を決めることになりますので、上司の視野でしか物事が見えてません。こういった時に、異なる視点を提示してくれる異端児社員の存在というのは、議論をふっかけられた時には鬱陶しいと思うものですが、あとで考えると、別の視点を提示していて大切な話だったなぁ、と思うことがよくあります。

こういった議論を、他のメンバーの前ですることで、他のメンバーも理解が深まるのです。

こういった人は基本的に、「どう思う?」というのを最初に聞くようにしてます。
そうすると、議論の呼び水になってくれますし、その他のメンバーにとっても、同じ言葉を繰り返し言われるより、別の視点でどのように見るのかのヒントになります。
その意見に引きずられて、他の意見が出てくれば議論はより深まるというものです。

■「反抗的社員」ではない
ただし、やるべきことは業務命令ですので、いくら反論されても引っ込めることはありません。また、「異端児社員」にしても、決定事項に従わないのであれば、これは「異端児社員」とはよばず、反乱分子です。こういった人は逆にメンバーのモチベーションを下げる原因になりますし、自分の権威を侵される事になるので、排除します。

排除の最も単純な手段は、人事権を行使すること。要はクビにしてしまうことです。もちろん会社をクビにするのは簡単にはできないので、適当な理由をつけて、別の部門に移動させます。

要はこの2種類のタイプをちゃんと見分けることです。

■異端児社員にはならない
もし、あなたが部下としての活動があるのであれば、「異端児社員」として認められるのはナシです。
つまり、上司が何かを見落としていると思っても、反論してはいけません。
よほど度量の広い上司でない限り、理論的には異端児社員を受け入れられても、感情的には受け入れがたいものがあります。

だから、もし自分が部下として活動するときには、異端児社員なるのは避けましょう。逆に部下に異端児社員がいるのであれば、彼の意見は尊重しましょう。ただ、異端児社員をあまり(職位を)上に引き上げるのは考えものです。彼の影響力が強くなり過ぎると自分の牽引力が下がる原因になりますので、適当に弱い立場においておくのが適切です。




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