もし、「ダメ上司」にあたった時にやるべき行動5か条をちょっとご紹介します。
■有能な点を探す
「ダメ上司」だからといって、あらゆることがあなたより劣っているわけではありません。さすがにそういう人は上司にはなれませんから。
つまり、あなたよりも何かしら優れている点があり、それを上司の上司が認めているということです。
会社によってはそれが血統かもしれませんが、それでも上司として会社組織の責任の一端を担うためには、それなりに力がないとできません。
じゃぁどこがあなたよりも優れているのかをちゃんと探す必要があります。
坊主憎けりゃ袈裟まで憎い
とい言葉がありますが、つい、「こいつは嫌いだ」「こいつじゃぁダメだ」と思ってしまうと、その人のすることなすことダメに思えてきます。その思い込みは間違っていると認識してください。
それを認識した上で、その上司のいい点を探してください。
尊敬する必要はありませんが、その上司から学ぶことはあるはずです。
■ダメな点をフォローする
その上で、どこがダメなのかをよく考えて、それをフォローする側に回ってください。ただし、決して表舞台でそれをやってはいけません。上司のプライドを傷つけて、余計に嫌われるだけですから。
■上司の手柄にする
あなたが、フォローすることによって、プロジェクトが上手く行ったとしましょう。その時には、フォローしたことを上司には知られないように。
上司が、「俺がこうしたからうまく行ったんだぞ」といったら、
「さすが課長!」
といえばいいんです。
だって俺がこんなフォローをしてやったんだぞ
なんて口が裂けても言ってはいけません。
■影口を言わない
上司に隠れて、上司の悪口を言う人がいます。よく飲み屋なんかで、愚痴を行っている人を見かけますが、あれ、絶対に伝わりますよ。
たとえば、その愚痴を言った相手は、他の上司から問い詰められた時に、それを死んでもバラさないと確信がもてますか?
愚痴を言う相手もそうですが、自分自身に対しても、悪口を言うのは自己暗示にもなってしまいます。つまり、ひとつ悪口を言えば、全部を否定的に感じてしまうのです。
だからこの両面で、影口は絶対に言わないこと。
悪口を言うなら、
覚悟して本人の前で言う
ことです。当然、相応の報いは受けますが、気持ちも結果もすっきりするでしょう。
■上司に反論しない
「ダメ上司」がなにか無理難題をふっかけてきたら、反論してはいけません。上司を「ダメ上司」だと思っていれば、上司から針小棒大と思えるような反論をすることになります。
上司の無理難題に対して、自分の選択肢はどこにどれだけあるのかをちゃんと考えましょう。
一番いいのは、共同責任にしてしまうことです。
その上司が責任を取りたがらない人であれば、「自分の実力では、上層部を説得できないので、助けてください」とお願いするなど、上層部に対して上司が責任を取らざるをえない様に追い込むわけです。そうなると、上司としても失敗ができないので、手助けをせざるを得なくなります。
■移動・転職を考える
どうしても上司とうまくやれない、となったら、最後の手段はこれです。
幾つかの会社では「社内公募」のように自分の部署を選択できる制度を持っていますし、別の部署の責任者に自分をアピールする作戦も取れます。
それでもダメな場合は、転職しか手がないかもしれません。
ただ、一般的に言って、本当に無能な上司なら、現在の地位を維持するのは難しい場合が多いです。上司の上司としても、その人が成果が挙げられないとなれば、降格または部門移動などの手段を講じます。
つまり、本当の「ダメ上司」であれば、長期政権はありえないと考えれば、数年の辛抱でしょう。
数年の辛抱ができずに、会社人生をやり直すところまで考えるかどうかというのは、その上司のダメぶり次第だとは思いますが、自分の経験で言うと、ダメ上司は3年は持たないですね。
まぁ、今の日本の政治は1年と持たない人が多いですけど…
それは、別の話ということで。