ギリシャの哲学者アリストテレスは逍遥(しょうよう)といって、歩きながら、弟子たちと議論をしたそうです。
歩くという行為は当然ながら足を使うのですが、これによって血流が改善されて、いろいろな発想が浮かぶようになるそうです。
そう言われれば、通勤時に歩いている時というのは、「あ、あれ、こうやったらできるかも」「こんなやり方ありかな?」とか、いろいろ考えが浮かんでは消えます。
聞いたところによると、京都大学の近くには哲学者西田幾多郎が試作を巡らせた「哲学の道」というのがあるそうですね。
■歩くことは頭を活性化させる
このように、歩くことは頭をとても活性化させる効果があるようです。頭が疲れたら、ただボーッとするよりも、歩いたほうがいいみたいです。
特にデスクワークが多い人は、歩くことで血行がよくなり、活気も出てきます。時間を切って歩くので、いい意味の締切効果からも、脳が働き出すのがわかります。
■メモをする
ただ、アイデア出しに熱中すると危険に気づかなくなる場合がありますので、交通量の多い道や、障害物が多い道などは避けないといけません。通勤で人ごみで歩いている時に、いきなり立ち止まってメモを始めたり、ボイスレコーダーに録音をはじめるというのはちょっと現実的ではありません。
後ろから歩いてきた人に突き飛ばされたり、一人で喋り始めて変な人と勘違いされかねません。
そこで、目的を変えて、メモするために歩くというやり方をすると案外うまく行きます。
家の周り、公園などをゆっくり歩きながら、思い浮かぶことを次々とメモしていくのです。これなら後ろから歩いてきた人に突き飛ばされることもなくなるでしょう。いきなり立ち止まることもあり。
■テーマを決める
勿論、思いつくことをとにかくなんでもというのもアリですが、いいのはテーマを決めておくこと。
たとえば、
・次の会議で出す企画のテーマ
・仕事の中で改善したい技法
・部下の A 君との接し方
・取引先に訪問した時に提供する情報
・結婚記念日に妻へ贈るプレゼント
なんての。私がよくやるのはWishList(やりたいことリスト)を作ることとなかなか答えのでない課題(いくつも抱えてます)についてキーワードを出すこと。
以前の記事「お題ノート」でも書きましたが、そのお題で思いつく単語ならなんでもいいです。論理的につながるかどうかは別で、どんどん書きだしていきます。
できたらボイスレコーダーよりメモのほうがよさそうです。ボイスレコーダーだと言葉にしないといけないですが、メモはイメージ(絵)がかけますから。
■30分は歩きまわる
だいたい目標は30分くらい。長いと1時間近く歩いている時もありますが、おおよそ30分前後。日曜日の天気の良い午後がいいですね。
でも、これからはちょっと暑くなるので、早朝に歩きまわるのが気持ちも良くなって、御飯も美味しくなる秘訣でしょうか。
ラベル:アイディア