仕事の質は、その仕事についてどの程度深く考えたかに依存します。
毎日、やるべきタスクはたくさんありますよね。私の場合には1日にこなすタスクの量は10〜40。
タスクをやっている時には、そのタスクが全体の仕事のなかでどの様な位置づけにあるのかなんて考えてません。とにかく、タスクをゴールさせるところに一生懸命です。
よく、仕事やプロジェクトを陸上競技にたとえて、
・ゴールをしっかり意識して、ゴールに向かって走ること
と書かれた書籍などを見かけます。
まぁ、否定はしませんがね
でも、例えば走る競技だとすれば、これから右足を前に出して左足で地面を蹴ってという、走り方にも注意が必要なんです。靴紐が緩んだ状態で、42.195キロを2時間では走れません。一歩一歩進んでいくことも重要なわけです。
■ひとつひとつのタスクを大事にする
ひとつのタスクを始めたら、そのタスクの30分後のゴールだけを意識して作業することが、タスクの質を高める唯一の方策です。
それ以外のことを考えると、タスクの結果の質を劣化させることになります。
■全体を考える時間を別に取る
ただし、タスクが全体に及ぼす影響を考える時間も作らないと、タスク自体が仕事全体に対して意味のないものになってしまいかねません。
だから、タスクを考える時間とタスクをする時間は別に作る必要があるわけです。
自分のスケジュールに、仕事(プロジェクト)のそれぞれのタスクについて、考える時間をちゃんと取りましょう。
平日は、どうしてもタスクをこなしているので、なかなか広い視野で物事を見ている時間が少なくなります。
たとえそれをやろうとしていても、隣の人から話しかけられたり、会議の時間が来たりで、十分時間が取れないと思います。
■休日に俯瞰する
だから、会社が休みの日にそれを考えるわけです。
何かの作業をするわけではないので、パソコンやら仕事道具は特に必要ありません。ノートとボールペンだけあれば、それで十分。
ただし、他の人に邪魔されない環境が必要。
私は休日に2時間くらい、喫茶店へ行きます。コーヒーを飲みながら、ゆっくり考える時間を作ってます。
以前の記事で物事を見るのに
・蟻の目
・鳥の目
・魚の眼
の3つで考える、という記事を書きました。
平日は「蟻の目」で物事を見ているわけです。
「蟻の目」の状態から、いきなり「鳥の目」に視点を変えるのは至難の業です。
休日には
・今後のこの仕事(プロジェクト)はどの様なタスクが必要か?
・今までできたタスクを受けて、プロジェクトの成果がどう変化したか?
・今後起こりうるリスクは何か?
をノートに書き付けていきます。
そうすると、自然と「鳥の目」「魚の眼」で仕事を見ることができます。
私はこういう時マインドマップを多用します。
とにかく思いつくことを書き付けて、そこからさらに発想を広げていくには、マインドマップというのはすごいツールです。