2012年06月14日

昇進したい?





恐らく、このような記事を読んでみえるということは、仕事の効率化には非常に強い興味をいだいてみえることと思います。

私も社会人をはじめてしばらくしてから、

 どうして先輩はあんなに楽そうに仕事をしているのに、自分はうまくできないんだろう?
 
と疑問を持ったことが、仕事の効率を追求すうるトリガになったと記憶してます。もう20年以上前のお話。

■なんで?

仕事に関するテクニックを色々研究し始めてから、しばらくして、はたと立ち止まりました。

 なんで、こんなことをしているんだろう?

という根本的な疑問です。

別に1時間かけてやっている仕事が45分でできるようになっても、残りの15分に別の仕事を詰め込まれるだけ、定時で帰れば、夜10時まで残業したヤツのほうが一生懸命仕事をしたと評価される(=高い給料をもらう)。

 なにか得になったか?

友達や彼女と遊ぶ時間が増えたと言っても、それって得になっているのか、自問してみると、その後の答えに詰まってしまったわけです。

5年もひとつの仕事をしていれば、うまく出来るようになって当然です。
それが、人よりも早く、精度の高い仕事ができたからといって、それ自体がたいして評価を受けなかったら、モチベーションは下がってしまいますよね。

目の前の成果にだけ囚われて、自分のやるべきことを見失っていた時期が数年ありました。

■究極の目的

その答えは、なかなか見つからないですが、

 会社においては、一定の地位に就きたい

というレベルでは、気持が吹っ切れた時期が来ました。

つまり、自分の仕事はさっさと終わらせるが、それだけで仕事を終えずに、上司の仕事ぶりをチェックするようになりました。

 どうやったら上司にとって替われるだろうか?
 上司は何を見て自分に指示をしているのだろうか?
 どうやったら上司は自分を高く評価してくれるだろうか?

と言うことを研究する時間に余った時間をあてたのです。

自分が若かった頃もそうですが、今の若い人達にも、昇進に対する積極性というのは、あまり見られません。
より高い地位を得ようと努力するのを日本では「ガッついている」「さもしい」とか言われて、あまりいいようには受け取られません。しかしながら、海外へ行くと違います。それどころか、「なぜ自分は昇進できないのか」と直接上司に聞きに来ます。

日本人も昇進したくないわけではなく、昇進を打診すれば、「嫌です」と明確に断る人はごく少数。殆どの人は「はぁ、分かりました」と言って受けます。
なんか、よそ見をしながら、お菓子を自分のポケットに入れる子供みたい。

そのくせ、無記名アンケートでは、「給料が安い」とか文句をいう。

だったら、なんで自分の仕事量は給料に見合っていないと面と向かっていえないんだろう?
高い給料をもらうためには、高い地位につくか、たくさんの残業をするしかないのに。

というふうに結論付けました。

■年収はその人の評価

サラリーマンでは、その人の給料は、上司の評価によって決まります。
ただし、職能ごとに給料の範囲は限られているので、基本的には昇進だけが給料を上げる手段です。

もちろん、一時的なカンフル剤として残業時間で稼ぐという方法もありますが。

ちなみに自分の場合ですが、30代後半に年収1000万を突破することができました。まぁ、一般的なサラリーマンとしては早い方ではないでしょうか。
更にちなみにですが、友人は医者になって、30代前半で1500万を突破してましたが…。

■仕事の効率を上げて昇進する

単純に仕事の効率を上げても昇進はできません。

仕事の効率を上げて、空き時間を作って、その空き時間で、昇進するための活動をする。それによって、より高い給料を得られるようにする。

そういった目的感がなければ、仕事の効率向上は途中で路頭に迷います。

もし、あなたがまだ20〜30前半であれば、

  自分は、昇進したい

と明確に意識してみてください。
何に集中すればいいか、はっきりしてきますよ。

30台後半以降の人は、そろそろ昇進レースは終わりです。
急がないとダメかも。



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