私は自他共に認める(?)怠け者です。
ただし、常に成果は出してます。でないと、今の地位はなかったでしょうから。
■楽をするために苦労しろ
怠け者には2パターンあります
1.何もしないもの
2.自分ではやらないもの
1の場合は、仕事であれ、なんであれ、結果は出ません。
アクションを取らない限り何も起きないからです。
2の場合は結果が出ます。それがいい結果か、悪い結果かは別にして。
私の場合、20代半ばで限界にぶつかりました。生産性が上がらくなったんです。
どんなに頑張っても、1日に作成できるプログラムの量は伸びませんでした。
理由は簡単です。
どんなに頑張っても、1秒間に100文字はタイプ出来ません。それ以上は早くならないんです。
その時の上司に、アドバイスされたのが、
「頑張るな、楽をするために苦労しろ」
でした。
最初は意味不明でしたね。
■楽がしたい
「楽がしたい」と思ったら、上の1のパターンは何も考えなくていいです。
辞めるだけ。
2のパターンを取ろうとすると、自分ではない何かにやらせればいいと考えるわけです。
たとえば、仕様書を書いたら、自動的にそれをプログラムに変換してくれるツールを作る。
要求事項を伝えて、後輩にやらせる。
そうすれば、自分はやらなくてすみます。
他の人がやるんですから、1人じゃぁなく、例えば、10人に依頼すれば、10人分の仕事結果が出せるようになるわけです。
世の起業家の方たちも、同様に、最初は自分でやるけど、やがて人を雇って、人にやらせるようになります。そうすると、自動的にその成果は自分のものになる。自分は何もしなくても、成果だけが手に入るようになるわけです。
だから、あのとき上司に言われたのは
「自分が楽ができるような、工夫をしろ」
ということだったんです。
■仕組みを作る
仕事を自分以外の人(ツール)にやってもらう時に大切なのが
どうすれば、自分がやったのと同じせいかが出せるか
です。自分がうまくやれた理由をちゃんと論理的に説明できて、それが別の人(ツール)で再現できることが必要なわけですね。
怠けるためには、自分以外にやってくれる人を作ること。
そのための仕組みを作ること。
たとえば、いま私はこうしてブログのテキストを書いているわけですが、Webに直接アクセスして、そこに一生懸命入力しているわけではありません。
つかいなれたエディタで書いてます。
最初の頃は、それを1行づつ整形を施して(強調したり、途中で改行を入れたり)、してから、Webの登録フォームにアクセスして、そのテキストをコピペして、表示結果を確認して…、とまぁいっぱい作業がありました。所要時間は文章を書いている時間を除いて、1〜2時間。
でも、今はワンクリックで、ブログを更新し、メルマガを発行できるようになってます。
必要なのは、元の文章だけ。
ブログの更新とメルマガの発行は、UWSCというフリーソフトを使って、自動的に整形して、必要なヘッダ・フッタをつけて発行できちゃいます。所要時間10秒。
でも、結果は変わってません。つまり、300倍以上の効率化ができたわけです。
会社の組織においても、最初は私が、ユーザと交渉をして仕様を決め、それを実装して、評価して、ユーザに公開する。そのフィードバックを受けて、またプログラムを修正する。ということをやっていたわけですが、それを現在は20数名の部下に分担してやらせてます。
そうすると、作成できる結果は20倍になります。私は、自分でそのやり方を見つけて、それをルール化して、部下に徹底しただけです。あとは部下が自動的に成果を出してくれます。
もちろん、私の思い通りに行かないところは、割り込んで方向修正をしてますが。
■まず自分の周りから
まずは自分の周りから、
「これを自分がやらなくても同じ結果を出すためには、どうすればいいだろう
を考えてみると、自分の成果がどんどん大きくなりますよ。