2012年08月03日

質問する





■質問はない

いろいろな研修にでて、すごく気になるのは

 質問しない

という事です。

自分で社内教育することもありますし、部下に対して会社の方針や部門の方針を説明したり、いろいろな仕事術のテクニックを話すことがあります。
もちろん、自分が聴講者としてセミナー等に出ることもあります。

その時に、「何か質問は?」と講師が言っても、誰も何も言いません。

後になって、打ち上げなどに行くと、「あそこが分からなかった」とか「こんなふうに考えるけど…」などといろいろ出てきますので、全く何も聞いていなかったわけでは無さそうです。

■とにかく吸収してやる

せっかく教えてくれる人がいるのに、あとで聴講者同士で、「分からなかった」ことを質問しても適切な答えは返って来ません。

個人的には、「もったいないなぁ」と思ってしまいます。

■失敗を恐れない

知らないから、講義を聞いているのだし、それについて考えたことがないから、教えてもらっているんです。そうしたら、それを自分のものにしないと損です。

基本日本人はシャイな方が多いみたいですが、逆に中国などの外国で、講義なんかをすると(グループ会社で、今後の活動方針などを話す時です)、バンバン質問が出てきます。
貪欲なんですね。

これは日本人の悪いところだと思います。

知らないことは、知ろうとすればいいことであって、知らないことを隠して、知ったかぶりをするのが最悪です。

  とにかく、こいつの知っていることを吸収してやろう

と貪欲にならないと、自分の成長にはつながりません。永久に現状維持をしているだけです。

■質問を義務付ける

最近は、部下がセミナーに行きたいというと、次のことを条件にするようにしてます。

 ◆セミナーに行く前
  そのセミナーで何を学んでくるのか、自分の課題認識をレポートに書かせる
  
 ◆行ったあと
  その課題がどの様に解決したのかをレポートに書かせる
  講師に対して、自分が質問したことと、その講師の答えを最低3つレポートに書く

レポートといっても、メールにそのことを書いて、私を含め同僚全員に送るだけです。

そうしたら、セミナーに行きたい人が激減しちゃいましたけど…

少なくとも私は、「最低5回、講師に話しかける」というルールを20年近くやってました。
社内の講師であれば、しつこく話しかけられれば、その人の顔は覚えますので、社内ですれ違っても、「あ、あの時はお世話になりました」と声をかけられます。当然、社内で講師を務めるような人は、その業務に対して第1人者ですので、この人脈は非常に効きました。

社外でも、そうして続いている人脈がちょっとだけですが、できました。

あなたは、セミナーや会議でわからないことをどうしているでしょうか。
あるいは、わからないことを探しているでしょうか?



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