本日は、本の紹介。
あなたを天才にするスマートノート
この本は、私のノート術の大きな転換点になった本です。
それまでは、ノートには、
・メモ
・1日の予定概要
・議事録
・気がついたこと
なんていうのを書いてましたが、この本を読んでから、
そうか、こうやったら自分の思考が残るんだ!!
と目覚めました。是非あなたにも読んで欲しい内容。
■あなたを天才にするスマートノート
正直言って、このタイトルはちょっと「アレ」ですね。感覚的にはマユツバ。ただし、読んでみて、「すごい!」と思わせるようなアイディアがいっぱい詰まってます。
著者の言うところの天才というのは
★P20−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
天才とは以下の2つの能力を兼ね備えた人。
1) 発想力
2) 表現力
3) 論理力
このそれぞれに関して高い能力をもち、それが強い主体性によって、1つの人格の中にまとまっている状態
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このあと、それぞれひとつが高い人は普通の人で、ちょっとできる程度にしか、あるいは、ちょっとした異端程度にしか見られない。2つを備えた人は秀才であって、これはこれでも十分に世の中に受け入れられるが、万人に一人の天才にはなれない。とあります。
こうった定義はあっているかどうかは別にして、非常に面白い考え方です。
それぞれの説明については、なるほどと思わせる点も多いです。
■スマートノートとは
★−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
スマートノートは、
1. 5行日記(行動記録) − 基礎
2. 今日はどんな日?(行動採点) − 基礎
3. 毎日いち見開き(論理訓練) − 論理力・表現力
4. 見せてお話(表現訓練) − 表現力
5. 臨海突破(脳内リンク開始) − 発想力
6. 知識→教養→見識(統合) − 統合的人格
7. 世に出る(私によれば世界は) − 自覚と覚悟
の7つのフェーズからなっています。
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この本のキーワードを要約すると、これだけです。
ステップ1の「5行日記」と言うのはその日のうちに始めてみて、じきに形を変えていきました。
現在は1日に大体5〜20の項目について、更に詳細に考えたこと、感じたこと、思ったことなどをその理由とともに書き込んでます。進化しましたね〜。
■見開きで書く
★P42−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
右ページには、実際にあったことを具体的に書きます。
○○が○○した
○○が○○だった
という感じで、名詞と動詞を使って短く書きます。
:
:
左ページには、それに対する感想、反省、できばえ、連想したことetcがあれば書き加えます。
一つ一つのことに対して書くのが理想ですが、なければ無理に書く必要はありません。また、左ページには買い物メモや見たい番組、教えてもらった本のタイトルなど、何を書いてもかまいません。悩みがあれば書いてもいいし、覚えて起きたメモでも、愚痴でもかまいません。
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以前にもノートの使い方について何度か紹介してますが、基本はこのカタチです。
・ノートは右から書き始める
・右ページには事実を書く
・左ページには思考を書く
そうすると、後で見返した時に、「ここはこういう視点が抜けていたな」、「この事実からこういうことを想定するべきだったな」とかいろいろ反省点が出てきます。これが将来を予測する力になったり、深く物事を考える力になったりしてくれています。
■手書きノートの効用
★P57−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
もうひとつ手書きをお勧めする理由。
テキストで打ち込むとき、私たちは無意識に「テキストで書ける範囲のことしか考えないようにする」というリミッターが働いてしまうからです。
パソコンに、文字として書き残す書き方は、無意識に部ログなど人に見せることを前提にした文章になってしまいます。体裁を整えるほうに気持ちが行き、なかなか面白い考え方を練るということに集中できません。
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これも私が100円ノートでひたすら書いている理由。
もちろん、パソコンでも書きますが、
これは!
と思ったことは、ノートに書きます。
ノートは、まず図解することを中心に。
■考えるとは
★P107−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
論理的に考えるというのは、上下水平方向に物事を考えること、です。
まず、下方向に「なぜ?」と原因を掘り下げる。
次に、上方向に「ということは?」と推理を積み上げる。「どうする?」という対策を考えてみる。
左方向、すなわち、時間軸を過去にさかのぼって、「昔はどうだったか?」を考える。
右方向に、「同じような事例がなかったか?」と類似や連想を広げる。
さいごに、「私は今こう考える」という自分ごととして結論を出す。
これを繰り返すことで、論理力は十分に見につきます。
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考えなさいと言われても、何をどうかんがえていいかっていうのはなかなか教えてもらえませんよね。考える方法も自分で自身を「考えろ」と言われたりして。
大体そういう人は、考えるプロセスを論理化していない場合が多いんですよ。だから人に教えられない。
本書は非常に具体的にどうやったら考えられるかを例示してくれます。
■脳内リンク
★−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
スマートノートの第3フェーズをつづけると早い人は始めて1週間から10日くらいで脳内リンクが始まって、左ページがいきなり書けるようになります。
自分の中からいろいろなものが出てきて、「スマートノートってすごい!」、と思うよう
になります。
しかし、それはあっという間に枯れ果ててしまって、またかけない日が続くようになります。
それでも続けてください。
数週間から数ヶ月したら、また脳内リンクの時期が来ます。
「来た!」とおもったら、数日続き、また消えてしまう。何にも思いつかない日が続くようになるかも知れません。
これで正常です。
これでいいんです。なぜか?
私たちの脳は工場ではない。原料である知識や情報を搬入して、常に刺激を与えなければ、一定のアウトプットが得られる、そんな工業製品ではない
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これは実体験としてその通りです。
いろいろなことが図になって頭の中でくっついたり離れたりする、一種トランス状態のようなものが起きるようになります。その中から、時々ポロッと現実のアイディアになっていきます。
以前から、自分は他の人より、複数個の解決策が提示できたり、いち早く課題に気づいたりしているように感じたことがありましたが、これが、さらに強化されたようなカンジがするようになりました(本書では2ヶ月くらいあとと書かれてますが、私の場合は半年くらいかかりました)。
■本の参照
●アマゾンからあなたを天才にするスマートノート
●楽天から
あなたを天才にするスマートノート |
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