2012年08月23日

一人セミナー





■良書を探す


「これはいい」と思った本をお持ちでしょうか?

私は年間200冊〜250冊くらいの本を読むので、1年間に大体3〜4冊は、「これはかなりいい」と思える本に出会います。過去に「最高!」と思った本は

 7つの習慣
 会議が絶対うまく行く法
 ザ・マインドマップ
 あなたを天才にするスマートノート

などなど。もちろん、私にピンときた本出会って、万人に受けるものではないと思いますが。

ただ、所詮1年間で数千冊の新刊が出る中で、どんなに頑張っても、まぁ普通の人なら100冊くらいが見解でしょう。10分の1も読めない。




だから、良書を見つけるための情報入手には気を使います。
どうやって良書を見つけるかについては、以前書いたので、過去ログをご参照ください。

 http://sarahin.seesaa.net/article/281151608.html

■良書に出会ったら


さて今日の本題は、良書に出会ったらそれをどのように消化するか、ということ。

いろんなビジネス書で奨めているのが、「繰り返し読む」「いつでも手の届くところにおいておき、辞書のように引く」などの方法。

もちろん、これらの方法は、現在ビジネス界で活躍する方が言われていることなので、私ごときが意見すること自体がおこがましいのですが、個人的経験では、

 ほとんど身につきませんでした

だいたい、読みたい本が次々と積み上がっていく中で、以前に読んだ本をもう一度読もうとするなんて、かなり大変です。
だって、もしかしたら、これから読もうとしている本のほうが、良書である可能性もあるわけでしょ?




■人に教えることは自分に教えること


で、よく言われるのが、「人に教えると自分の理解が深まる」っていうやつ。
要は、インプットしたものをアウトプットすること。

ただ、いきなり会社の同僚や友人に、

 「こういう本があってな、〜って書いてあるんだ」
 「〜は、こういう意味で、こんなふうに考えると、成功者になれるんだぞ」

なんて演説を始めたら完全に引かれますな。友達なくすかも。


■一人セミナー


なら、セミナーでそういったことに興味のある人に説明するのは、どうでしょうか?

もちろん、本当に人を集めて、場所を借りてセミナーを開いても、他人(著者)の受け売りでは、誰も聞いてはくれません。

なので、一人でセミナーをすることにしました。

聴衆はなし。場所も一人になれる場所ならどこでもOK。
自室がある人なら、自室で夜中にやればいいわけです。

これなら、人前で緊張することもないし、カンニングし放題。

■用意するもの


ただし、用意は必要です。何しろ、セミナーですので。

まず、本の目次をコピーします。
で、その本の目次で気に入ったところの章や節にマーカを引きます。

これでセミナーのレジュメは出来上がり。

あとは、そのレジュメにそって、しゃべるわけです。
あまり、大声でやると近所迷惑だし、家族も「あ〜あ、とうとう行っちゃった」なんて思われるのも困るので、小声で。ただし、身振り手振りは派手に。

本当はプレゼン資料があるといいんですけど、これは書いてあるつもりで、

 「こちらをご覧ください」

なんてやるわけです。

■覚えてない


いざ、それについて話をしようと思うと、結構話ができません。
そりゃぁ、読んだだけで自分の言葉で喋れるようになるわけ無いですから。

で、時々本を見ながら、「そうかそうか、こう書いてあったっけ」ってまた、目の前にいるはずの聴衆に向かってしゃべるわけです。

■覚えてる


ひと通りセミナーが終わったら、反省会をします。

 「あ、ここはうまく説明できなかったな」
 「これは、ちゃんと説明できたな」

なんて、完全に主観で結構。
目次のコピーに、○やら×やら△をつけていきます。

だいたい、1/3〜1/5くらい○が付けば大したものです。

その後2〜3週間おいて、もう一度同じセミナーをやってみてください。
できなかったところが幾つかできるようになっているはずです。

■著者になりきる


ポイントは、ちょっと賛成できないところがあっても、著者になりきって、その本の論旨にそって説明をすること。ま、もちろんドラッカー氏やコヴィー氏みたいに英語でプレゼンができるわけではないですが、そこはそれ、気分というやつで。





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