2019年11月25日

報連相(ホウレンソウ)は相連報(ソウレンホウ)





以前の記事

    報連相のタイミング   http://sarahin.seesaa.net/article/242427111.html
    報連相その2    http://sarahin.seesaa.net/article/247723008.html

で報連相(ホウレンソウ)について書きました。

その後、「ちょっと書き足りなかった」と反省しましたので追加。




■報連相の順番


こんなストーリは、いかがでしょうか。

 報告:
   部下「例の件、今日が締切だったんですけど、間に合いませんでした」
   上司「なんだって!?、すぐに謝罪の連絡をして、日程延期の調整しろ!」
 連絡:
   部下「謝罪して、日程を延ばしてもらいました」
   上司「今度は間に合うんだろうな?」
   部下「何とかします」
 相談:
   部下「やっぱり間に合いそうもありませんけど、どうしましょう?」
   上司「このアホッ! もういい! 俺がやるッ!!」

なんて具合。

「報告」というのは、結果が出たあとに行うものですよね。
「連絡」は情報と課題を共有するためのものです。
「相談」は今後の進め方。

つまり、時系列で言うと

 報告→連絡→相談

では、報告の時点で手遅れ。




■報連相は相連報


この例から見ても明らかですよね。

順番は

 相談→連絡→報告

なのでは。

 相談:
   部下「例の件、間に合いそうもありませんけど、どうしましょう?」
   上司「まず、関係部署の責任者を集めて、緊急で対応してもらえるようにミーティングをしろ。それで無理そうなら、客先と日程の調整だ。」
 連絡:
   部下「客先にリスクが有ることを説明して、客先での余裕をとってもらいました。関係部署は部長からの緊急対応支持を出してもらいましたので、なんとかなるかもしれません。」
   上司「分かった。オレからも関係部長にもう一度プッシュしておいてやる」
 報告:
   部下「例の件、なんとか日程通りに納品しました。」
   上司「よくやった。ご苦労さん。」

てな展開が期待できませんか。

■まずは相談


上司をやっていると、「報告」は「できました」以外には聞きたくありません。

問題があるのであれば、前もって言うべきで、「できませんでした」などと過去形で言われても、手の打ちようがないからです。
ましてや、客先や別の部署の人と「揉めて、喧嘩をしてきました」なんて報告を受けたら、火を消すのが非常に大変。

まぁ、最悪なのは報告もなく、別の人から悪い結果を聞くことですが、これは、もうサラリーマンとしては最低レベル。

 報連相(ホウレンソウ)ははしてはいけない

これは単にゴロがいいだけで、本当は

 相連報(ソウレンホウ)をする

のが大切なのではないでしょうかね。



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posted by 管理人 at 06:15| Comment(0) | TrackBack(0) | ハック:仕事術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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