今日はビジネスの基礎体力をつけるためのテクニックの本の紹介。
本書の最後の方に、「クジを引き続けるひとが成功する」というお話が出てきます。
これは以前の記事でも書きましたが、成功するためにチャレンジを続けることでしか成功をすることはできない、というお話で、おもわず、
そのとおり!!
と膝を打ってしまいました。
やっぱり本を書けるくらいの人というのは、表現がうまいですね。
どこかの本で読んだと思うのですが、
成功の反対の言葉は失敗ではなく、「チャレンジしないこと」だ
というフレーズを見たことがありますが、まったくそのとおりだと実感として感じてます。
●目次
第1部 コミュニケーション・ネットワークと脳の「原則」
第2部 A4脳を作る12の原則
原則1 インプット・アウトプット最大化の原則
原則2 脳の記憶の原則
原則3 目的と確信の原則
原則4 数値化の原則
原則5 フォーマット化と習慣化の原則
原則6 睡眠の原則
原則7 脳の協働の原則
原則8 くじ箱の原則
原則9 優先的選択の原則
原則10 ヒッチハイクの原則
原則11 人脈の原則
原則12 橋頭堡の原則
●要約
原則1 「インプット・アウトプット最大化の原則」
・「脳はインプットを最大化してその結果のアウトプットも最大化することで効率的に働く」ということ。
・インプットする情報量=時間あたりの情報量×時間
・人間は脳に送る情報の80%を視覚から得ている。
・どんなに難しい問題でも構造化されて3つの要素で説明されれば理解できる。
・アイデア掛け算シートが有効。
原則2 「脳の記憶の原則」
・「人間の脳は、ネットワークとして関連付けして重要性に応じて選択的に記憶を呼び出している」ということ。
・あることについて学習するためには、一定の反復練習を経て、脳に定着させることが必要。
・人間の記憶は夜作られている。
・ローリング学習シート、魚の骨シートが有効。
原則3 「目的と確信の原則」
・「人間の脳が効率的に働くためには目的と確信が必要」ということ。
・脳にはすべての答えが巨大な表として収納されていて、それをある情報のインプットに従って検索して、ある行動や考えというアウトプットとして出力している。
・英語4本柱シート、3分割読書シートが有効。
原則4 「数値化の原則」
・「すべての目標と現状は数字で把握しなければならない」ということ。
・人間は、数値の目標があると、漠然とした目標だけのときよりもやる気が出てくる。数値化することで自身の成長がわかり、他人と比較することができるようになるから。
原則5 「フォーマット化と習慣化の原則」
・「大きな目的を達成するためには、まずフォーマット化して、その後に習慣を定着させることが重要」ということ。
・習慣化とは、あることを休まず継続的に行うということ。
・3つの重要ポイント(朝型、バイオリズム、食事)を前提にスケジュールを作成(フォーマット化)する。
・自分の手でも文字にすることで、思考を強化する。
原則6 「睡眠の原則」
・「今日できることは今日中に終えて、それ以外のことは明日やることと分類して今日は忘れる」ということ。
原則7 「脳の協働の原則」
・「知的作業を分業するヒトのコミュニケーションのコンテクストとネットワークを適切に管理することで飛躍的に生産性が向上する」ということ。
・「会議招集通知シート」で瞬時で全員の脳を「同期化」する。
原則8 「くじ箱の原則」
・「当たりそうな箱を選んで当たりが出るまでくじを引き続けるようにする」とい
うこと。
・「くじが当たるまで引き続ける」ことが「運のいいこと」の本質。
・�@くじ箱を選ぶ、�Aくじを引くコストの調整(コストを下げる)、�Bくじを引き続ける
原則9 「優先的選択の原則」
・「新しい分野では、早く開始して、周りを素早く巻き込めば巻き込むだけその立場は強化される。そしてそれを覆すためには新しい基準が必要となり容易ではない」ということ。
原則10 「ヒッチハイクの原則」
・「目的地を明示し、大まかなルートを決めて、説得力のある状況を作り関係を結ぶ。時には、細かく刻むことや『攻め』をすることもある」ということ。
原則11 「人脈の原則」
・「人脈は周辺人脈ほど重要であり、自身が光れば、人脈は無限に広がる」ということ。
・力になってくれるのは、親しい友達ではなく、ちょっとした知り合いだった。
・「6次の隔たり」とは、人は自分の知り合いを6人以上介すると世界中の人々と間接的な知り合いになれるという説。
・「人間関係マップ」で、3ヶ月に1回も会わないような人との関係を重視。定期的な連絡を欠かさずに。
・自分自身の仕事の実力と信頼度を高めること。まずは自分の仕事で実力をつけること。そして、一緒に仕事する人がどんな人であっても、その人の信頼を失わないようにすること。
原則12 「橋頭堡の原則」
・「回り道であっても、確実な小さな目標を設定することが大きな目標を達成する
ことを容易にする」ということ。
●著者
三木雄信
ソフトバンクにおいて、ナスダック・ジャパン市場創設やYahoo!BB事業推進など、数々の新規プロジェクトのマネージャーを務め成功を収める。孫正義の片腕として、事業立上げから目標達成に至るまで、実務を通じ勝利の経営哲学を体得。ベンチャー起業家や新規事業担当者へ向け、実践的経営戦略を説く。
職歴・経歴 1972年 福岡県生まれ 1991年 久留米大学附設高校 卒業 1995年 東京大学経済学部経営学科 卒業 三菱地所株式会社入社。丸の内活性化プロジェクトを企画。 1998年 ソフトバンク株式会社に入社。経営戦略担当部長を務める。 2000年 社長室室長 就任 マイクロソフトとのジョイントベンチャーであるカー・ポイント(現カー・ビュー)・ ナスダックジャパン市場創設・ 日本債権信用銀行(現あおぞら銀行)・Yahoo!BB事業などの プロジェクトマネージャーを務める。 2005年 モビーダ・インベストメント(ソフトバンクグループ)株式会社 代表取締役社長 2006年 ジャパン・フラッグシップ・プロジェクト株式会社 代表取締役社長 兼CEO 東京大学大学院新領域創成科学研究科非常勤講師(平成18年度冬学期)
著書「A4一枚仕事術」「常識外の成功法則」
■■キーポイント
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◆「アイデア掛け算シート」
こうした、インプット最大化の原則を活用したシートの典型的な例は、「アイデア掛け算シート」です。
「アイデア掛け算シート」は A4 用紙を横にして、左側に A 欄、右側に B 欄を設けます。「アイデア掛け算シート」は、組み合わせを出すためのコストを下げることを目標にしています。
A 欄には、枕ことばのようなトレンドを表す言葉を入れます。そして、自社の製品を B 棚に並べていきます。
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:(中略)
:
そして、 A 欄と B 欄の言葉を掛け合わせていきます
三木信夫(著) 『A4脳が成功する!』
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自社の経営目標として売上以外のものを数値化したいのですが、どのように数値化したらいいかわかりません。
会社の数字は最終的には、売上や費用といった単位として日本円の数字に帰結するはずです。
しかし、その前の数字を押さえることも重要です。それは、売上になる前のプロセスを管理するために必要だからです。例えば、飲食店の売上は、来店者数 × 客単価ということになります。
このように売上の前段階の数字は、必ず四則演算で売上につながる数字として定義することができるはずです。
関係者を集めて数字関係をよく確かめながら定義してみたらいかがでしょうか。
三木信夫(著) 『A4脳が成功する!』
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絶対的に数値を測定できないものもあると思います。特に、従業員の会社に対する満足度といったものはアンケートなどで測定しても正しい絶対的な数字にはならないと思います。
しかし、時系列的にデータをとると相対的に数値が上昇しているかド降しているかはわかります。これだけでも目標を設定するには十分ともいえます。
三木信夫(著) 『A4脳が成功する!』
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朝早く起きればいいとしてもなかなかそれが難しいという人もいるでしょう。
実は、簡単な原則があります。それは「早寝→早起き」ではなく、「早起き → 早寝」にすることです。朝早く起きるためには、明日早く起きようと思って前日の夜早く寝ようとしないことです。
三木信夫(著) 『A4脳が成功する!』
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★P97−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「フオーマット化と習慣化の原則」は、「大きな目的を達成するためには、まずフオーマット化して、その後に習慣を定着させることが重要」ということ。
三木信夫(著) 『A4脳が成功する!』
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「当たり」が出るまでくじを引くことができれば、当然ながら「当たり」と「はずれ」が混合された確率に従って何回目かには[当たり」が出るはずです。ずるいと言いたくなりますね。実は、これと同じことを運のよい人はやっているのです。「くじが当たるまで引き続ける」ことが「運がいいこと」の本質だったのです。◆くじ箱の原則
・くじ箱を選ぶ
・くじを引くコストを下げる
・くじを引き続ける
三木信夫(著) 『A4脳が成功する!』
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■参考図書 『A4脳が成功する!』
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A4脳が成功する! 著者 :三木信夫 | 楽天では見つかりませんでした | A4脳が成功する! 検索 :商品検索する |
●本書を引用した記事
マイナス言葉を言い換える
15分散歩してから会社に行く
朝型仕事と夜型仕事を比べてみると
朝スッキリ起きられるコツ:目覚まし時計編
朝スッキリ起きられるコツ:気合を入れる
朝スッキリ起きられるコツ:スヌーズで起きる
耳で読む読書術:オーディオブックを活用する
朝スッキリ起きられるコツ:しゃべる
朝スッキリ起きられるコツ:2台の目覚ましでスヌーズする
朝スッキリ起きられるコツ:今日やることを考える
朝スッキリ起きられるコツ:ジタバタする
朝スッキリ起きられるコツ:自宅だけ窓際族になる
判断は朝にする(黄昏効果)
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すり減らない働き方2
すり減らない働き方1
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●このテーマの関連図書
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