2019年07月15日

整理をしない整理の方法





仕事の効率化の基本は

 整理・整頓

です。

私は基本的にこれができていない人で仕事が出来るという人を見たことがありません。
逆に言うと、整理・整頓ができてない人に対して

 仕事が出来る奴とは認めない

というだけなのかもしれませんが。




■整理整頓には努力がいる


何もせずにいつも片付いている人というのは、

  仕事自体がない

場合にしか起きません。仕事なので、常時何かしらの情報(物理的なもの、電子的なものを含め)が入ってきて、それを別の形にして別の人にアウトプットします。

こうして、
 ・入ってきた情報
 ・出ていった情報
 ・情報の変換に使ったツール
を仕事をはじめる時点で机の上(PCのワーキングメモリ)に取り出して作業し、完了した時点であるべき位置に戻す。

これを実行することが仕事の整理整頓。

もとに戻さないと、机の上は過去の仕事が山のようにたまります。
これをちゃんと、

 ・次に必要になった時にすぐに引き出せるように
 ・必要でない時にはまったく意識しなくていいように

しておく必要があります。
これは手を抜けば簡単なのですが、あとですごく時間を使うことになるので、その分の覚悟はしないといけません。

いつも整理整頓が行き届いているように努力していないと、すぐに乱雑になってしまいます。
ただ、ここに膨大な時間をかけるのは、成果に直接結びつかないので、
  努力はするが、工夫をして楽にする
方法が必要です。




■整理をしないための方法


ちょっと極端な例え話ですが、

  「もし部屋に何も無ければ、整理整頓は必要なくなる」

と思いませんか?
あくまでも極論ですが。

対象物がなければ、整理も整頓も必要がないのです。

もうちょっと譲歩して、1つしかないと仮定したらどうでしょう?
持っているモノが一つしかなければ、これまた整理の必要はありません。
たとえば、iPhone やスマートフォンのように携帯電話、カメラ、音楽プレーヤー、インターネット閲覧などができる一つのツールで多様なことが可能なツールがあれば、整理も整頓も必要ないでしょう。
これが、携帯電話、カメラ、音楽プレーヤーを一つずつ持っていたら、整理の必要性が高まります。どこに何があるかがわからなければ、探さなければならないからです。

整理をしたくなければ、まずモノ・情報を少なくするに限ります。モノが少なくなって整理の必要がなくなれば、それは結果的に「整理ができている」とい、つことになります。「整理の究極的な目標は、整理をしなくてもいい状況をつくること」とは、つまりそういう意味です。

■機能をまとめる


そう、整理をしないためには、なにもないか一つしかない状態を作れば、整理自体が必要なくなるわけです。

ということで、いろいろなものを集約する方法を考えてます。

ひとつの例が

  本の自炊

本は物理媒体として1冊で一つの独立したものです。
でも、自炊してしまうと、それは電子データとなって他の本と一緒くたに扱うことができるようになります。本棚自体もいらなくなります。

別の例が先ほどの携帯電話、カメラ、音楽プレーヤー。iPhoneやスマホに統合してしまえば、カバンに入れ忘れたりする可能性も減り、整理整頓は必要なくなります。ついでにEDYなどの電子決済システムも入れてしまえば、財布がいらなくなります。

この方法の欠点は、なくした時の被害が大きいこと。
一気に全機能が使えなくなってしまいます。

■ものを貰わない


仕事の場面で多いのが議事録と議事の資料。

最近は随分減りましたが、議事録を書いて、会議で見せた資料とともにコピーして渡される場合がありますが、私は基本受け取らないです。

どのようなことがあったかは、その日の日誌に書いてますし、決議事項もメモが残っています。
資料は、誰が持っているかがわかっていさえすれば、あとでもし必要になった時に「見せて」といえばいいことです。

その上、自分が持っていれば、自分が探す必要がありますが、人が持っているのであれば、「あの資料を見せて欲しいんだけど」と言えば、自分が探している時間を節約できる。其の人が探している間に自分は別の仕事が出来るという一石二鳥

それに一度見た資料は手元に持っていても、使うことはまずありません(経験的には95%以上)。見なおしたりもしません。

 決定事項だけが残る

ので、その決定事項がなんだったかわかりさえすれば別に支障はありません。

■フォルダに分けない


メールや、何かで作った資料などをきちんとフォルダに分けて管理している人は多いのではないでしょうか。

私も以前はそうしていたのですが、数年前の資料を探そうとすると、どこのフォルダに入れたか全然記憶にありません。その上、フォルダの分類は完全にはダブリのないようには作れません。
例えば、プロジェクトAのフォルダを作ったのに、プロジェクトBと一緒に書いた日程表はどちらに入れていいかわかりませんよね。

情報にはいろんな側面があるので、元々一意にその情報を規定することはできないんです。

だったら最初からフォルダに入れずに、

  JOB

というフォルダを作って、そこに全部放り込んでおくのが整理しないでおく方法。

ただ、これだとファイルがいっぱいになって探すのが大変になりますので、現在進行形の仕事は

  WORKING

というフォルダに入れておきます。

この2つのフォルダだけあれば、過去の情報を探す対象は1つだけになるので、そこから整理する必要自体がなくなるわけです。

メールも同様。
細かくフォルダ分けして悩むだけムダです。

全部ひとつのフォルダに分けて放り込んでおいても、今時のソフトは検索するのが高速です。自分がやるよりコンピュータにやらせたほうが楽だし早い。

ただし、検索するツールは、徹底的に使いやすいものを追求しましょう。
絞り込み検索もできないWindowsのエクスプローラではまったく役に立ちません(ヒットする件数が多くなりすぎるか、まったくヒットさせラなれないかどちらかになる)。


最近はエバーノートなんていう便利なものも出来ましたしね。



■同じテーマの記事

ポイントは3つあります

認知心理学において、3という数字は人間が理解できる非常にいい数字だそうです。長々とした資料や、数ページにも及ぶリスト。作成者の努力と根性が現れたような資料ですね。でもボツです。私は、人に何か説明するときには、これを最初に言うように意識してます。「ポイント(理由/課題/メリット)は3つあります」3つのポイント要点を少ない数で説明できるというのは、考えが整理されていることを表しています。そして、それを聞く人にとっては、短時間で全体像を聞かせてもらえるとい..

転職面接の第1印象

最近、転職面接を多くするようになりました。私は人事担当者ではないので、書類審査とかはしないのですが、2次面接か3次面接の時に面接官のひとりとして参加しています。この数年ほど、被面接者(応募してきた人)の受け答えがすごくうまくなったということを実感として感じます。面接のテクニックなどをまとめた本やそういったことをセミナーでやっているからでしょうか。まあ、私にとっては、能力が高くて人間的にも優れた方が仲間になってくれるのであればそれに越したことはありませんので、張り切って..

フォルダの同期・バックアップ方法2:robocopyを使う

最近の Windows ではあまりなくなりましたが、以前の Windows では、突然ファイルが破損して、何日もかけて作ってきたファイルが一瞬にしてパア、なんてことがよくありました。また、Windows のせいだけではなく、誤操作や誤判断でファイルを消してしまう、なんてことも時々あります。人間だからミスはするさ…、フッ………などと言ってみても、内心は呆然。という時のために、バックアップを作るようにしてます。ただ、手動でバックアップをすると、手間でもあるし、つい忘れて..

環境を構築する1

仕事のツールとして、一番良く使うのはPCでしょうかね?多くの人がPCで、メールをやり取りしたり、プレゼン資料を作ったり、データを整理したり、契約書を作ったりと何らかの形でPC操作が仕事をする上で必要になっているのではないでしょうか。昔(といっても10年〜20年)は、PCがまったく操作できない。メールも書けないので、他の人にそれを頼んでやってもらうという上司も居ましたが、さすがに今時そんな人は居なさそうですね。ツールを改善する道具である以上、使いやすくして..

3つの習慣part2

今日は、3つの習慣の後半。前半の要約以前の記事で、知識→教養→見識(統合)という知性の進化の過程を書きました。じゃぁどうしたらそれができるようになるのかというと、私は以下のことをず〜っとやってます。1.考える思考力2.まとめる要約力3.書き出す整理力これだけ。本日は、最後の「書き出す」ということと、それを習慣化するためのコツをご紹介します。書き出す最後にやらないといけないのが、この「書く」という作業。どんなに頭のなかで整理で..

PC操作を早くする3:修飾キーを操作する

過去記事で、キーボードショートカットなどについて時々触れてきましたが、本日はその基本中の基本。キーボード操作について、ご紹介したいと思います。修飾キーを憶える修飾キーというのは、他のキーと組み合わせて使うものです。コントロールキーALTキー(「アルト」ではなく「オルト」ね)SHIFTキーWindowsキー前回ご紹介したキーボードの練習ソフト(Webサイト)では、SHIFTキーの使い方は練習できますが、その他のキーの併用は練習できませんので、キーの..




posted by 管理人 at 10:15| Comment(0) | TrackBack(0) | ハック:仕事術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック