2012年11月13日

モチベーションなんかでない


今日は、仕事術の具体的な例ではなく、個人的な考え方をご紹介したいと思います。

■品質
こんな2つの会社があったとします。

 「製品を仕上げてくるときもあるが、不良だらけの時もある」
 「あまり素晴らしい時はないが、だいたい同じくらいん品質で納品する」

もしあなたが購買担当だとして、このどちらと取引をしたいと思うでしょうか?

20年くらいまえですが、知人とこんな話をしてたことがあります。

 「ソニー製品は、当たり外れがあって、外れだといきなり初期不良が多い」
 「松下製品は、ソニーみたいにとんがってないけど無難な作りで、不良が少ない」

こんなイメージを持ってました。
まぁ、今年は2社とも営業上はボロボロみたいですが…

とうぜん私が愛用していたのは、松下系列。

で、話は表題の「品質」に戻るのですが、

  品質とはばらつきである

というのが私の持論。

もちろん、ユーザ(自分の後工程の人も含め)の期待に達しなければ、まったく意味が無いのですが、もしある程度の許容範囲があってその中には入るとすれば、品質というのは、そのときの出来上がり具合が、常に一定になることを目指すものだと思います。

仕事で言えば、

 「モチベーション」や「やる気」みたいなものがあって、これが高い時にはすごくいい仕事をするが、低い時には見るに耐えないレベル

と言う人と、

 淡々とこなして、いつも同じ程度のまぁ、ありきたりなレベルの結果しか出せないひと

であれば、後者のほうが上司としては断然ありがたいです。

 モチベーションを常にもって仕事に取り組むべきだ
 やる気というのは、勝手に出てくるものではなく、自分の夢から作り出すものだ

よく自己啓発書などに書いてあるような内容ですが、

  そんなものコントロールできません

というのが、長年仕事をした結論。
逆にそんな不確定なもので仕事の結果がばらつかれたら、仕事を頼む側としては心配で見てられません。


■モチベーションゼロでも仕事をする
サラリーマンとしては月曜日から金曜日まで(人によっては土曜日も?)、やる気があろうがなかろうが会社に行く必要があるわけです。

 今日は気合が乗らないから休みます

なんて人がいたら、きっと窓際に追い込まれるでしょう。

そんな時でも、業務はあるし、締め切りもやってきます。
やる気を出せ」と言われたって、

  出ないものは出ません
  
■仕事は技術
この「サラヒン」の紹介文にも書いてありますが、

  仕事は技術です

モチベーションや気合は関係ありません。

 「どうやったら気合がなくても結果が出せるのか」

ということに工夫をすることで、あなたの上司からの評価は、「いつも予測する範囲の結果を出す奴」というふうに受けられます。これが信頼だと思ってます。

■おまけ
そうは言っても、まぁ「本当にやりたくない」という日もありますよね。そんな時の対処法をちょっとだけ。

  1.本当に休む
    1年に数回なら許されるでしょう。
  2.とりあえずファイルを開く
    やりかけの仕事のファイルを開いて、ぼんやり眺めているだけでいいです。そのうち、ちょっとだけやりたくなってきます。
  3.タイプの練習をする
    いわゆるブラインドタッチの練習ソフト。これでタイムアタックして遊びます。
    からだを動かしていると、そのうち多少はやってみようか、という気になってきます。
posted by 管理人 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネスマインド | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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