今日は、仕事術の具体的な例ではなく、個人的な考え方をご紹介したいと思います。
■品質
こんな2つの会社があったとします。
「製品を仕上げてくるときもあるが、不良だらけの時もある」
「あまり素晴らしい時はないが、だいたい同じくらいん品質で納品する」
もしあなたが購買担当だとして、このどちらと取引をしたいと思うでしょうか?
20年くらいまえですが、知人とこんな話をしてたことがあります。
「ソニー製品は、当たり外れがあって、外れだといきなり初期不良が多い」
「松下製品は、ソニーみたいにとんがってないけど無難な作りで、不良が少ない」
こんなイメージを持ってました。
まぁ、今年は2社とも営業上はボロボロみたいですが…
とうぜん私が愛用していたのは、松下系列。
で、話は表題の「品質」に戻るのですが、
品質とはばらつきである
というのが私の持論。
もちろん、ユーザ(自分の後工程の人も含め)の期待に達しなければ、まったく意味が無いのですが、もしある程度の許容範囲があってその中には入るとすれば、品質というのは、そのときの出来上がり具合が、常に一定になることを目指すものだと思います。
仕事で言えば、
「モチベーション」や「やる気」みたいなものがあって、これが高い時にはすごくいい仕事をするが、低い時には見るに耐えないレベル
と言う人と、
淡々とこなして、いつも同じ程度のまぁ、ありきたりなレベルの結果しか出せないひと
であれば、後者のほうが上司としては断然ありがたいです。
モチベーションを常にもって仕事に取り組むべきだ
やる気というのは、勝手に出てくるものではなく、自分の夢から作り出すものだ
よく自己啓発書などに書いてあるような内容ですが、
そんなものコントロールできません
というのが、長年仕事をした結論。
逆にそんな不確定なもので仕事の結果がばらつかれたら、仕事を頼む側としては心配で見てられません。
■モチベーションゼロでも仕事をする
サラリーマンとしては月曜日から金曜日まで(人によっては土曜日も?)、やる気があろうがなかろうが会社に行く必要があるわけです。
今日は気合が乗らないから休みます
なんて人がいたら、きっと窓際に追い込まれるでしょう。
そんな時でも、業務はあるし、締め切りもやってきます。
「やる気を出せ」と言われたって、
出ないものは出ません
■仕事は技術
この「サラヒン」の紹介文にも書いてありますが、
仕事は技術です
モチベーションや気合は関係ありません。
「どうやったら気合がなくても結果が出せるのか」
ということに工夫をすることで、あなたの上司からの評価は、「いつも予測する範囲の結果を出す奴」というふうに受けられます。これが信頼だと思ってます。
■おまけ
そうは言っても、まぁ「本当にやりたくない」という日もありますよね。そんな時の対処法をちょっとだけ。
1.本当に休む
1年に数回なら許されるでしょう。
2.とりあえずファイルを開く
やりかけの仕事のファイルを開いて、ぼんやり眺めているだけでいいです。そのうち、ちょっとだけやりたくなってきます。
3.タイプの練習をする
いわゆるブラインドタッチの練習ソフト。これでタイムアタックして遊びます。
からだを動かしていると、そのうち多少はやってみようか、という気になってきます。