「こんなことをやりたい」と提案を出すときに、ちょっとした言い方の違いで、それが認められたり、認められなかったりします。
もちろん、提案内容がしっかりしていることも重要なのですが、今日は表面的な提案の仕方の技術をご紹介します。
■「思います」「ではないかと…」
提案者からこんな言い方をされたらどうでしょうか?
「私は、この提案で効果があると思います」
「このやりかたなら、できるのではないかと…」
ちょっと自信なさげですよね。逆にこちらならどうでしょう。
「この提案は効果があります!」
「これならできます!」
最後に「!」をつけたのは、ちょっと語尾を大きな声で言うというのを表現しようと思って。
言っている内容は同じですよね。
もしあなたが、その採否を判断する側の人だとして、どちらの提案を採用するでしょうか?
もう考えるまでもありませんね。
■結果は同じ
もし、その提案が採用されて、うまく行かなかった時に何らかの責任を負わされる可能性があるとしても、どちらの言い方をしても、結果は「それを薦めたのはお前じゃないか」と言われることに変わりはありません。あとからどんな言い訳をしようと、ここでの発言の内容は同じ。
でも、不採用なら「提案力がないやつ」とおもわれるだけです。
つまり、前者の言い方は、「損になるだけ」で、得になることなんてないわけです。
結論が同じなら、いいほうを選びたいですよね。
それを自信なさげに話すの自体は、損にしかならないのです。
たとえ、内心はどうなるかわからないとおもっていても、「私ならやれます!」というくらいの勢いを持って話をしたほうが好印象です。
とくに、技術系の人に多いのですが、「理論的に正確に」話そうとして、多くの人は「うまくいかないかもしれない理由」を一応予防線として述べようとしますが、多くの決済者はそんな事聞いてません。
聞きたいのは「お前、前向きに取り組む気があるんだな?」という点。
■言い切り
誰かに提案を出すときや、何かを説得しようとするときには、
語尾を明確に言う
「言い切り」言葉を使う
とすると、相手に与える影響は強くなります。
とくに日本語は語尾が大切なのに、多くの人が語尾を明確に言わない。
私は中国語・英語なら多少わかるのですが、通訳の人が一番困るのが、この「語尾がはっきりしない」という言い方だそうです。
「××は、○○になる可能性があるので…」
等と言われると翻訳できません。
「××は、やってはだめです。○○の危険があります」
と言うと翻訳しやすいです。
日本人同士だとそのあたり、「阿吽の呼吸」というやつがありますがね。
人と話すときは、その発言に自信があろうがなかろうが
語尾を明確に言う
「言い切り」言葉を使う
を使うと、影響力が上がりますよ。