■10万ドルのアイディア
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20世紀のはじめころ、世界でいちはんの金持ちはチャールズ・シュワブという男だった。ある日、ひとりの青年が彼にこう持ちかけた。
「ミスターシュワブ、あなたの貴重な時間を、毎日何時間も節約するのに役立つアイデアがあるんです。すごいアイデアだと確信しているので、お教えします。その代わり、1ヶ月試した後で、効果に見合うとお考えの金額を払っていただけますか」
チャールズ・ソコワブは青年の提案を受け入れ、1ヶ月後に代金を支払った。
その額は、なんと10万ドル。現代で言えば1200万ドルをもらうようなものだ。
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この話、ご存知でしょうか?
どんなアイデアか、知りたくないでしょうか?
■寝る前にタスクを書く
そのアイディアとは
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毎晩寝る前に、明日やらなければならないことのうち、最も重要なタスクを5つ書きだす
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「たったこれだけ?」と思うなかれ。
このアイディアのすごいところは
◆寝る前にやる
寝る前に明日やらなければならないことを考えると、夜眠っているうちに脳はそのことについて考え続けます。潜在意識に強く働きかけることができるというメリットがあります。
同時に、翌日何をしなければならないかを考えてからでないと寝られないため、翌日の1日の流れを考えるようになって、朝から全開で仕事が出来るようになります。
◆習慣を作る
毎日、毎晩寝る前に書くという習慣ができます。習慣ができると、常にその準備をするように意識付けられます。
◆短時間で済む
たった5項目です。よく言われますが、人間は多くとも7つのことしか判断できません。つまり、十分に余裕のある目標の記憶ができるということです。
◆からだで記憶できる
「考える」のではなく、からだで「書く」という行為をするため、それがしっかり意識に残ります。
◆優先順位を明確にできる
5つしか書けないため、あれもこれもと欲張れません。最も重要なものを抽出する必要があるわけです。翌日は確実に成果に結びつく行動を取れるようになります。
◆反省につながる
明日やろうと思っていたことに対して、翌日の夜もう一度考える必要性が出てきます。
つまりやろうとしていたことがちゃんとできたかが、記録に残っているのでごまかしようがありません。これが頭で考えただけだと、「実は来週やろうと思っていた」と人間の頭は簡単にすり替えをしてしまいます。
◆準備が要らない
なにも難しいワークシートを作ったり、チェックリストを作ったりする必要もありません。
ただ適当な紙(メモ帳でも手帳でも、ベッド脇の伝言メモでも)「・」をつけてリストを書くだけです。
といろんな要素が詰まってます。
これひとつで本が1冊かけてしまうくらいではないかと。
■やってみるとすごい
やたらシンプルなのですが、やってみるとすごい効果があることがわかります。
1日や2日で効果があるということはありませんが、1ヶ月続ければ、あなたは朝から全開バリバリで仕事が出来るようになるでしょう。
朝、会社へ着いてから「さて、今日は何があったかな〜。
とりあえずメールでも見るか」といっている人と、「さぁ、パソコンが立ち上がったら、××をやっつけるぞ」と思っている人との違いは明白ですよね。
◆このテーマのおすすめ図書
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