何かの本で読んだのですが、
成功の反対は「行動しないこと」だそうです。
要は、何かの行動をすれば、結果が出て、結果が出れば改善のしようもある。改善すれば、それだけ成功に近づけることになる。しかしながら、何も行動しなければ何も起きず、やがて忘れ去られていく、というお話です。
こういうことがよく言われる背景というのは、逆に行動しようと思っても行動していない人が多いということではないかと思います。
余談ですが、よく職場に
整理整頓などというスローガンが掲げられている事務所(特に工場が多い)がありますが、逆に言えば、整理整頓ができていないから、あえてそういう標語を掲げているわけです。
お客様第一なんかも同じ。
そういう行動していない人たちが欲しているのは、「そうだよね。自分を変える行動をしなくちゃいけないよな」と思わせてくれるような本やセミナーです。
で、
行動の大切さを説くコンサルタントはがっぽり儲かる、と。
そんなことにカネを使うなよ〜と思ってしまうのは、私だけでしょうか?
■暗闇で進む方法
ただ、「行動することの重要さ」を説く事自体は間違っていないと思います。
ちょっと違和感があるのが、そういった本やセミナーが、「目標を立てて、その目標を分解して、ひとつづつの行動に落とし、その行動計画を手帳に書き出して、毎日、ゴールを想像しながら、今の行動をしなさい」ということ。
まず、
目標を建てるところから躓いちゃう。
だって人生の目標なんて大層なことを言われても、たいしてあるわけじゃぁないですし。
戦争のない世界を作る
とかとんでもない。私などではとてもじゃぁないですが…。
暗闇の中に一条の光が見てていて、それに向かって進める人というのは、相当少ないんじゃぁないでしょうか。光が見えている人は、その方向に進めばいいですが、どんなゴールを望んでいるのかわからない人にとっては、右だろうが上だろうが、進んでいるのか、下がっているのかすらわからない。
ただ、少なくとも今いる位置よりはいい位置に行きたい、という気持ちはあります。
どのように「いい」のか定義できないだけで。
もし今いる位置が気に入らなければ、
位置を変えるただそれだけの意思で動くのがいいみたいです。
位置を変えてみると、新しい位置が心地よいのか、あるいはもっといい位置が欲しくなるのかが分かります。もしもっといい位置が欲しくなったら、また位置を変えればいい。
つまり、目標を保つ必要はなくて、
ちょっと動けば、もしかしてもっといい位置かも】
と思うだけでいいと感じます。
■成功の秘訣
世の中で成功者と呼ばれているような方は、ある夢があって、その夢を達成するために、いろんな人を巻き込んで行動してきた人です。
ただ、その夢を持つに至らない凡人にとっては、
何かに向かって進むをイメージするよりも、
今を変えてみるに意識をおいた方が行動に結びつきます。
要は「
とりあえず」行動してみる。その結果がどうだったかによって、またそのとき考える、でいいのではないでしょうか。
夢があれば、そこへの最短距離を計算して、行動を起こすというのがいいとは思いますが、そうでなくとも、
やってみれば、見えるものが変わる 見えるものが変われば意識が変わるでいいのではないかと思います。
その内に、ライフワークみたいなものが見えてくるかもしれないし、相変わらず、大層なこともなく人生を送ることもあるでしょう。
日本という環境しか知らないのに、「アフリカの難民を救おう」なんて思えませんが、アフリカの問題にふれる環境にあれば、それをやってやろうと思うわけですね。
その「難民救済」を生まれてこの方、夢に持っていた人なんていないと思うわけです。
もっといいものを手に入れる秘訣は、とりあえず手にとって見ること。
そこからはじめましょう。
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