本日は久しぶりにビジネス書のご紹介です。
ちょっと古い本ですが(私が新しい本を紹介すること自体が珍しいので、普通かも)、これも折にふれて(大体1年に1〜2回)は読み返している本です。
書いてある事自体は、「すごい!」というネタではありませんが、なにか問題にぶつかっていて、どうやって自分の時間を確保しようとか、どういう習慣作りをしたらいいだろう、と悩んでいる時に、「あ、な〜るほど」と思えるヒントが満載の本です。
是非時々読み返して見るために、手元においておきたい本の1冊。
これは、紹介したい内容がいっぱいあって、色々書いていたら、恐ろしくたくさん書きだしてしまいました。あまりにも長いので、ちょっと分割してご紹介します。連投すると、他に書きたいことが書けなくなっちゃいますので、1週間ごとに…。
■参考文献
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■「段取り術」とは?
ふと気になって「段取り」とは何かを調べてみました。
どうやら、建築用語で「仕事の順序・方法を定めること。作業や工事の準備・計画・手配をすること。作業の計画を立てることでもある。」となっています。
また、大辞泉によると「芝居などで、筋の展開や組み立てのしかた」らしい。演劇用語なのかも。
語源由来辞典によれば、歌舞伎の楽屋用語らしい。
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歌舞伎の楽屋用語からと言われる。
「段」とは話の一区切りや一膜のことで、芝居の筋や構成の運びを「段取り」と言った。坂道に石段を作る際、勾配を見てなん弾にするか見積もることを「段を取る」といい、石段の出来・不出来で「段取りが良い、悪い」と言ったという説もあるが、俗説と言われている。
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建築用語・演劇用語どちらもあるというところでしょうかね?
で、この定義にそって考えると、本書の「時間・スケジュールの段取り」とは?
となってしまう。段取り自身がタスクに対する計画なのにさらにスケジュールを段取りするというのはループ定義じゃないかと疑問に思ってしまいました。
まぁ、要らないツッコミは置いておいて。
おそらく筆者が意図していたのは、「段取り」という名の仕事術全般だと思われます。
本書で感心するのは、筆者の「タイトルの付け方のうまさ」です。
印象的な名前をつけると、それが記憶に残りやすいですよね。このプロが「コピーライター」という仕事なのでしょうが、本を書くほどのひとになるとやっぱり、うまいことを言うもんだなぁと感心しました。
例えば、
・毎日1時間早出する → 1ヶ月を32日にする方法
・振り返り・反省をする → 言い訳をしよう
・相談が先にある → ホウ→レン→ソウをやめる
・気がついたことを携帯で残す
→ 仕事のユビキタス化
これも本文には関係ありませんが (^^;;
●目次
目次
CHAPTER01「時間・スケジュール」を段取りする技術
1-01.仕事に優先順位をつけない!
1-02.WantとMustをかけ違えない
1-03.先行逃げ切りを意識する!
1-04.仕事は簡単かつ成果があがるものから!
1-05.時間は買う!
1-06.標準時間を持つ!
1-07.1ヶ月を「32日」にするテクニック!
1-08.1日を10分刻みで考える!
1-09.全ての仕事に期限設定!
1-10.「忙しい」は言わない!
CHAPTER02「問題解決」を段取りする技術
2-01.問題とは?課題とは?
2-02.「なぜ?/どのように?」の徹底反復!
2-03.周囲を巻き込み、周囲に巻き込まれる!
2-04.全体像を見据え、仕事のストーリーを描こう!
2-05.ベストプラクティスに習おう!
2-06.強みがわかれば弱みも補完できる!
2-07.「仕事のたな卸し」がスピード化のキモ!
2-08.図式化・数値化することで見えてくる!
2-09.共通認識なくして仕事はできない!
CHAPTER03「実行力・モチベーション」を段取りする技術
3-01.やりたくないからやらない!
3-02.きちんと言い訳しよう!
3-03.常に「夢中」でいること!
3-04.ホメられて伸びよう!
3-05.KKDとロジカルバランスを!
3-06.日頃から「WhatdoIdo」を唱える!
3-07.結局、声の大きい人間がトクをする!
3-08.ヤル気になるためのカンフル剤を持つ!
CHAPTER04「プロジェクト」を段取りする技術
4-01.目的・意図を明確にする!
4-02.目的と目標を掛け違えない!
4-03.段取りのキモは作業範囲と期間!
4-04.「やること」だけでなく「やらないこと」もまとめておく!
4-05.リソース配分が効率化のキモ!
4-06.時間は余裕を持って見積もらない!
4-07.前後関係と依存関係を知ろう!
4-08.スケジュールはチャート化して可視化する!
4-09.リスクを洗い出し、想定の範囲を広げる!
4-10.慣れた仕事こそ、改善の余地アリ!
5.「コミュニケーション・人脈」を段取りする技術
5-01.ステークホルダーを整理する!
5-02.根回し仕事!
5-03.相手を熟知して発信する!
5-04.どう伝えたかではなく、どう伝わったか!
5-05.「聞く」のではなく「聴く」!
5-06.空気を読むための2種類の「じょうきょう把握」!
5-07.ホウ→レン→ソウはやめる!
5-08.成果をあげたいなら、ライバルを探そう!
6.段取りマスターの道具術
6-01.仕事を自分のデスクでやらない!
6-02.会議はデジカメと出席する!
6-03.手帳は「1冊」、「細かく」、「見直す」!
6-04.仕事をユビキタス化!
6-05.焦点をしぼって付箋で洗い出す!
6-06.あの人はどこの部署でしたっけ?をなくす!
6-07.段取り上手の読書ルール!
6-08.財布に名刺、名刺入れに紙幣を!
6-09.段取り上手はナビ上手!
6-10.ツールを使う前に目的を確認する!
終わりに―先読みして仕事を進めよう!
■要約
……すみません、また来週。
■著者
吉山勇樹
大学時代にはベンチャー企業の創業・運営に参画。卒業後は大手通信事業会社にて新規事業開発をメインで担当。その後、教育人材コンサルティング会社の取締役、代表取締役を歴任。そして独立。
年間200日を超える企業・団体での研修・講演をはじめ、業務改善・プロジェクトコンサルティングのほか、国立大学と共同で社会人基礎力推進事業(経済産業省)における分析補助事業を手掛けるなど幅広い活動を展開中。また、テレビ・ラジオ・新聞・雑誌等、多数のメディア出演・執筆活動も精力的に行い、新規出版も続々決定。間もなく10万部突破の「残業ゼロ!仕事が3倍速くなるダンドリ仕事術」をはじめ、数々のベストセラーをリリース。海外翻訳本もアジア圏を中心に好調なセールスを記録。若手ビジネスパーソンのベンチマーク的存在として支持を受けている。
その他、ライフワークとして、小中学生や親子の教育問題に取り組むNPO法人日本教育再興連盟の理事のほか、議員インターンを全国展開するNPO法人ドットジェイピーの顧問委員、奈良県の活性化を担うプロジェクトIMA-NARAの主宰、「20代から日本を元気に」をテーマとするJapanInnovationの理事・発起人としても活動している。プライベートでは音楽活動を16年以上継続中。
■参考文献
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