2019年07月08日

問題は外にある





ちょっと抽象的なお話ですが…

 「コミュニケーションが悪い」
 「言ったことが伝わってない」
 「間違って伝わった」

こういった問題は、誰かと協業していく上ではよく起きうる問題です。

その時に、

 「組織体制が●●だから」
 「会社の方針が××だから」

といってしまうのは簡単です。



その瞬間から問題点は自分のモノではなく、他人の問題になります。

■影響の輪と影響力の山


「影響の輪」という図をごぞんじでしょうか。「7つの習慣」で有名になったスティーブン・コヴィーという人が書いた書籍の中には何度か出てきます。

 影響の輪

この影響の輪というずは2つの同心円からなっています。

外側のマルを「関心の輪」と言います。
これは、自分に関わる、あるいは関心があるすべてのモノ・コトを表しています。

内側のマルを「影響の輪」といいます。
これは自分がコントロールし、影響力を及ぼすことが出来るすべてのモノ・コトを表しています。

この図が言っているのは、人間は関心があることの内、一部しか自分で影響力を発揮することができないということです。個人のスべきことのおおくは、自分が影響力を持つことができないところにあります。

ただこの図はかなり暴論的にまとめた図なので、自分のイメージはちょっと違っていて、丁度
  正規分布
の絵のような状態。

丁度影響の輪を縦に切った状態を想像してもらえいるといいのですが、中心は自分自身で正規分布の図で言うと最も高くなっているところ。ここから徐々に離れていくと、影響力が徐々に下がっていく、という感じで物事を捉えてます。

これを勝手に「影響力の山」と呼んでます。


要するに、影響力というのは、あるところから突然なくなってしまうようなものではなく、徐々に中心点から遠ざかることによって影響力が下がっていくが、どんなに離れてもゼロにはならない、というイメージ。

もちろん、上記の
 影響の輪
にあるように、「天気」に自分の影響力がどのくらい発揮できるかというのは、うまく説明がつきませんが。

自分に起こる物事程度であれば、ある程度は自分が影響力を発揮できるのではないかと思っています。




■問題はどこにある?


さて、話は元に戻りまして、何か問題が起きた時に

 「問題は自分の外にある」

とする考え方。

これは、自分が気がついた問題の原因を「影響の輪」「影響力の山」の外辺に置くようなものです。

問題に気がついたというのはすごくいいことなのに、それを自分の影響力の外においてしまうことによって、その問題を別のもののせいにしてしまうんですね。
その結果問題は他人の力による解決を期待することになり、問題は解決しないか、解決しても自分の臨むような結果にはならない。で、そうするとそれがまた、「問題」ではなく「不満」に変化していく。

これは単に自分で自分にストレスをかけているだけですね。

自分以外の者にその解決を任せてしまった以上、どのような結果(たとえ、問題を無視するという結果であっても)になろうと、それは他人に解決を任せた本人の責任なんです。

  真上に向かってツバを吐けば、自分にツバがかかります

どうも多くの人が、こんなあたり前のことにこれに気がついていないような気がします。

■どのように影響力を持てるだろうか?



もし、何か問題に気がついたら

 この問題に対して、私はどのように影響力を持てるだろうか?

と自問しましょう。
主語はあくまでもです。

■結果として


本来部門長や、グループのリーダが考えるようなことだと思えるような問題に対しても、上記のように、「私が何ができるか」を考えるようにすると、自然と視点が上がります。
結果、組織の中における自分の影響力が広くなって、昇進しやすくなります。

他人や物事に対して影響力の小さい人は、所詮何かの責任を持たせてもらえるようなことはありません。

責任・権限を付けてもらえるから影響力が増すのではなく、影響力が高いから責任を持たせてもらえるのです。

ということが、サラリーマンを二十有余年続けてきてやっとわかりかけてきた今日このごろです。

■参考図書


●アマゾンで見る

7つの習慣―成功には原則があった!


第8の習慣 「効果」から「偉大」へ


第3の案 成功者の選択

●楽天で見る
7つの習慣

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著者:スティーヴン・R.コヴィー
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第8の習慣

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著者:スティーヴン・R.コヴィー
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第3の案

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