2019年06月03日

問題解決の7ステップ2





昨日の記事で問題が発生してから解決するまで、大きく7つのステップがあり、大きく

 ◆問題認識ステージ
 ◆課題対策ステージ

に分けられると説明しました。

本日はこの第2のステージ課題対策ステージについて説明します。
ただ、ちょっと長文になってしまったので、このステージも2回に分けてお送りします。




■課題対策ステージ


課題対策ステージは以下の5つにわかれました。

 ◇課題設定ステップ
 ◇課題解決ステップ
 ◇総合評価ステップ
 ◇解決実行ステップ
 ◇結果評価ステップ

本日はこの内最初の2つについてお送りします。

■課題設定ステップ


問題を正確に把握し、根本原因を特定したら、いよいよ対策です。

まず最初にやるのは、解決に役立ちそうなアイディアを出すこと。
実際に解決するつもりで考えるのではなく、「役立つかもしれない」アイディアを出すことです。

ここでもブレーンストーミングが役に立ちます。

ただ、議論の発散を防ぐために、

 「○○に対して△△をやったらどんなことが起きるだろう?」

という質問を投げかけます。
もしあなたが、「問題の根本原因」まで行きついていれば、ある対策をしただけでは、いくつかの問題は解決するものの、他にも解決しない問題が多く残されるはずです。

また、今までそのやり方でうまくいっていたところも、対策を入れることでうまく行かなくなる場合も出てくるはずです。

これらをすべて出しきっていきます。

そうすると、

 「まず最初に◎◎をやる」
 「次に○○の副作用が出るので、▲▲をやる」
 「さらに別の問題を防ぐために□□をやる」

のように複数の対策案が、ストーリにそって出てきます。

私の経験ですが、ある問題に対して一つしか手を打たないような場合に、よく失敗をしてました。別の問題が出たり、直ぐに効果がなかったりして、「ダメだわこれ」とおもって捨ててしまい、結局問題が残ったままになるという事がありました。

つまりは、対策をとった後の状態や、対策の効果がある範囲をちゃんと想定せずに対策をして、効果がないところを評価したり、副作用を評価して、その対策がダメだと判断してしまうという無駄なことを繰り返す結果になったんですね。

ですので、最近はまず複数の対策を立て、実際にそれをやった時にどのようなことが起きるのかをちゃんと想定して、それを記録に残すようになりました。

こうしておくと、次に起こるほとんどの事象は、想定内の問題で、今やっている対策の評価は変わらない、自信を持って継続することができるようになります。





■課題解決ステップ


やるべき課題が決まったら、つぎは行動を決めます。
これが、課題解決ステップ

課題設定ステップで出した、やるべき事を具体的な行動計画にします。

 「まず最初に◎◎をやる」
 「次に○○の副作用が出るので、▲▲をやる」
 「さらに別の問題を防ぐために□□をやる」

の例でも書きましたが、◎◎とは、

 いつ、誰が、誰(何)に対して、どのようなことを

するべきかをひとつづつ決めていきます(いわゆる5W2Hを決めるというやつですな)。

これをすべての課題に対して実施していきます。

ただし、まだやっちゃあ(実行しては)ダメです。

続きはまた明日。



■関連する記事

リストの活用方法

おそらく、皆さん、いろいろなツールでタスクリストを管理していると思います。『あなたはなぜチェックリストを使わないのか』という本に、発展途上国で医者に対して手術のためにチェックリストを導入したら、医療事故(手術をしたことによる合併症の発症)が半減したという報告が書かれていました。この他にも、飛行機は発着の前後にあらゆる階層の人がチェックリストを使って作業のチェックをしているのは有名ですね。でも実はリストには弊害があって..

問題認識の手法4―現状分析2

現状分析の手順現状分析の手順は以前の記事で書きました。それを少し引用します。問題解決の7ステップ問題解決他のための7ステップはまず大きく2つのステップに分けられます。問題認識ステージ課題対策ステージの2つ。さらに問題認識には2つのステップがあって問題設定ステップ問題把握ステップにわかれます。また、課題対策は5つのステップにわかれます。課題設定ステップ課題解決ステップ総合評..

振り返りのコツは「予行結差学改」

人が成長するのに必要な最も大切なのは、経験です。どんなに本を読んでも、どんなに講習会に出たとしても、成長できるわけではなく、やっぱり経験しないと成長しません。しかし、じゃぁ経験年数の長い人が優秀かというと、そういうわけでもありません。何が違うかというと、振り返り学習をしたかにあるようです。さて、会議がある程度進んできたら、適度に振り返ることも大切です。「今までの..

相手に気持ちよく喋らせる減衰曲線

コンサルタントなどが相手にうまくしゃべらせるためのコツがあるそうです。幾つか調べただけのものも含めてご紹介します。相手にしゃべらせる方法というのは、大きく3つあって、・しゃべりやすいという印象を持たせる・自分ばっかりがしゃべっているという印象を持たせない・ウソ(誤解)や間違いに引っ張られないなのだそうです。しゃべりやすいという印象を持たせるようは、「自分が話している内容が自分にとって不利益になるようなことにな..

本とともに暮らす

個人的には、最近は紙の本を持ち歩くことは少なくなりましたが、やっぱりこういうことも必要かと思いますので、ご紹介。(81)また、本を自分のものにしたいとき、その本を一定期間持ち歩くというのも使える技術です。どんな本でもいいのですが、たとえば、 『論語』 を自分のものにしようと思ったら、それを月単位で鞄に入れておくのです。そして暇を見ては取り出し、三色ボールペ..

メモ帳アプリも使う

過去記事でメモ帳としては百均のA7メモ帳を愛用していると書きました。ミニボールペン端カットメモメモの3Sチョイメモ最近でも相変わらず、そこら中にメモ帳とボールペンを放り込んでいるのですが、一つだけメモ帳が増えました。紙とペンアンドロイドアプリではなく iphone アプリなのですが、大抵いつもすぐに取り出せるようになっているのは、Nexus7(Android)ではなく、iPhone なので、こちらを紹介することにしました。同様に Android ..



■同じテーマの記事

トップダウンアプローチ

「物は言いよう」とはよく言ったもので、あるひとつの事象から、別の結論を引き出すことはそれほど難しいことはありません。政治家や思想家がよくやってますので、例はそれこそ枚挙にいとまがない状態ですね。何か話をしようとしたり、メールなど書き物をしようとしたりするときも、「物は言いよう」でどのような結論にももっていけます。ところが時々、話し始めてから結論を考える事があるようで、そうすると話しているうちに「あれ、自分は結局何がいいたんだっけ?」というのがわからなくなってしまうこと..




posted by 管理人 at 04:04| Comment(0) | TrackBack(0) | ハック:発想法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック