2020年09月07日

セミナーに行ってはいけない





世の中にはいろんなセミナーが開催されています。
内容的にも、お値段もピンキリみたいですが。

管理人の私も1年に1〜2回セミナーに行くことがありますが(自腹や会社費用)、行って効果があるのは、あまりセミナーの講師や内容には関係ないみたいです(講師の方に失礼かもしれませんが)。

以前に、過去の日誌をぼんやり読み返していて、セミナーで「いい話が聞けた」「いいことを思いついた」などと好印象を持った時と、「しょうもなかった」「時間の無駄だった」などとがっかりしたものを比較してみたところ、ある共通点に気が付きました。

今日は、セミナーを有効活用するヒントをシェアしたいと思います。




■役に立たないセミナー


先に反面教師として、役に立たないと思ったセミナーを紹介します。
といっても、具体名は出しませんが。

 その1: 無料投資相談セミナー
 その2: ライフハック系セミナー
 その3: 大学の公開講座
 その4: プログラム開発手法セミナー

投資相談セミナーは、ほとんどが自社の宣伝でした。
何を聞いても(人が効いているものも含めて)、「うちの会社にはいるとこんないいことがありますよ〜」的な回答しかなく、その日の日誌にも

  ◇××投資相談セミナー
   しょうもな〜。

で感想終わり。

プログラム開発手法セミナーなんて10万もしたのに、ほとんどが「う〜ん」な内容(だったような記憶…)。

で、これの共通点ですが

 セミナー当日と申込み当日以外に日誌に登場しない

という事に気が付きました。




■役にたったセミナー


逆に役に立ったセミナーというのは、

 その1: 市民公開講座
 その2: (別の)ライフハック系セミナー
 その3:→→以下略

でなのですが、これが日誌の登場回数が多いんですね。

 ・もうじき××のセミナーだが、○○について聞いてみよう
 ・△△って、こういう講師はどうやってやっているんだろう
 ・なぜ□□なんだろう?

みたいに、セミナーにからめて、いろんなことを考えていたみたいです。
で、その何割かをセミナーの会場で講師にぶつけてみたり、聞いている時に、気がついたりしていました。


■色眼鏡で講師を見る


どうやらよくビジネス書などに書いてあること

 問題意識をもつことが問題解決につながる

を地で実践していたみたいです。

要は、問題や疑問がないのにいきなり、

 なにかいい事を教えてくれ

と言ったって、「いい事」の定義がない人に気づきを与えるなんて、たとえドラッカー大先生でも無理でしょう(ま、英語で喋られてる時点で「さっぱり?」でしょうけど)。

別に投資相談セミナーで自分の人生の目的について気がついてもいいです。「人生とはなんぞや」と思いつめていれば、「(テクニカル指標の)ダイバージェンス」という説明を聞いていて、

 「そうか、今の成功に浮かれないのが、人生のコツだ」

と思いついてもいいわけです。

講師の話は、

 それ自体に意味はなく、それを聞いた人の解釈に意味がある

と言うわけですね。解釈するためには、自分の色眼鏡で講師の話を聞けばいいわけで、無色透明に講師の話を聞いても、単に講師の知識の自慢話にしか聞こえないわけです。

講師の話を「自分の色眼鏡」で自分にあったように歪めるために、まず色眼鏡を持っていないと、話を聞いても、全く響かないというわけ。

■事前準備


わざわざ時間を使って、お金を払ってまで聞きに来てやっているんだから、有用な話をするのは講師の義務だ、と思えるかもしれいですが、実際は

 事前準備は聞く側がする

と役に立つセミナーになるようです。

セミナーに行くときは、

 ・こういうことを聞きたい
 ・こういう話をしてほしい
 ・いま、自分は××について困っている

などという「聞きたいことリスト」を作ってから出席して、そのチェックリストを見返しながら講師の話を聞くと、1つでも2つでも答えが見つかるようになります。そうすると、「セミナーに来てよかったなぁ」と思えるようになります。

逆に、

 聞きたいことが何かを言えないなら
 セミナーに行ってはいけない

と言うことだと思います。



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