人前で話をする時、誰かと交渉をしようとする時などで、自分を有利な立場に立たせようとしたときには、
自分は舞台に立っている役者だ
という感覚を持って臨むと、相手に対して優位に立つことができます。
もちろん、それだけではなく、しっかりした理論武装や背景説明、交渉力も必要になりますが、そのうちのひとつとして、相手に
どういう印象を与える立ち振舞をするか
もひとつの要素です。
よく交渉術や影響力を持たせるためには
・声の大きさ、高低を調節する
・少しオーバーアクションに身振り手振りを入れる
ということが、ビジネス書などで紹介されています。
でも、ビジネス書では、どうすれば出来るようになるのかが書かれていないので、単に
気をつける
だけになっちゃって、役に立ったことがありませんでした。
いきなり低い声で喋ろうとしても、普段しゃべっている状態からなかなか切り替わるものではありません。
欧米では、「ボイストレーニング」なるものがあって、プレゼン能力を高める一つの手段として結構定着しているようですけど、日本で、ボイストレーニングをWeb検索すると、「カラオケ対策」みたいなページが多いですが…。
■簡単ボイストレーニング
本日は、私がやっている、声調を変える具体的やり方についてご紹介します。
目指すのは、
・声を高めにする
・声を低めにする
の2パターンが有ると思いますが、そのどちらでも可能な付け焼刃的対応方法です。
トレーニングといっても毎日やるわけではありません。
いざ必要、という時の5分前にやるだけです。
やり方は簡単。
「これこそが私の声です」
って言うだけ。
みんながいる前でやっちゃダメですよ。一人になれる所で。
以下は声を低くしたい場合の例ですが、
「低い」 →「高い」
「ゆっくり」→「早く」
に読み替えていただければ、逆に応用出来ます。
■トレーニングの進め方
まず、普通に
「これこそが私の声です」
って言ってみてください。1〜2秒を目標に。
次は、
「あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
と
●なるべく大きな口を開けて
●なるべく長時間(息の続く限り)
●可能な限り低い声で
声を出します。
もう一度
「これこそが私の声です」
言い終わるまでの時間は30〜50%増しくらいを目標に。語尾(「す」)をはっきり発音するように。
どうです?
自分で聞いてみて低くなっていると思います。
これを3回くらい繰り返してから、プレゼン・交渉に臨むと、低い声でしっかり話ができるようになります。
でも、所詮付け焼刃なので、すぐに効果が切れちゃうところは、まだまだ改善の余地がありますね〜。