給料を上げるためには、昇進・昇格がどうしても必要です。
そのためには、上司のあなたへの評価を上げること。
どうすれば上司の評価が上がるかというと、業務を効率良くこなせることはもちろんですが、それだけでは不足です。
上司が気持ちよく指示が出せるあなたの態度が重要。
軍隊で上司(部隊長)から一般兵士への指示をするときにやっていることと同じだと思えば、わかりやすいでしょうか。
※といっても、私も軍隊の経験はありませんが…
映画などで見ると、
隊長:「×××(名前)」
兵士:「イエス!! サー!!」
※すぐに隊長の前に行って敬礼、直立不動の姿勢
隊長:「○○○をして△△△をしろ」
兵士:「イエス!! サー!! ○○○して△△をします!!」
※敬礼して、走って戻りすぐに作業にかかる
みたいな感じ。
本日は上司から指示を受けるときの姿勢。
■質問してはいけない
納得できないことは、やる気がしません
誰でもそうです。
若くて自分の技術にある程度自身を持っている人は特にこの傾向が顕著。
また、それを公言する。
自信の表れとしてそういう言い方をするのはいいですが、上司から「×××をするように」と言われた時に、これを言うのは最悪。
納得していないことを「やれ」と言われると「なぜですか」と聞く。納得するまで食い下がる。果ては「それをやる意義が感じられません。やる必要はないと思います。」と堂々と拒否する。
これが昇進が止まる大きな理由です。
私は上司・部下の関係で「説得→納得」ほど無駄なことはないと思ってます。
上司が必要だと思ったから「やれ」といっているのに、その背景や環境を質問するのは、上司の判断に疑問を呈することです。そんなことをされて嬉しい上司はいません。
※もちろん、表面的には、「ちゃんと意見を言ってくれて有難う」くらいは言いますが。
よくビジネス書などに、「その目的を共有せよ」みたいに書いてあって、それをそのまま実行している部下を見かけることがありますが、これは評価を落とすだけです。
逆にちゃんと質問しないといけないことがあります。「目標」です。
どんな結果を期待しているのかは、ちゃんと聞かないとわからない。したがって、「何を」にたいする質問は「できる」と思ってもらうためにも必要。
ただし、しつこく聞かないこと。上司の説明がわかりにくいのは上司も目標がよくわかっていないだけかもしれません。
そんな時に、自分がわからないからと、しつこく質問をすると、上司は問い詰められているような感じがして、すごく困ります。
上司がはっきり言えないようなら、とりあえず現状の情報で満足して、まず作業にかかることです。
そして資料を見せながら途中経過を報告して再度指示を仰ぐようにすると、上司としてもだんだんゴールイメージができてきて具体的な指示になってきます。
■いやいや命令を受けてはいけない
例え、嫌だと感じた命令でも、言葉が命令形ではなく「〜〜をやってくれるかな?」という疑問形であっても、「はい!! 分かりました!!」と受けてください。受け取るときには、「受領」ではなく「拝領」するという姿勢が大切。
■その日のうちに第一報
指示された業務が1〜2時間で終わるものなら、すぐに結果を報告しますが、何日もかかるようなものであっても、第一報はその日のうちに途中経過を報告します。
たとえ、上司が期限を言わなかったとしても、その日のうちに報告する。
が原則です。
上司はあなたの全ての行動を見ているわけではないので、言ったことに取り掛かっているか、すごく不安に思ってます。
なので、「ちゃんと、最優先でやってますよ」という態度を見せることです。
期限を言われなかった場合には、第一報のついでに、「このやり方だと、結果が出せるのは、××日ころになりますが、よろしかったですか?」と聞きましょう。そうすれば上司は、
・ちゃんとやっている
・期限が明確になった
ということで安心します。
上司が「こいつに頼めば安心だ」と思えるようになれば、あなたの評価はうんと上がります。
■注意事項10点
具体的には、こんなことに注意して行動してください。
・まず返事。名前を呼ばれたら上司の方に顔を向けて、大きい声で「はいっ」と返事をする。
・ただちに上司の席に行く。やりかけの仕事があっても手を止め、すぐ立ち上がり速足で上司の席に行く。
・メモを取る。命令を忘れたり間違えて行ってしまうことをなくすため、その場でメモを取る。
・相槌を打つ。話の区切りごとに「はい」「はい」と相槌を打ちながら聞く
・最後まで聞く。途中で言葉をはさまず、最後まで冷静に聞く。
・ポイントを復唱する。自分の理解度を確認するため、またあとになって言った言わないのもめごとを防ぐためにも、必ずポイントを復唱する。
・わからないことを質問する。わからないことをわからないまま実行に移せば失敗する。ささいなことでも遠慮せずその場で聞く。
・優先順位を確認する。今すぐやるのか、あとでいいのか、どの仕事から取りかかればいいのかの優先順位を聞く。「この順序でいいのですね」と案を出して上司に決めてもらうとよい。
・取りかかる前にもう一度たしかめる。「段取り八分、実行二分」という。行動に移る前に命令内容を整理し、仕事の組み立てと段取りをする。
・ただちに取りかかる。仕事のできる人は取りかかりの早い人である。段取りがすんだら即行動に移る。