今の人は意外と出向や長期出張にあまり積極的ではありませんね。
でもこの記事を見ている方のように、自分の仕事が出来るようになったり、給料を上げていくことに興味をお持ちの方なら、是非積極的にやって欲しいと思うのが、海外出向や、海外への長期出張の担当者に手を上げること。
■給料が増える
単純に税制上の問題なのですが、海外の子会社に出向すると、海外の子会社からの給料と、今いる親会社の給料の二重どりができます。バブル以前は五年出向すれば家が建ちましたが、まぁ、今はそれほどでもありません。
ですが合算した給料は増えることは確かです。
自分の知っている範囲だと年収ベースで20〜50%増し。
■経験を積むことができる
子会社に出向すれば、出向先での役職が一段上がります。
一般職の人なら課長か係長。課長なら部長になれます。
これは非常にいい経験になります。
つまり今まで経験しなかった、人のマネジメントや部門のマネジメントをすることになります。
そうすると、日本にいるときにわからなかった上司の意図や、上司がどのようなことを気にして発言をしていたかが理解できるようになります。
それに異文化コミュニケーションの非常に強い経験を積むことになりますので、これは後々までもあなたのスキルとして役に立つことになります。
■人間関係が広がる
出向者や長期出張などは、同じく海外子会社にいる出向者や現地日本人会などとつながり、かなり濃密な関係が出来上がります。何しろお互いに日本の話に飢えてますし、同じ境遇ということで話がしやすくなります。
そうすると日本に帰国後もその人たちとのつながりが継続します。
つまり人脈が広がる。それも仕事上かなり重複する人との関係ですので、日本においても非常に活動がスムーズにできるようになります。
■アピールする
いいことばかり書きましたが、障害になることもあります。
家族がいる方や恋人が日本にいるような方にとっては、離ればなれになることになって、なかなか割り切れない部分も多いかと思います。だからきっとみんな手を上げたがらないんでしょうね。
つまり、今を大切にするのであれば、どうしても躊躇する事になるのも理解はできます。
ですので、日本に残りたいという希望を感じるのも無理はありません。
これを否定するつもりは全くないです。
それでも、この先の成長や給料を考えると、非常に強いカンフル剤になることは確かです。
ですので、チャンスが来てから考えるのではなく、今から、チャンスが来た時にどうするかを考えておくことです。
もし、「やってみよう」と思うのであれば、その機会が多い部門への移動を目指すなど、積極的に行動しましょう。上司にも海外出向希望者であることを積極的にアピールしましょう。英語・中国語なども積極的に勉強して、その結果をアピールすることです。
私の場合は、出向の経験はありませんが、1年の半分くらいを長期出張で中国で過ごしたことをがあります。
これは私にとってもいい経験になりましたし、それで人間関係が非常に広がりました。
もちろん、出張費もかなりの金額になりましたので、それで投資などに回す余裕ができたわけでもあります。