■自分の専門
あなたが会社において任されている仕事は何でしょうか?
例えばあなたが営業職であれば、お客様の不満ややりたいことを聞いてきて、それを自社の製品を使ってどのように解決するかということを考え、お客様に提案することがあなたの専門でしょう。あるいは、商品を企画したり、その企画がモノになるかをリサーチすることかもしれません。
どのような業務をするにしても、その業務を長くやっていれば、知識も豊富になりますし、その業務をスムーズに進め一定の品質の成果が出せるようになります。
一方あまり専門ではないこと、上の例で言えば、お客様のソリューションを開発するなどということはあまりできないでしょう。
また、その作業に付随する作業で、得意なところと不得意なところがあることと思います。
例えば、プレゼン資料を見栄え良く作るのはあまり得意ではないが、お客様の前でプレゼンするのは得意、だとか。
■時間価値と成果
あなたの価値を高める作業において、
それを誰がやったか
が重要ではなく、最終的に誰が成果にしたかが重要です。
したがって、自分の得意でない作業を一生懸命時間をかけてやったとしても、誰かに任せてやったとしても、評価されるのはその結果だけです。
であれば、最初から
得意な人にやってもらう
のが最も時間価値が大きくなる手段です。
確かに、誰かにやってもらう(あるいは外注に出す)事によって、必要なコストが発生します。
しかし、あなたより品質の良い(時間が短かったり、見栄えがよかったり)作業をしてくれますので、あなたは自分の得意な分野に集中することができるようになります。
逆に同僚の誰かが不得意な部分があり、それを自分がある程度得意としているのであれば、交換条件でこれをやってもらうようにします。
■学校教育
いつも疑問におもうのですが、日本の学校教育は、バランス重視ですね。
国語が得な人に、数学の点が悪いから数学を頑張れと言うわけです。
国語が得意だったら、国語を勉強しているときはきっと楽しいでしょうし、モチベーションも高いでしょう。逆に数学を苦手にしている人が、数学をもっと勉強しろと言われても、(言われていることはわかるが)やる気も起きないし、大した成果は出ないでしょう。
でも学校では、国語が偏差値90あっても、数学の偏差値が30では大学もいけない。しかたがないので、数学の偏差値を何とかあげようと無理をするわけです。これじゃあ、ますます嫌いになるわな。
――閑話休題
ビジネスの世界は、学校教育とは違いチームプレイが重要ですので、色んな所の得意な人が寄り集まって、それぞれが成果を出せば、全体として成果が出ます。
■他人任せ
何かのプロジェクトを始めた時には、自分の不得意な分野を得意としている人を巻き込みましょう。そして、その人にその部分はお任せししてしまって、自分は自分が特とするところに集中すると、最も効果が上がります。
まぁ、簡単にいえば、車でないと行けない場所に営業に行く時に、自動車免許を取りに行くのではなく、タクシーを使っちゃえばいいということです。
そのほうが効率がいいでしょう。