いきなりですが質問です。
あなたは「忙しそうに走り回っている人」に何か頼めますか?
あなたは「暇そうにしている人」を信頼して仕事を任せますか?
いかがでしょう?
サラリーマンをしていると、「暇そうにしている」のは結構バツが悪いので、仕事がいっぱいあって忙しそうにしている方が仕事をしているような気になります。
ところが、これを他人に
「忙しくてかなわんよ」
なんて話してしまう人が結構多いです。
■ガラガラのラーメン屋と行列のできるラーメン屋
考えてみれば当たり前なのかもしれませんが、
昼飯時にガラガラのラーメン屋
に入りたいと思いますか?
でも逆に
道路まで人が並んで待っているラーメン屋
にもちょっと行く気がしないでしょう。
でも
ちょっとだけ行列のあるラーメン屋
なら、「お、美味しいのかな、オレも並んでみようか」と思ったりしません?
実際そういうところに入ってみると、冷静に考えたら並レベルのラーメン屋でも、雑誌に紹介され、いつも満員であれば、「ここは美味しい」と思ったりしてしまいます。
仕事でも、
次から次へと会議に走り回っている人
スケジュールがガラガラで、暇そうに鼻毛を抜いている人
いずれの人も、「ちょっと教えて…」と声をかけるのは躊躇してしまいます。
前者は、まぁ声をかける隙もないでしょうし、後者は「よほど仕事ができないのか?」とおもってしまいますね。
と言うことは、人から一定の敬意を持って接してもらうようにするためには、この中間の状態が必要なわけです。
■適度な忙しさを演出する
「忙しく見せない」「暇そうに見せない」ために、自分のスケジュール管理を徹底することが必要です。
仮にあなたが時間を持て余している場合でも、「暇=仕事が出来ずに干されている」と判断されないためのの演出が必要です。
例えば、打合せに置いて「この日の××時ではいかがですか?」と言われたような場合、自分のスケジュールが空いていたとしても、「いつでもOKです」などといってはいけません。「ちょっと待ってください…。ああ、その時間はちょっと別件で都合がわるいので、○○時ではいかがでしょう」などと自分の計画がちゃんとあることをアピールしたほうが、相手から敬意を持って接してもらえるようになります。
もし、会社で共有のスケジュール管理システムを持っていれば、何もなくても1日のウチ3分の1〜半分くらいは、計画で埋めてしまいます。
なんの計画ですって?
今日は「日経BPの××の連載が更新される日だから、それをじっくり読む時間」ですよ。
もちろん、スケジュール表には、「非公開」設定をしておきますがね。
こうしておくと、メールなどで、「××時に打合せをしたいんだけど、ご都合が悪いようなので…」と連絡が来ます。そうしたら、ちょっと時間を置いて「調整しましたので、出席可能です」とか、もったいぶって恩に着せてやればいいのです。
ただ、スケジュールを全部埋めちゃうと、「あの人は調整がつかないから」と会議に呼ばれなくなってしまう危険があります。なので、一定の時間は開けておくことと、もし本当に別件があるときでも、「○○時ではどうでしょう」と別の提案をすることです。
少なくとも、関わり合いが切れないように注意しましょう。
ラベル:空き時間