2013年05月24日

種を撒き散らす




「ちょっとこんな仕事やってくれないかな?」
「え〜!?、そんなのやったことがないので無理です」

なんて会話、見に覚えがありませんか?

 ああ、もったいない

もしやったことがない仕事を「やってみないか」的に言われたら、是非飛びついてください。




■種をまかないと芽が出ない


どんな仕事でもそうだと思うのですが、何もないところから付加価値は生まれません。
付加」価値というくらいなので、もともと価値を持っているところに加えてさらに価値を上げる必用があるのですね。

ただ、自分が価値が高いと思っていても、他人がどう思うかは別の話です。
で、サラリーマンは、「上司に評価されてこそ」の仕事です。

上司がどのような成果を出すと評価してくれるのかは、結果を出してみないとわからないです。

ところが、「オレはこれ一本」という人が意外に多い。
器用貧乏という言葉もありますが、逆に「これ以外できない/やらない」という人は上司から見るとすごく使いにくいんです。逆に、なんでも器用にこなす器用貧乏は上司から見ると使いやすいんですね。

でそういう人は、上司から色んな種類の仕事を投げられる。
10の仕事をした後に、9つは大した成果が出なくとも、1つだけ大きな成果が出た。というような場合、1つだけの成果で評価が上がります。

ところが1つしかやらない場合、それを見事にこなしたとしても、上司の評価に影響するような成果にならなければ零点です。
ほとんど丁半博打。

だから、上司から何かの仕事の「打診」があったら、とりあえずそれをやるという姿勢があると、上司も仕事を頼みやすいし、自分もよりいい成果を出すことができるチャンスを貰ったのも同然です。
それを冒頭のように、「やったことがない」「経験がない」「やれるかどうか不安」などといった理由で尻込みしたら、いい結果を出し用がないんですね。





■ポートフォリオ


最近、円安に振れて、株価が上がり、投資がちょっとホットですね。

よく言われるのが、ポートフォリオをしっかり作っておくこと。

例えば、
  先進国株
  新興国株
  日本国株
があって、最も期待値の大きいのは新興国株でしょう。そこで、全財産を新興国株に投入する人はいないでしょう。
それぞれ投下できる資産を3つに分割して、それぞれを買うことで、上昇に乗り遅れないことと、どれかがダメでも、他のものでカバーできる可能性が高い。こうして分散して投資するときに、どのように分散するのかを考えるのが、ポートフォリオ。

会社でも、1つの業界だけでやっている会社は、その業界全体が伸びているときはいいのですが、その業界が縮小を始めると、とたんに会社自体も損益が悪くなります。ところが、様々な業界に手を出す総合会社は、一部でマイナスになったりしても、その他の所でそれを補填するだけの利益を得ています。結果、会社としての存続が揺らぐことがないわけです。


■オレにも手伝わせてください


もし、上司から、やったことがない仕事を振ってもらえないときには、他の人(同僚でも。他部門の人ならなおグッド)に

 「オレに何かお手伝いすることはないですか」

と聞いてみましょう。
みんな自分が抱えきれないほどの仕事を持っているので、

 「じゃぁ、これ頼むよ」

といわれればめっけ物です。

徐々にそのプロジェクトや集まりに、「あいつもいろいろ手伝ってくれているから」という理由と「オレの仕事を手伝ってもらえる」という打算から、声がかかるようになります。

これらのうちい、くつかから、結果として人脈ができたり、新しい仕事に一定のポジションが築けたり、経験値を得られたりするようになります。

■芽が出なくても


ただし、種まきをして、自分がある程度手応えを感じられるだけの芽が出たのは、自分の経験で言うと、20回に1回あればいいところ。もっと時間があれば、それこそ毎日でも新しい仕事が引き受けられればいいのですが、それは限られているので、ある程度の所ではセーブしないといけませんが、特に20代、30代は経験を積むことが大切なので、より積極的に新しいことにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。



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