■努力の証
随分以前に
24時間働けますか?
ビジネスマ〜ン、ビジネスマ〜ン!
ジャバニィ〜ズッ、ビジネスマ〜ン!!
というCMが流行った(私だけかも)事がありました。
栄養ドリンクの「リ○イン」のCMでした。
※案外これよく効くので、いまでも愛用してます。というのは置いといて…
今の時代「がむしゃらに頑張ってます」みたいなアピールはなかなか通用シないかもしれませんが、私が先輩から教わった、失敗した時の印象の回復法。
■楽天の三木谷社長のエピソード
何かの本で読んだのですが、楽天の三木谷社長がまだ現役(?)だったころ、出店企業を集めるのにそれぞれの会社に赴くのですが、店の前で腕立て伏せをしてから店に入ったそうです。
息を切らし、汗だくで営業に行く
わけですね。そうすると、店主たちも「そんなに頑張っているなら…」と契約書に判子を押してもらったんだそうです。
■すぶ濡れの営業マン
これは自分の知人から聞いた営業のコツ
契約が難しいお客には、大雨の予報の時に契約に行くようアポを取る
んだそうです。「特に台風の日がいい」とも言ってました。
ずぶ濡れのスーツを着て、濡れないように何十にもビニールに包んだ資料を取り出して、いかにも「気合があります」ふうに喋ると、意外と心配をしてくれて、こっちの話に身を入れてくれるそうです。
まぁそう言われれば、「土砂降りの日に、大変な思いをして来てくれた営業マンをすげなく追い返したりはしないよなぁ」とは振り返ってみたりしました。
■全力疾走しろ
私が先輩から教わった秘訣も似たようなものでした。
例えば、5時までに誰かに提出しないといけない資料があったとします。
ところがすっかり忘れていて、現在、5時5分。
「ギャー!!、やっちまったぁ〜」
となるのですが、この時に、その人のところに
人にぶつからないようにゆっくり歩いて行く
と受け取った人は心証が悪いんです。
「何だこいつ、のんびりしやがって」
ところが、その人のところまで、資料を持って全力疾走して行って、「すみません!!。ゼイゼイ…。時間見落としてました。ゼイゼイ…」とやると、「こいつは時間をきっちり守ろうとしているんだな」と感じて
「あぁ、上司には自分から言っておくから、大丈夫だよ。ちょっと息を整えなよ」
と優しく声をかけてもらえる。
■見える所で努力する
駅伝とかでも、タスキを渡した途端に倒れこんでしまう人がいますよね。
この人が8人に抜かれて、思いっきり順位を下げたとしても、「倒れこんでしまうほど頑張ったのなら…」と見ているファンはあまり責めようとは思わないでしょう。
これが、タスキを渡した途端に、「あ〜、やれやれ。」とか言いながら、タバコにでも火をつけた日には、「このやろう手を抜きやがって」と腹がたちますよね。
でも「思いっきり順位を下げた」事実は同じなのに…
■99%は手抜きをしても…
要は、見えない所では手抜きをしていても、相手の見えるところでは、
相手にわかるように汗をかく
と、多少の出来の悪さは、相手がカバーしたり、いい方向に解釈してくれたりするわけです。
努力とは本来、自分のレペルを上げていくために行うものだとは思います。
なにも長時間、勉強をしたり働いたりする必要はなく、朝から。コロゴロしていても、進歩さえしていれば一向にかまわないわけです。
でも仕事というのが、営業活動のように、直接「売上」というわかりやすい指標で評価されるものだけではなく、多くの人の仕事が、「評価」というわけのわからない指標で見られる以上、相手の心証を改善するためには、ちょっとしたテクニックも必要でしょう。
ただし!!
反対に、レべルアップするどころかダウンしているのに、みんなが残っているから残業する、課長が帰るまでは帰らない、というように、目に見える努力を「だけ」するのは大いなる間違いです。
そういうことを繰り返していくうちに、本質を見失っていきます。そ結局は、その人の成長がなくなって、結果自体を評価されることがなくなるでしょう。
あくまでも、結果に対して「ちょっとスパイスを追加する」という意識でこのテクニックを使ってください。