2013年08月08日

貧乏人の経済学




今週は夏休みにぜひ読んでほしい本を紹介していきます。
本日は、この一冊。

  


  貧乏人の経済学 - もういちど貧困問題を根っこから考える


本書は、仕事のスキルを伝える本ではありませんが、「貧乏人」→「仕事で成功しない人」と置き換えて読んでも全く違和感がありません。おそらく、経済的な貧乏人と仕事をする上での成功しない人はほぼイコールだからでしょう。結局「仕事ができない人」というのは、経済的に貧乏な人と同じく、「投資していない」という事なのか。というのが本を読んだ感想。

もちろん、本書にあるように、本人の問題だけではありません。
しかしながら、同じ環境でもちゃんと仕事をして成果を出している人もいる。その人と、「貧乏人」の差は何なのか。
それが本書にあります。

この本の目次は、印刷してノートに張ってあります。
毎月、自分の行動が「貧乏人の行動」になっていないかをチェックしてます。

あなたは、貧乏人の行動をしてませんか?

「自分の内なる貧乏人」と「組織の内なる貧乏人」の存在が、決断を先送りしている、と書かれています。

いっぱい思い当たることがあります。

イデオロギー、無知、惰性の3つのI。



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■要約


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◆目次


第1章 もう一度考え直そう、もう一度
 貧困にとらわれる?

第1部 個人の暮ら
 第2章 10億人が飢えている?
  本当に10億人が飢えているのか?
  貧乏な人々は本当にしっかり十分に食べているのか?
  なぜ貧乏な人々は少ししか食べないのか?
  だれも知らない?
  食べ物より大事
  結局、栄養摂取による貧困の罠は実在するのか?

 第3章 お手軽に(世界の)健康を増進?
  健康の罠
  なぜこれらの技術はもっと利用されないのか?
  十分に活用されない奇跡
  健康改善願望
  お金をドブに捨てる
  みんな政府が悪いのか?
  健康追求行動を理解する
  無料は無価値のあかし?
  信仰?
  弱い信念と希望の必要性
  新年の誓い
  あと押しか説得か?
  ソファからの眺め

 第4章 クラスで一番
  需要供給戦争
  需要ワラーの言い分
  条件付き補助金の風変わりな歴史
  トップダウン型の教育政策は機能するか?
  私立学校
  プラサム対私立学校
  期待の呪い
  幻のS字曲線
  エリート主義的な学校制度
  なぜ学校は失敗するのか
  教育の再設計

 第5章 スダルノさんの大家族
  大家族の何が問題か?
  貧乏人は子作りの意思決定をコントロールするのか?
  セックス、制服、金持ちおじさん
  だれの選択?
  金融資産としての子供
  家族

第2部 制度
 第6章 はだしのファンドマネージャ
  貧乏のもたらす危険
  ヘッジをかける
  助け合い
  貧乏人向けの保険会社はないの?
  なぜ貧乏人は保険を買いたがらないの?
 
 第7章 カブールから来た男とインドの宦官たち
  貧乏人に貸す
  貧乏人融資のやさしい(わけではない)経済学
  マクロ計画のためのマイクロ洞察
  マイクロ融資はうまくいくのか?
  マイクロ融資の限界
  少し大きめの起業はどうやって資金調達を?
 
 第8章 レンガひとつずつ貯蓄
  なぜ貧乏な人はもっと貯蓄しないのか
  貯蓄の心理
  貯蓄と自制心
  貧困と自制心の論理
  罠から抜け出す
 
 第9章 起業家たちは気乗り薄
  資本なき資本家たち
  貧乏な人のビジネス
  とても小さく儲からないビジネス
  限界と平均
  起業はむずかしすぎる
  職を買う
  よい仕事
 
 第10章 政策と政治
  政治経済
  周縁部での変化
  分権化と民主主義の実態
  権力を人々に
  民族分断をごまかす
  政治経済に抗して




◆要約


医療、教育、家族、マイクロ融資、貯蓄などの貧困者のミクロな生活事象について、ランダム化対照実験による実証実験によって得られた成果から、もういちど貧困問題を根本から考えなおしてみたいと思う。


◇食料について
貧困の罠では、貧乏な人々は手当たり次第に食べていると暗黙に想定されているが、実際に目にする光景はちがう。18カ国の貧乏な人々の暮らしに関するデータによれば、地方に住む極貧層は、全消費額のうちの36%から79%しか食べ物に使わない。都会でも53%から74%。
http://www.pooreconomics.com を参照
食料不足は決して問題にはならないとか、問題になることが少ないというのはまちがっているが、今日の世界はおおむね豊かであって、食料不足そのものが貧困の永続に大きく貢献することは無い。

幼少期の栄養不良は成人後の社会的成功に直接影響するという一般的な見方を支持する証拠はたくさんある。ケニアでは、学校で2年間虫下しを与えられた子どもは、1年間した与えられなかった子どもに比べて、通学期間も長くなり、青年期には20%多く稼ぐことができる。

それでも、人々は追加のお金があっても栄養価の高いものではなく、美味しいものを選ぶ。それはなぜか。貧しい人々が栄養価でものを選ばずに味で選ぶ一つの理由は、情報の非対称によるものだと著者らは主張する。というのも、栄養素の多くの価値を個人的体験から学ぶのは容易ではないからだ。もう一つの理由は、貧乏な人々の生活では食べ物よりも他のもののほうが重視されていること。メンツなどの理由から、結婚式、持参金、洗礼式などに大金が費やされている。

◇学習について
学校進学率については延べられているが、学習の水準はほとんど問題にはならない。学校に通っていても授業が成立していないことも多いので、注視すべきは進学率よりも学習の水準だ。

貧しい国の学校で教育が成立していないことの一つの理由は、親の誤解にある。教育は本来どのような水準であっても役立つ。しかし、教育の利益はS字曲線を描くと親が信じ込んでいると(すなわち、教育投資は一定程度行わないとリターンはマイナスになると信じていると)、親は特定の子どもに一切の教育を与えないことになり、結果として貧困の罠ができてしまう。
教師にも同様に低カーストの子どもは勉強ができないという思い込みがある。このような教師と親のS字曲線への盲信があると、教育がしっかり行われない可能性がある。

貧しい人々への教育においては、インドの教育NGOであるプラサムの学びが有用だろう。それは次の3つから構成される。
・基礎能力に焦点を絞ること。子どもと教師が十分に努力すれば、全ての子どもがその基礎能力を習得できるという考えを貫くこと
・能力ある補習教師になるために、低学年教育についての訓練はあまり必要ないこと
・カリキュラムとクラスを再編成して子どもたちに自分自身のペースで学ばせ、特に遅れている子どもたちが重点的に基本に取り組めるようにすること

◇出生率について
もっとも有効な人口政策は、子だくさんを不要にすることかもしれない。効果的なセーフティネットや老後に備えた収益性の高い貯蓄を実現する金融商品の開発で、出生率の十分な減少と女児に対する差別の緩和も実現できる。そういったものが無い状況では、子どもが親にとっての金融資産的な役割を果たすことになる。

家族という制度のなかにある暴力を本書は提示している。データが示すのは、親には自分のために子育てをする側面があるということだ。だから、貧しい国の多くや、例えば中国では女の子の数が極端に少ない。女児殺しが起こっているからだ。


◇マイクロファイナンスについて
マイクロファイナンスは確かによい結果を人々にもたらした。人々はより将来に対して自覚的に消費活動を行うようになった。ただし、女性のエンパワメントをサポートする強固な証拠は見つかっていない。マイクロファイナンスには十分な意義があるが、それは言うほどに万能ではないということだ。

マイクロファイナンスの借手は本当に優秀な起業家なのか?実際のところ、マイクロファイナンスを通じて行われている多くの事業は、大してもうかっていない。「貧乏人の事業はしばしば、特定の起業衝動の反映というよりは、もっと通常の雇用機会がない時に、仕事を買うための手段でしかないように見える」。ちなみに、貧乏人のいちばんありがちな夢は、子どもが公務員になることだったりする。

だから著者らは主張する(これには、マイクロファイナンス・セクターで働く人々から多くの非難が浴びせられた)。「で、結局のところ、マイクロファイナンス機関や社会意識の高いビジネスリーダーたちが信じているとおぼしき、10億人もの裸足の起業家は実在するのでしょうか?それともそれは単なる幻想で、何をもって「起業家」と呼ぶかという混乱から生じただけのものなのでしょうか?自分の農地や事業を運営する人は10億人以上いますが、ほとんどの人は、単に他に選択肢がないから奏しているだけです。ほとんどの人は、食っていくくらいには上手にこなしますが、その事業を本当に成功した企業に変えるだけの才能も技能もリスク意欲もありません。・・・マイクロファイナンスなど、ちっちゃな事業を助ける手法は、それでも貧困者の生活において重要な役割を果たせます。というのも、そうしたちっちゃn事業は、おそらくこの先当分の間は貧乏な人たちが生き延びるための唯一の方法であり続けるからです。でも、それが貧困からの大量脱出の道になると思うのは、自己欺瞞でしかありません。」


マイクロファイナンスにおける返済の規律へのこだわりは重要だが、これはマイクロファイナンスがマイクロ企業を超えて成長したい起業家への資金源としては自然でも最高でもない。マイクロファイナンスのモデルは、破綻しかねない人の手に多額のお金を渡すにはあまり向いていない。著者らは「これは偶然ではないし、またマイクロファイナンスのビジョンに欠陥があるせいでもありません。マイクロファイナンスが多くの貧乏な人に低金利で融資できるようにしたルールの、必然的な副産物なのです」と語る。だから、途上国において、次の大きな挑戦は中規模企業への資金提供手法を見つけることだろう。

預金口座は高くつくので貧しい人には提供しにくい。しかし、預金口座が提供されたとしても、それを使う人は多くないのが現実だ。その一因として、またまた時間不整合性が現れる。
すなわち、問題の根源は、先進国に住むお金が貯められない人と全く同じわけだ。貯蓄を向上させるためには、希望と励ましや落ち着きが強力なインセンティブになる。欲しい物が手に届く場所にあることがわかれば、人は貯蓄することができる。


◇政策について
著者らが展開しているのは、全て地に足のついた、事実に根付いた、現場レベルでの課題解決だ。だから、制度は地元の環境にあわせて調整が必要なので、それをトップダウンで変えようとしてもうまくいかないと、著者らは主張する。ダメな制度はとてもしつこく、それを排除する自然のプロセスなどないかもしれない。しかしながら、外圧や革命的な変革がなくても、周縁部・草の根から重要な変化を起こすことができる。


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■参照先


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◆アマゾン


  
  貧乏人の経済学 - もういちど貧困問題を根っこから考える


◆楽天


貧乏人の経済学

貧乏人の経済学
著者:アビジット・V.バナジー
価格:3,150円(税込、送料込)
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◆参考リンク


 版元のサイト(一部PDF表示)
 http://www.msz.co.jp/book/pdf/07651_foreword.pdf
 
 文藝春秋Web
 http://gekkan.bunshun.jp/articles/-/381

 ブックレビュー
 http://www.maff.go.jp/primaff/koho/seika/review/pdf/primaffreview2012-49-7sec.pdf

 言論プラットフォーム アゴラ
 http://agora-web.jp/archives/1474697.html

 東洋経済オンライン
 http://toyokeizai.net/articles/-/9368
 

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キーポイント


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? 飢えている人でもカロリー増よりおいしいものやテレビのほうを優先する。
?就学率が上がらないのは、学校がないからではない。むしろ子供自身や親が学校に行きたがらない/行かせたがらないから。
?マイクロファイナンスは悪くないが、一般に言われるほどすごいものでもない。
?高利貸しは悪らつな強突く張りでは(必ずしも)ない。
?途上国に多い作りかけの家は、実は貯蓄手段。
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所得そのものだけでなく、毎月所得があるという認識から人々が得る、未来に対する支配の力を得た感覚こそが、こうした(注:工場で働く子持ちの)女性に自分と子供のキャリア構築に専念する余裕を与えてくれたのかもしれません。未来があるのだという発想こそが、貧乏な人と中流階級との差なのかもしれません。
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第6章では、世帯行動に対するリスクの影響をいくつか例示しました。貧乏な世帯は、高い所得水準を犠牲にしてまで、リスクを抑える予防措置をとるという例でした。ここでは、別の結果が見られ、その影響はもっと根深いかもしれません。人が長期的な見方をできるようになるためには、安定性の感覚が必要なのかもしれないのです。将来の生活の質が大して改善しないと思っている人は、挑戦をやめてしまうので現状から抜け出せないのだ、ということは考えられます。
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安定した予測可能な所得は、将来の支出にコミットできるようにしてくれるし、いま借りるのも容易で安上がりにしてくれます。だから世帯の一人が安定した職につけば、支払いに問題がないことはわかっているので、学校もその一家の子供をもっと受け入れやすくなり、病院ももっと高い治療を実施してくれます、そして一家の他の人々も、自分の事業成長に必要な投資ができるようになるかもしれません。
だからこそ「よい仕事」は重要なのです。よい仕事とは安定した高給の仕事です。そうした仕事は中流階級がうまくこなせる各種のことを実行するのに必要な、心の余裕を与えてくれます。この発想に、経済学者たちはしばしば抵抗してきました。その根拠はしごくもっともなもので、よい仕事は高価な仕事なのだし、高価な仕事は数が少ないはずだ、というものです。でもよい仕事のおかげで子供たちが才能を最大限に発揮できる環境で育つのであれば、仕事の絶対数を多少犠牲にしても、よい仕事を多目につくる価値はあるかもしれません。
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開発政策の実務は、それにともなう論争と同じく、証拠に頼ることは出来ないというのが前提になっているかのようです。検証できる証拠なんて手に負えない化物で、せいぜいが実現不能な妄想か、最悪の場合には問題から目をそらしてしまうものだ、というのがその発想です。「きみたちはしょうことやらに耽溺し続けるがいいよ、その間にもこっちは仕事をこなさなきゃいけないんだから」。この道を進み始めたときには、頑固な政策立案者たちや、もっと頑固なアドバイザーたちにしばしばこう言われたものでした。今日ですら、いまだにこの見方をする人はいます。でもこうした理屈抜きの性急さに無力感を覚えてきた人々も多いのです。そうした人々は私たちと同様に、貧乏な人の具体的な問題を深く理解して、そこに介入する効果的な方法を見つけるのが最高の方法なのだと思っています。一部の例ではもちろん、何もしないのが最善です。でもすべてそれですむわけではありません。お金をつぎこめば万事解決ともいかないとの同じことです。いつの日か貧困を終わらせるために一番見込みがあるのは、個々の回答とその回答の背景にある理解から出てくる、知識体系なのです。
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あらゆる問題を同じ一般原理に還元してしまう、怠惰で紋切り型の発想を拒絶しましょう。貧乏な人達自身に耳を傾けて、彼らの選択の論理を頑張って理解しましょう。まちがえる可能性を受け入れて、あらゆる発想、それも明らかに常識としか思えない発想も含めて厳密な実証実験にかけましょう。そうすれば、有効な制作のツールボックスが構築出来るだけではなく、なぜ貧乏な人が今のような暮らしをしているかも理解しやすくなるのです。こうした辛抱強い理解を武器に、本当の貧困の罠がどこにあるのかも見つけられるし、そこから貧乏人たちが抜け出すためにはどんな道具を与えるべきなのかも分かります。
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