先月でも先週でも構いません。
なにかうまく行ったことを1つだけ思い出してください。
・上司に進捗状況を報告したら、褒められた ・会議でたくさん発言できた ・契約がとれた ・設計書のデザインレビューで指摘件数がゼロだったなんでも。
■抽象化
では、それはなぜうまく行ったのでしょうか?
・報告する前に報告する事項をノートに書き出しておいた ・会議が始まる前に、その会議の目的に沿ったアイディア出しをした ・お客様とすごくいい意思疎通ができた ・チェックリストを使って、レビュー前に自己レビューをしたなどなど。
それがうまくいくために、いつもとちょっと違うやり方をしたとか、あるいはいつもやることをやらなかったとか。
その原因(うまく行ったのだから要因といったほうがいいですか)はきっとひとつではないかも知れません。
それらを書き出してみてください。
ここ大事。書き出すこと。
頭のなかで考えていることは、大体の場合「イメージ」です。でも書きだそうとすると、「言語」にしないとできません。言語にするとものごとがはっきりします。
その良かったポイントを、明日の何かのタスクで実施するためにはどうすればいいでしょうか?
明日は、プロジェクトの進捗会があるなら、同じように現在のプロジェクトの自分担当の部分の進捗状況を書き出してみて、それを見ながら報告するようにしてみると、うまくいくかもしれない、と考えるわけ。
そういう風に横展開を考えてみると
・事前に考えをまとめて書き出しておくとスムーズにものごとが進むということに気がつくわけです。
これが
抽象化。
うまくいくためにするべきこと(あるいはしてはいけないこと)を多くの事象にも当てはまるようなルールとして考えるわけです。
■ルールブックを作ろう
こういった抽象化された「
仕事がうまくいくためのエッセンス」を抜き出して、ルールブックを作りましょう。
それはあなたにしかない、あなたの仕事にあった、あなたが経験的に得られた重要なルールです。
他人が抽象化して書いたビジネス書などは、自分に当てはめてみるのは案外難しいです。
なにしろ、著者とあなたでは、持っている経験・知識がまるで違う(著者より劣っていると行っているわけではありません)。それよりも、あなたが経験の中で得られたエッセンスを、ほんの目次に見立てて、どんどん書き出していくと、あなただけのノウハウ集ができます。
このノウハウ集に書いてあることなら、いいこと悪いことなんでも、あなたの経験に基づいて話が出来ますよね。きっと講演だってこなせるでしょう。
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