UMLって御存知ですか?
またいつものようにWikipediaから引用
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統一モデリング言語(とういつモデリングげんご、UML、英: Unified Modeling Language)はソフトウェア工学におけるオブジェクトモデリングのために標準化した仕様記述言語であり、グラフィカルな記述で抽象化したシステムのモデル(UMLモデル)を生成する汎用モデリング言語である。
最初期の版はラショナルにおいて、グラディ・ブーチ、イヴァー・ヤコブソン、ジェームズ・ランボーの3人が策定した。この3人はスリーアミーゴスと呼ばれている。現在は Object Management Group(OMG) が管理している。ソフトウェア開発において、ソフトウェアを利用する汎用モデリング言語として、現在最も普及している。2008年現在の最新版は UML 2.1.1 であり、ISO/IEC 19501:2005 として UML 1.4.2 を標準化している。
UML 2.0 以降では13種類の図(ダイアグラム)を必要に応じて書き分ける。よく使う図としては、状態遷移図、シーケンス図がある。特定の言語での開発が決まった時点では、クラス図やユースケース図を使う場合がある。
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日本語で言うと「統一モデリング言語」というそうですが、私は日本語で言われるとピンときません。
コンピュータで扱われる言語というと、C言語、BASIC言語などのプロログラミング言語を連想してしまいますが、こちらはどちらかと言うと「図解表記の仕方」と言ったほうがいいと思います。
ですので、本記事をお読みのソフトを作らない方でも簡単に理解できます。
「簡単」と言いましたが、やってみるとすごく奥が深いですが、こういった図が書けるようになると、あらゆる情報を正確に図解表記できるようになります。
そしてこのUMLのいいところは、重要なポイントを逃さず、正確に表記でき、表記方法が世界標準として統一されていること。つまり、誰とでも正確にもれなく情報を交換できるようになります。もちろん、書いてあるのが日本語なら日本人にしか読めませんが…。
■すべてのビジネスマン必須
個人的には、すべてのビジネスマンに必須のツールではないかとおもっているのですが、今まであまりこれを簡単に図解するツールがありませんでした(無償でという意味)。
有償のソフトならたくさんありましたが、どうしても有償ソフトは、お手軽には手が出せません。勉強がてらで何万円も出す気にはなれないし、ましてや会社で買ってもらおうと思ったら、上司から「趣味に走ってる」などと思われるのもシャクですので。
ところが最近無償のUMLツールで使い勝手のいいものが現れてきましたので、紹介することにしました。
■無償UMLツール 比較
astah* community
国内での定番ともいえるモデリングツール。
UML2系にも対応。
AmaterasUML
これも使い勝手がよさそうでしたが、対応するモデルがユースケース図、クラス図、シーケンス図、アクティビティ図のみ。
ERMaster
正直、これはすごい!って思った。ERモデリングのツールなんだけど、フリーでこの完成度は素晴らしいです。
ただ残念なことに、ユースケース図など対応していない書式が多くて…
Software Ideas Modeler
何と言っても優れているのは、対応する書式が豊富。できた図もすごくカラフルで迫力のある図が作成できます。
UML,ER,BPMN等の比較的メジャーなものから、「何それ?」みたいなものまですごく豊富です。
とくに、アイディ出しのためのツール(トップダウンから思いつきを追加できるようなツール)は秀逸。
ただし、時々変な動きをすることもあって、もうちょっとバージョンアップ待ちかな? というところ。
ArgoUML
これが私が最初に使っていたUMLモデリングツール。ただ、残念ながらUML2に非対応。
Violet UML Editor
Eclipseプラグインとしても単体としても使える。みたいですが、ちょっとよくわからないのでパス。
Dia
UMLツールではなく、その名の通りDiagram Editor。マイクロソフト・オフィスのオートシェイプの機能を抜き出したようなものです。
ただし、機能は非常に豊富だし、使い方そのものも非常に簡単。書式にとらわれずに自由に絵を描くならこちらのほうが便利です。
今回は、UMLツールなのでパスしますが、自由にかけるので書こうと思えばほとんどのUMLは表記できます。逆に自由度が高い分、あとでぐちゃぐちゃになっちゃうこともしばしば。
私もよほどでないと使いません…。
■サンプル
ということで、今回はastah* communityを紹介することにしました。
ちょっと簡単なサンプルを見てみてください。
こんな図が簡単にかけます。
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どこでどういう業務があり、それの関係者はどのようになっているのかを、整理するのにすごく便利です。
この他にもUML関連の図や有償版ではマインドマップもどきなど様々な図を書くことができます。
よくEXCELなどのオートシェイプを使って図を書いているのを見かけますが、こっちを使ったほうが圧倒的に早いです。
図を書くことが目的ではなく、図を書いて頭のなかを整理したり、みんなの認識を一致させることが目的なので、EXCELで大きさを調整するたびに矢印との結線がずれて、それを一生懸命直しているなんて、単なる時間の無駄です。こういった事に効率的にやれるようになるためにツールを導入するというのは、すごく時間短縮や出来上がり品質に効果があります。
ただ、問題は保存形式が特殊なので、他のツールでは参照できないこと。
しかたがないので、jpegで出力して、それを配布してます。
■UMLを学ぶ
UMLを勉強すると、人の話を聞いているときに、何かのプロセスに話が及ぶと、ぱっとUMLが頭に浮かびます。そうすると、どこの線が抜けていたり、不明確だったりするのかがイメージ的に即座にわかるようになります。
ただ、UMLはなれるまではちょっと面倒かもしれません。出来上がりを見ると簡単なのですが、やっぱり書式があってそれに沿わないと綺麗にかけないです。
本を1冊くらい読めばだいたい概要はわかりますが、かけるようになるためにはある程度訓練は必用です。
ただ、一度使えるようになってしまえば、一生もののスキルになります。
ぜひ勉強してみてください。
ご指摘ありがとうございます。
確認したところ確かにAstahにはタイミングチャートを書く機能がアリませんでした。大変失礼しました。
本文は訂正させて頂きました。