本日は昨日の「高速メモ」の技術の続きです。
■昨日の要約
メモは一時的に記憶にとどめておくためのものなので、素早く・もれなく書けることが大切。
だから、人の話すのと同じくらいの速度で書き取れることが理想です。
このためには、人の言ったことをそのまま文字として書き起こしていては間に合いません。
昨日紹介したのは
●イニシャル変換する
●日付時刻の表記方法を統一する
●「ん」「っ」「ゃ」「ー(長音)」は省略する
●濁音、半濁音の省略表記
●複数のゼロは書かない
の2つを紹介しました。
■図形で表記する
たとえば、
利益が増えている
ということをメモするためには
りえき↑
と書けば大体わかりますよね。
よく使う動詞記号は
↑ 増加
↓ 減少
→ 横ばい、関係(時系列などの一方向性)
←→ 行ったり来たりするようなもの
★ 宿題、大切なところ
○ 要チェック
▽ 感情、意思などを表す(本当は「ハート」がいいんですが、書くのが手間なので)
なんだかPCでもかけちゃう程度の図形ですが、これだけ書けるだけでもずいぶん手間が減ります。
PCだとかけませんが、矢印の先は ">" ではなく、">"の片側(上側?)しか書きません。それで十分わかります。
■名前は呼び方の最初の1文字をQで囲む
Qというのは、マルにちょっと尻尾がついてますよね。
昨日名詞を省略した時にはマルで囲むというお話をシましたが、人の名前はもうちょっと特別扱い。
しっぽを付けるという、ひと手間かけておきましょう。
たとえば、「杉山さん」だったら
「S」をQで囲む
でおしまい。同時に「仙田さん」も書くときには、杉山さんはSにマルのままで、仙田さんは
「セ」をQで囲む
と書きます。カタカナ表記は「ん」の省略形だったことを思い出せば、「せん」で始まる人だとわかります。
■助詞はムシ
なんだか語呂合わせのようですが、助詞は使わなくても意味がわかります。
日本語を習いたての外国人がよくやる「単語だけを並べる」というやつ。
私は研修のために京都に行くことになると思います
は
わたし 研修 京都 いく おもう
で十分通じますよね。
今までの紹介した表記方法を使って書くと
(わ)、 ケシ。 →(KT) ▽
※()はまるで囲んである ※()、はQで囲んである助詞は通常のビジネスではあまりいらないです。ただ、ちゃんと意味を伝えようと思うと重要な時がありますが。
「私はあなたが好きです」
「私はあなたも好きです」
は大違いですね(^^;
■図解技術
これらの単語の書き方に加えて、「話(文脈・意味)」を図解表記する事ができれば、ほとんど人が話す速度で書けるようになります。
図解の技術については、ちょっとここでの本題と外れますし、この連載も3回めになってしまったので、またそのうち。
■要するに慣れです
最初やってみると、ちょっと考えないと出てきません。
なので慣れるまでは逆に時間がかかるかもしれませんが、慣れてしまえば、めちゃめちゃ高速にメモが取れるようになります。
あともう一つのメリットは、そのメモを見た人が何が書いてあるかわからないこと
メモ帳はいつも持ち歩くので、紛失の危険性はあります。
それに書いているところを打ち合わせをしている相手からも見えることがあります。
これだと知らない人から見るとほとんど暗号です。
これもメリットのひとつかも。
■関連する記事
IE7以降では検索プロバイダを選択できるようになりました。ですのでいちいちGoogleやYahoo,Bingなどの検索のWebページを開いて検索することはあまりなくなりましたが、未だに使っているのがNAVERツールバー。インストールNAVERのWebページ(を開いて、そこに示された通りにインストールすれば、簡単にできてしまいます。この記事はソフトのインストール方法を紹介するページではないので..
私は電話がかかってきたり、誰かから話しかけられたりすると、自然に机の上においたペンに手が伸びます。実際に何かを書くという行為に至るかどうかは五分五分なのですが、やっぱりペンを持ってないと、話をしていてなんとなく不安。と、今では相当のメモ魔なのですが、昔は上司の指示したことを何もメモに書かずに、その上忘れてしまってよく怒られました。記憶することと書くという習慣私の経験則なのであまりアテにはならないですが、メモを取らな..
せっかくメモを取ったのに、そのメモを「書いただけ」にしておいてはもったいない。書いたものは見直さないと頭には入りません。いわゆる出したり入れたりすることで、脳内に記憶として定着します。記憶として定着したものだけが、必要なときに取り出せる状態になります。メモは書き写し、書き写したノートを復習する別記事で書きましたが、毎日就業前の30分は振り返りの時間にしています。私は「毎日、日次レビューをする」ことをルールにしてます..
普段、メモをとるのには小型の付箋をメモ帳の台紙に貼り付けて使っています。メモ帳の台紙は結構固くて、立ってメモを書くのにも使えるのと、書く面にカバーが付くので、紙が擦れてツルツルになったり、汚れて書きにくくなったりしないからです。ただ、どうしても取り出すのには数秒の時間が必要なので、机などの固定された場所には、付箋を机自体に貼り付けて書けるようにしています(「デスクトップふせん」と呼んでます)。パームレストに付箋を貼る会議などで机から離れるときには、この「..
前回の記事で、カタマリを置くのにルールはない、ということを書きましたが、パターンはあります。ただ、どれを使うと一番いいのか、あるいは自分で考え出さないといけないのか、が経験値に依存しているということです。カタマリを置くパターン前回、カタマリを置くパターンとして、PPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネージメント)分析をご紹介しました。その他のパターンですがこんなものがあります。・マトリクス系・SWOT・重要度・緊急度・バブルチャート・サイク..
前回の記事で、図解のための単語の抜き出しの練習方法をご紹介しました。単語を読む新聞の社説でも、自分の仕事に関係ある Web 記事や本いいので、500〜1000文字くらいの文章を選んでください。そして、付箋にそこに出てくる名詞をメモ帳に一件一葉で抜書きしてください。名詞以外は無視していいです。これを毎日、1ヶ月続けてみてください。私はこれを「単語を読む」と呼んでます。文意を把握するたぶん、これをやり続けていると、ちょっ..
■同じテーマの記事
エクスプローラを開いたときに、どのような表示になっているでしょうか?・アイコンがずら〜っと並んでいる・詳細表示になっている・一覧表示になっているWindows の標準はアイコン表示です。まあ、好みもあるでしょうけど、アイコン表示って表示できるファイル数が少なくて、ある程度ファイル数があるフォルダだと、スクロールしないと探せない。ファイルを開くまでに「スクロールする」、「探す」のアクションが増える分不効率です。..