私がまだ今の家内と付き合い始めた若かりし頃、大失敗をしました。
とあるデートの日。待ち合わせ場所にいつものようにちょっと早めに到着すると、もう来ているではないですか。
「お、今日は早いね〜。」
と声をかけると、その女性が
「あんた誰?」
みたいな反応。…… 一瞬の間 ……
「し、しまった〜」
後ろから声をかけたのであればまだ言い訳もできますが、正面から近づいて声をかけたものだから、「お? ナンパか!?」と思われたことでしょうね。
それほど、人の顔を覚えるのは不得意でした。
その時は、本人がまだ来てなかったので、事なきを得て、現在があるわけですが…。
あの時見られてたら、今とは違う人生があったかと(^^;;
これは絶対に言えないヒ・ミ・ツ。
■誰だっけ?
会社でも、「この人、見たことがあるような気がするけど…」という人に時々あって、親しく声をかけてもらえることがあります。
「お、○○さん(私のこと)。ご無沙汰!。最近どうです? 相変わらずスケジュールはいっぱい入ってますね〜」
などと言われると、さてどう答えたものやら。
頭のなかの記憶を必死に探ったりしてますが…。
色々試してみたのですが、やっぱり覚えられない。
時々、「一度あった人は絶対に忘れません」という人にお会いしますが、それだけで尊敬してしまいます。
でも何らかの努力はしないと…
ということで、色々本など読みあさってようやく自分なりになんとかなるようになってきました。
その技術とは…
似顔絵技術と連想記憶
という方法です。
■似顔絵の技術
子供の頃から、図画工作は苦手科目のひとつでした。
※もうひとつ、不得意だったのが集団競技の体育なのですが(個人競技は好きだった)、この話はちょっとおいておいて…
特に絵を描くと言うのは、本当に自分で言うのもなんですが、天才的に下手くそです。
「どうやったらこんなに変な絵が書けるんだ?」と自分でも不思議。ほとんど福笑い。
ま、できないものは仕方がないと諦めていました。
でも世の中にはすごくうまい人がいて、似顔絵なんて、ちょっとデフォルメされて「おお、そんな感じ!!」という絵を本当にうまく描かれてますね。もう崇め奉っちゃう。
そのコツを紹介した本は多数ありますが、私が「これなら使えるかも」と思えた本がこれ。
本物よりも本物らしい「超パーツ式」似顔絵入門
どこが「使える」と思ったのかというと、他の似顔絵本は、バランスの良い書き方とかに着目しているのですが、この本は、顔の部分部分の特徴に着目しています。いわゆるモンタージュ写真の作り方ですね。
この特徴というのに着目すると、似顔絵がかけなくても、その人の特徴を言葉にすることができる。
言葉になりさえすれば記録や記憶は可能になる、というわけ。
考えてみれば、相手の顔が思い出せないのは、その人の雰囲気というか全体像を記憶しようとしているからで、これは右脳の働き。
人間は時間が経てば記憶が曖昧になるので、「ぼ〜っとした全体像」では、すぐに曖昧になってしまいます。そこで、右脳と左脳を使ってその人の形状を記憶するためには特徴を言葉にしないとできません。
そこでこの本を参考にして、人の顔の特徴を分解して、言葉にすれば記憶できるのではないだろうか?、と考えだしたのが、この似顔絵の技術を使った特徴記憶方法です。
ただ、そのボキャブラリーが少ないとどうしても、感覚に頼ってしまうので、記憶も記録もできません。
そこで顔の作りの特徴を表すキーワードのリストを作りました。
これをノートにいつも持ち歩いていて、誰かとあった時には当人に見られないようにこっそりチェックしていくわけです。
このチェックリストはすごく長いので次回の記事で紹介します。
■連想記憶術
特徴を記録したら、それを名前と結び付けないといけません。
「あ、このつり目の人、記憶にあるぞ。……誰だっけ?」
じゃぁ役に立たないので。
そこで登場するのが「連想記憶術」という記憶方法。
簡単にいえば、人間の記憶は「物事のつながりで記憶されている」のだそうです。
つまり、何かを思い出すためには、それを思い出す「手がかり」があれば思い出せるというわけ。芋づる式ってやつですね。
これを最初に提唱したのは誰なのか知りませんが、ギリシャ時代から行われていたそうです。
例えば、「トマト」「指輪」「原子炉」を記憶しようとするときには、単純にこの3つを繰り返し唱えて覚えるのではなく
超大型のダイヤモンドの指輪をはめた女性が、指輪をきらめかせながら真っ赤なトマトを畑からひとつ摘み取った。太陽に輝く指輪とトマトについたきらめく水滴が美しいハーモニーのようだ。その畑の向こうに巨大な発電所が見える。原子力発電所だ。今、その原子力発電所では、職員たちが逃げ出している。原子炉が暴走し始めたのだ。
みたいに、風景を描写するようにキーワードを散りばめたり、
いい国(1192)作ろう鎌倉幕府
みたいに、音のつながりを作ったり。
要は、5感(色・音・匂い、触感など)を使って、風景・物語や語呂のいい音の形にしてしまうと、意外と覚えているものです。
簡単な説明ではわかりにくいと思いますので、今週はこの2つの具体的やり方についてご説明します。
※風景化や物語化はちょっと省略しました。1週間では語りきれませんでしたので…。
今日はここまで。
■参考図書
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