本日は、ちょっと毛色の変わった本の紹介。
このブログの趣旨とはちょっと外れますが、サラリーマンにとって大切なことが書いてあるのでご紹介します。
年収1000万円の貧乏人 年収300万円のお金持ち
■コメント
本書のベースになっているのは以下の2冊だと思われます。
・金持ち父さん貧乏父さん
・マーケットの魔術師
この他にも、投資関連の良書として
・新マーケットの魔術師
・魔術師たちの心理学
が紹介されています。
いずれも読んだのですが、「金持ち父さん貧乏父さん」は関連シリーズも含めて大作で、全体像を理解しながら読むには結構骨が折れます。また、「マーケットの魔術師」は、読んでも基礎知識がないとほとんどわかりません。
ただ、トップランクに値する良書であることは確かですので、ひとつのバイブル本と呼んでいいと思います。
これらの良書を下敷きにして、筆者がわかりやすく、「お金持ち」になるための基本的なお金とのつきあいかたを説明したのが本書です。
ですので、資産形成について、これから考えていこうとおもっている若い人にはぜひ読んで欲しい本です。
また、実際に資産形成の方法を考え始めたという人にも、間違いを犯さないために知って置かなければならない絶対原則のようなものもしっかり説明されていますのでオススメ。
■キーポイント
いつもは、本の特定のページからキーポイントとなった(私が勝手に気になった)部分を引用しておくのですが、今回はちょっとそれだと全体像がわかりにくくなりそうなので、ちょっと整理して書いていこうと思います。
まず、キーになるポイントですが、
・お金持ちになるには、現在の年収とは関わりがなく、資産という「ダム」に「注ぎこむ川」と「流れ出す川」の3つをうまくコントロールすることが大切です。「流れ出す川」には「流れて行ってしまう川」と「還流する川(ゴールドリバー)」の2種類があります。
・コントロールするとは
・「流れて行ってしまう川」の水量を少なくする
・「流れこむ川」の本数を多くする
・「還流する川(ゴールドリバー)」を作る
ことです。
・「還流する川(ゴールドリバー)」とは、資産を投資し、そこからお金を回収すること。
・投資はギャンブルではない。ギャンブルにしないためには、投資対象についてしっかり勉強して、他人より優位なポジションを作らないといけない。
・株式、債権、為替などの投資はゼロサムゲーム。世界中からプロが虎視眈々とカモが参入してくるのを狙っている。彼らは何年も何十年もこれらについて勉強している。そこで勝つのは至難の業(わざ)。
・不動産投資は、シロウトが市場を形成する投資。だから、ちょっと勉強したことが、絶対優位のポジションを作る
という点です。
■年収1000万円のサラリーマン
総務省の統計によると日本で年収1000万円を超える人は、日本人全体で1%に満たないそうですね。
まぁ、お金持ちといえるでしょうけど、実際年収1000万円って、実は大して裕福じゃあないんですよ。本当に裕福な生活ができる用になるのは年収が2000万円〜3000万円を超えたあたりからだそうです。
理由はおそらく、年収に応じて生活水準が上がり、上がったことで筆者の言うところの「流れ出る川」が太くなってしまうためでしょう。
ところが、人間「座って半畳、寝て一畳」で、一定以上には「流れ出る川」が太くならないみたいで、太くなる限界を超えるのが大体2000万円くらい、ということでしょうか(まぁ想像ですが)。
ただ、サラリーマンとして給料(年収ではなく、会社からもらえるお金)と言うのは、役員にでもならない限り、大体1000〜1500万円くらいが限界です。つまり、サラリーマンだけでは、「裕福な生活をおくれるお金持ち」にはなれる確率は限りなく低いということ。
ですので、本書にあるように「還流する川(ゴールドリバー)」を作らないといけないということです。
ただし、私(管理人)は、別に
「還流する川(ゴールドリバー)」でなくてもいい
とは思ってます。要するに、複数の流れこむ川があればいいわけです。
年間1000万円の流れこむ川では満足できなければ、もう一本流れこむ川があれば年収は2000万円になりますよね。
単純にそういうことかなと。
その選択肢としては
・筆者の言うように「資本運用」をする
・もう一つ別の仕事を持つ
の2つの選択肢があるのではないかと。
本書では、「資本運用」に限ってしまっていますが。
「別の仕事」とは、「ネット販売をする」とか「土日はアルバイトをする」とか、色々選択肢はありますね。
ということで、
このサラヒンを読んでいる読者の方にも、その手段を考えてほしい
と考えて本日の紹介になりました。
■不動産投資がいけないとは言わないが
本記事(ブログ)は、投資に関することは目的ではないので、不動産投資やその他投資に関してはコメントしませんが、資本を投資して、その資本を後で回収するといういわゆる「投資」は、常に「元本割れ」のリスクを伴います。
ですので、「絶対に儲かる」なんて話はありえません。まあ、すべてのことについて世の中に「絶対」なんてないんですけどね。
筆者は「不動産投資は株式などの資産投資よりも比較的安全」かのように書いてます。不動産投資は詳しくないので本当にそうなのかどうかわかりません。もし本当に安全かつ確実(性が高い)なら大資本がすでに食い荒らした後のような気がします(本書にも同様に「自分で考えられないのなら投資はしてはいけない」と書いてあります)。
ですので、本書を読んで「じゃぁオレも」とは安易に判断しないほうがいいと思います。
逆に「株式・FXなどの投資はリスクが比較的高い」とも書かれていますが、個人的には情報が多く、ネットなどでも収集しやすいという点はメリットとして考えられると思います。不動産投資は、現物を確認する必要があるため、自由時間の少ないサラリーマンにはきついかも…。
どのような方法でやるのかは、本書にも書かれていますが
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『魔術師たちの心理学 』 という本の中には、「聖杯は自分の中にある」といった趣旨の表現が出てきます。
分析やプログラミングが得意な人が、システム売買で稼げるようになったり、かつて化学薬品業界でエンジニアをしていた人が、その業界で技術力のある会社を中心に選んで投資をしたり … というように、それまでの自分のキャリア、得意な能力、置かれた環境、興味の対象などによって、その人に適した投資対象や投資手法は異なってきます。最初は、さまざまな投資について勉強してください。その中で少額の投資をしてもいいでしょう。そして、自分自身が、「この分野で勝負できそうだ」「この投資手法なら稼げそうだ」と感じるものがあれば、そこに注力してください。
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ということですね。
■目次
1 いつまでも豊かになれないサラリーマン、ますます豊かになる資産家
2 労働者のお金の流れ、資産家のお金の流れ
3 貧乏人のお金の減らし方、お金持ちのお金の増やし方
4 働きアリで終わる人、ゴールドスワンとして羽ばたく人
5 落とし穴にハマる貧乏人、確実に儲けるお金持ち
6 お金持ちと貧乏人を分ける5つの資質
■要約
お金の流れには、「ダム」を挟んで6本の「川」があります。
1本目は「給料の川」。
この川はダムの上流にあって、毎月、ダムにお金を注ぎます。
2〜4本目は、ダムの下流にある、
「衣の川」、「食の川」、「住の川」です。
いくら給料の川が太くても、同じく衣食住の川も太ければ、
ダムの中には水(資産)は溜まりません。
最初の一歩として必要なのは、衣食住の川をしっかりコントロールして、着実にダムに水を貯めること。
更に、お金持ちになるには、これら4本の川に加えて、あと2本の重要な川が必要です。
1つ目は、給料の川と同じくダムに水をもたらす「不労所得の川」。
いわゆる金利、配当、家賃収入などの働かなくても入ってくるお金の流れです。
そしてもう1つは、最初はダムから水が出て行きますが、いずれ不労所得の川の源泉となってダムに帰ってくる、「資産の川」です。
こちらは、株式、債券、不動産、事業などへの投資を指します。
不労所得の川と資産の川は、上流と下流という違いはあっても、「ゴールドリバー」として1つの流れにつながっています。
年収300万円しかなくても、衣食住の川を絞って、更にゴールドリバーの流れを少しずつでも作っていけば、将来的にはお金持ちになれます。
「お金持ちになる法則」はとてもシンプルです。次の2つの法則です。
法則1 自分のために働き、自分のお金をつくる
法則2 自分のお金を働かせて、お金を生ませる
この法則を実践するまでを、6ステージに分けて解説します。
1. アリのステージ(資産家の奴隷)
貯金がまったくなくて、その日暮らしの生活になっている
2. カモのステージ(投資ビジネスの餌食)
投資する習慣はできたが、さまざまな投資に目移りしてしまい、
全然お金を増やすことができない
3. カメのステージ(国家の従順な下僕)
投資をしても儲からないから、全額を銀行に貯金している
4. ヒヨコのステージ(赤ちゃん投資家)
投資のことを少しずつ学びながら成長を始める
5. スワンのステージ(自立した投資家)
どれが優良案件なのか投資判断できるようになる
6. ゴールドスワンのステージ(お金のマスター)
何もせずとも優先的によい投資案件が流れ込んでくる
■参考図書
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