このところどうも気になるのが、ちょっとした声掛けができない人が多いこと。
・朝会社に来て、黙って席についておもむろにパソコンを立ち上げる
・帰りにパソコンを閉じて黙って帰る
・上司から指示や指導を聞いて、「はい。」とだけ返事をする
まぁ、「時代なので仕方がない面もあるだろうし、しかたがないのかな」とも思うのですが、コミュニケーション術のビジネス書や若い人向けのビジネス関連入門書などにはきちんと
・挨拶をする
・お礼を言う
・復唱する
ということが書いてあるので、私の感覚だけが時代遅れになっているわけではなさそうです。
■上司から挨拶する
自分の知る限り、出世の早い人というのは、必ず誰にでも「あ、おはよう!」とか「ありがとう」とかを大きな声で言える人です。たとえ部下に対しても「お、××君、この前はありがとう」とか声をかけますね。
それを聞いていると、若い人ほど曖昧な返事をする傾向があるようです。
「お、○○君、この前のレポートありがとう!」
「はぁ、いえ…」
こんな感じ。
で、出世がとまる人の傾向が、
職位が上がるほど、挨拶しなくなる
みたいなんですよ。
管理職になると、いままで「後輩・同僚」だった人が「部下」になります。当然ですが。
そうすると、なにかやってもらっても、「あ、ご苦労さん」みたいな言い方になっちゃうんですよ。それが「上司としての威厳」か何かと勘違いしている。
「上に立つものほど腰を低く」しないとコミュニケーションがスムーズに行かないことが理解できてない。
コミュニケーションというのは、同じ目線でしないとデキないんですよ。だから意識的に
部下は上司の目線を
上司は部下の目線を
合わせないとミスコミュニケーションになると考えてます。
その第1歩が挨拶、お礼。
私は、自分より後輩、自分より地位が下の人に対してほど、自分から挨拶するようにしてます。少なくとも、ウチの会社ではそういう人が早く出世する。
あなたの会社ではどうでしょうか?
■部下が上司にお礼を言う
上司を上手に使って仕事を効率化する「部下力」のみがき方 (DO BOOKS)
という本にこんなことが書いてありました。
★―――――――――――――――――――――――P160
上司が部下のフォローをするのは当たり前です。
たしかにその通りなのですが、部下のフォローをしてあげた後、きちんとお礼を言える部下と言えない部下がいます。
それは、、言えない人に悪気があるということではありません。おそらく、本人の頭の中では、その案件でいっばいなのだと思います。「上司のフォローのおかげで、何とか仕事を進めやすい環境を作ることができた。これから失敗せずに進めることができるだろうか」そんなことで、頭の中はいっばいなのかもしれません。
そこで、ついうっかりお礼を言うことを忘れていた、ということなのでしょう。
しかし、このフォロー後の対応はたいへん重要です。
これは、仕事の場だけではありません。たとえば、部署を異動したとします。早速、自分のために歓迎会を開いてもらいました。あなたなら、翌朝どのような対応をするでしようか。
まずは朝一番に、部署の責任者、直属の上司、そして幹事を務めてくださった方にお礼の一言をかけるべきです。これが、さり気なくできる人は、私の感覚では、 10 人中 2 、 3 人といったところでしょうか。そんなに難しいことではありませんが、これができる人は仕事もできます。自分と組織の関係がわかっているからです。
――――――――――――――――――――――――――★
やっぱり言わない人が多いんだな。
その続きとしてこんなふうに書いてあります。
★――――――――――――――――――――――――P160
ですから、まずはこういうことからでも、はじめてみましよう。
たとえば、上司が同行営業してくれた翌日の朝一番に、「昨日はありがとうございました」と伝えるのです。
また、会議で上司に同席してもらったら、部屋に戻ってから、「ありがとうございました」と伝えます。あるいは、メールでアドバイスをしてもらったら、「先ほどのメールの件、ありがとうございました」と伝えます。このような配慮は非常に重要です。
自分のために時間を割いていただいた、ということに対して感謝の気持ちを表明するのです。
その成果がどうかということではなく。たくさんの部下を抱えている・司であれば、何が大切
かというと、とにかく時間です。ですから、短時間といえども、上司を独占できたことに対してきちんとお礼が言えるようになれば、上司は信頼してくれるようになります。そして、フォローしてよかったと思えるのです。
たったこれだけのことで、上司のモチべーションを高めることになるのです。
――――――――――――――――――――――――――★
「ありがとうございました」ひとつで上司のモチベーションが変わると書いてありますが、上司として行動してみると、「確かにその通り」と感じます。
■ありがとうカウンター
「サンクスカード」という取り組みを社内でやっているところもあるそうですが、そんな形式張ったものは、よほど社長に強い意志がないと続きません。そんなものより、
1日に何回「ありがとう」を言ったか
を自分で勘定してみましょう。手帳の隅っこに
××月××日 正正…
って書くんです。
それがあなたのコミュニケーション力の実力かもしれませんよ。
■参照先
――――――――――
◆アマゾン
上司を上手に使って仕事を効率化する「部下力」のみがき方 (DO BOOKS)
◆楽天
![]() 「部下力」のみがき方 |