2019年04月15日

空間認識能力





あなたの通勤手段は何でしょうか?

車ですか? 電車? 歩いて会社までですか?

私の場合は、電車を2本乗り継いで会社に行ってます。
この時にちょっと心がけている能力開発トレーニングがあります。




■整理の力


以前、脳科学の本を読んでいたところ、「整理する力は想像力と空間認識能力に依存する」みたいな事が書いてありました(出典は失念)。さらに「整理する力は記憶力を強化する」と。

これを書くにあたって、原本を探そうとしばらく色々探しまわってみたのですが、結局見つかりませんでしたので、もし学説として間違っているようならごめんなさい。

私の勝手な記憶として

 ●記憶力←整理力
  人間は一度に多数の者を認識できません。だからあるグルーピングを行い、一度に認識できる7±2の中に入れないと把握ができません。だからものごとを整理する力がつかないと、記憶もできないということです。
 ●整理力←習慣力、想像力、空間認識能力
  何かを整理するということは、複数のモノがどのように似通っているのかを想像する力が必要です。つまり

     きつね、ぶどう、山、イヌ、猫、みかん、海、ヨット

  を見て、「果物、自然、動物」などと分類しないと整理できないんですね。
  これがここで言う想像力(抽象化などといいます)。

  これを書類やタスクに対しても常にやり続けないと、とにかく長いタスクリストができたり、どこに何があったのかわからない書類の山ができるわけですね。いつもやり続けておく力が習慣力。

  最後に今日の本題。空間認識能力
  これは物を多次元で捉える能力と考えてます。例えばものには奥行きがあります。A4のトレイにA3の紙はそのままでは突っ込めないんですよ。




■空間認識能力の低下の原因


いまどきの人は、1日の多くを2次元の世界で過ごしていますね。

 朝起きたらテレビを見て
 会社に行く時にはスマホでニュースをチェックしたりメールを見たり
 会社ではパソコンでメールを見て、ドキュメントを作る

このため、空間認識能力が衰えているそうなんです。

これは以下の本に書いてありました。

 
 脳が冴える15の習慣―記憶・集中・思考力を高める (生活人新書)

★――――――――――――――――――――――――――
●目を動かすと脳が動く
問題は、目を動かして立体的な情報をキャッチしているかとりっことにあります。目は人間にとって、最大の情報の入り口です。その目を動かして積極的に情報を取ろうとしているとき、動かしているのは、じつは目だけではありません。脳の情報を捉えようとするフオーメーション全体がダイナミックに切り替わっていると考えられます。
たとえば、遠くから人に呼びかけられたときのことを思い出して下さい。その人の姿が見っけられないときは、何を言っているのか正確に聴き取れないものですが、目を動かして相手に焦点を合わせられると、言っていることも聴き取りやすくなります。これは目を動かしたのと同時に、聴覚的な住意もその方向、距離感に合わせられたということです。

  …… 中略 ……

●目を動かさない人が陥りやすい症状
その目を動かさない時間が長くなりすぎると、視覚的注意の向け方がスムーズに切り替わりにくくなります。
これは誰でも経験があるのではないでしよ与つか? 長時問パソコンに向かって作業をしたり、何時間も続けてテレビを見たりした後、外に出てみると、周囲の風景がガチャガチャと雑然として見えてしまい、情報がうまく取れない不安を感じる。これは、長い時間画面に集中していたために、その角度、距離感から、視覚的注意の向け方が変わりにくくなっているためだと考えられます。また、長時間同じ作業をしている間に、大部分の脳機能はお休みの状態になっていたはずなので、外に出て急に人ってきた情報に対応するのも難しい。それで何だか頼りない感じになるのだと考えられます。

  …… 中略 ……

本人の自覚としては、吹のように感じる場面が多くなるはずです。
 ・人から話しかけられたときにパッと反応できなくなる
 ・周囲の変化に疎くなる
 ・人から物忘れを指摘されることが多くなる
 ・同じことを繰り返し考えがちになる
――――――――――――――――――――――――――★


ちょっと長文の引用ですが、すみません。

ということで、私達のとっている普段の行動がこういったの空間を把握したり状況を把握する能力を衰えさせているみたいなんですね(専門家ではないので、間違ってたらごめんなさい)。

■人混みで早く歩く


だからといって、パソコンやスマホを辞める訳にはいかないですので、この本の筆者は

 一時間に一回は、目をよく動かすこと

を薦めています。遠くを見たり近くを見たり、左右をキョロキョロしたりと。

私もやろうとしたのですが、「簡単にやるのを忘れてしまう」。

で、いろいろ考えて、短気な私の性格にあっていたのが、

 人混みをすり抜けながら早く歩く

というトレーニング。

つまり通勤ラッシュ時で前後にたくさん人がいる状態で、人の間をすり抜けながらどんどん先に進んでいくんです。

ただし、並んでる時に割り込みをすれば怒られますので、駅からでてすぐとか、コンコースを歩いているときなどにやります。

自分に課している条件は

 ・ぶつからないこと(掠るくらいはOK)
 ・1回の通勤で5人以上を抜くこと

を毎日目標にしています。

これをやろうと思うと、相手との距離や速度差、後ろからくる人、隙間の大きさ、自分のスピードなどを瞬時に判断して躊躇なくやれるようにならないといけないんですね。

まぁ、素早く進めると気持ちいいというだけかもしれませんが。

でも、車通勤の方はやらないでくださいね。ぶつかったりした時に「ごめん」ですまなくなりますので。

■参照先


――――――――――

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脳が冴える15の習慣―記憶・集中・思考力を高める (生活人新書)

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脳が冴える15の習慣

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