先日、ちょっと思い立って、今どのくらい自炊した本があるかなぁ、と思って数を数えてみました。
TIFF形式の本 約1200冊
PDF形式の本 約 400冊
epub,AZW形式 約 100冊
その他(txtなど) 約 600冊
と、なんと約2500冊もありました(お分かりのように全部を自炊したわけではありません)。
そりゃぁまぁハードディスクもどんどん買い足さないといけないわけだわ…。
しかしながら、読んだ本をかたっぱしから自炊しているわけではありません。ある一定の判断基準を設けてます。
本日は、自炊するにあたって、どんな判断基準で自炊をしているかについて、私なりの判断基準を書いてみたいと思います。
■本をスキャンする目安
本をスキャナに通すときには、大きく3段階の自炊レベルを設けてます。
1.目次だけ
2.目次とキーポイントだけ
3.全部
です。全部の場合は、いわゆる「自炊」っぽく、本を分解してスキャナに通しますが、1,2の場合は、フラットベッドスキャナを使って、本は分解せずにスキャンします。こうしておけば、本は古本屋にリユースできますので。
■本をスキャンする判断基準
◆全部スキャン(いわゆる自炊)
以下の本は基本的に全部スキャンします。
1.バイブル本
つまり、ある分野で繰り返し読みたくなる本です。ただし、世の中一般に言われる「みんなが高い評価をする本」ではありません。自分の感覚にぴったり来て、読むたびに味わいがあると思える本です。私のブログでご紹介しているビジネス書はほとんどがこれです。
2.権威のある本
こちらは、「世の中一般に『この本は良い』と認められている本」です。大体こういう本は、ロングセラーになっているものですね。「一時的に売れたけどその後は…」という本は権威としては認めてません。
私で言えば、「7つの習慣」とか「U理論」とか「考える技術・書く技術」などですね。
3.ガイド本、マニュアル本
ある特定の分野の良書を紹介している、あるいは、その分野の用語や考え方の基本を解説している本です。特に、私の場合は入門書が多いです。これらは初心者向けに書かれているので、わかりやすいというのが特徴。単行本の場合はある程度読みこなした人向けに書かれているので、新書版の方が、これに当たる確率が高いです。
これらの本は、ほぼ確実に、何かのときに見直します。とくにどうしたら良いか迷った時には、これらの本にあたりますので、電子化は必須の本たちです。
◆目次とキーポイントだけ
目次とキーポイントだけの本は以下の様なものです。
1.考えるヒントになった本
本を読んでいて、「自分にとってキーポイントだ」と思えたところは、基本的にスキャン対象です。何が気になったのかは別として、自分の感情が動いたということは、神様が、「これはお前にとって意味があるよ」と言ってくれたものと信じてスキャンしてます。大体1ページだけではなく、気になったところの前後を含めて数〜数十ページをスキャナで取り込みます。
2.アマゾンなどで高評価の本
まったく他人任せなのですが、アマゾンなどの書評で評価が高かった本の、筆者がポイントだとしているところ(つまり要約部分ですね)をスキャナで取り込みます。
ただし、単に「この本は絶対おすすめ」などと書いてあっても信用はしません。どうやって書評を読むかについては後述します。
3.中級・上級へのガイド
その本自体では完結しなくても、さらにもう一歩進んで知りたい人向けのガイダンスが書かれている本。特に、引用文献が充実している本の引用文献リストが重宝します。
目次を必ず入れているのは、以前の記事にも書きましたが、
目次が筆者の論理展開の骨格になっている
場合がほとんどだからです。
◆目次だけ
最後に目次だけスキャンするものは、というと、ほとんどすべてのビジネス書。
基本的には、最後まで読み切った本は目次だけスキャンしておきます。
私の場合は以前から何度か紹介してますが、本を読んだら必ず読書記録をつけるようにしてます。
そのとき、目次を描き写すのを必須にしてます。要約を書くにしても、目次を見ながら、内容を思い出して要約を書くようにしてます。
ですので、スキャン→OCR→テキストファイル化 がどうしても必要になるので、結果としてすべての本の目次はスキャナを通すことになってしまいます。
今どき目次くらいネットで調べれば出てきそうなものだと思うのですが、意外と、細かい節単位まで公開されている本が少ないのですよ。私の探し方が下手なのかもしれませんが。
■本の探し方
本を探すときには、以前の記事「読書管理」にも書きました、「まぐまぐ!」の著名な本の紹介メルマガを利用してます。ただ、それだけでは足らないので、こんなサイトを利用してます。
http://webcatplus.nii.ac.jp/
ここは、ある文章を入れると、それを連想検索してくれます。つまり検索にヒットするようにキーワードを考える必要がなく、いま思っている単語を入力すると、それの関連語・類義語で検索をしてくれます。
これが結構面白いう本にヒットします。後は「出会いは神様のプレゼント」だとおもってとりあえず読んで見るようにしてます。
なので、なにか「あ、これについて調べてみよう」と思うと、一気に「読みたい本リスト」が増加してしまうのが、ちょっと悩みの種かも。
■アマゾンやブログの書評の見方
他のサイトでもそうなのですが、基本的にユーザの評価というのは、個人の感想なので、あまり信用はしませんが、以下の様な条件が揃っていれば、考慮にいれるようにしてます。
・キーポイントが引用(または要約)され、それに対して、記入者(書評を書いた人)の論理展開がしっかりしているもの。
・感想ではなく課題や本の意義をコメントしているもの
こういったものは、結構冷静に書かれているので、参考にするようにしてます。
「つまらん!!」星ひとつ
みたいなコメントは無視したほうが良さそうです。
こういった書評の見方は、この本で勉強しました。
ご参考まで。